ジェンダーからみるカンボジア

カンボジア社会について、ジェンダー視点から色々な情報をお届けします。

新しいランニングシューズ

2012年08月25日 | 女性の自立

 

今回日本滞在中に、またNIKEショップに行って新しい靴を買うことに。毎朝2時間くらい走って歩いて、たらたらとプノンペンを散策してるので、数か月ごとにシューズを買い替えないと、なんとなく腰に悪そうなのだ・・・・気のせいかなあ・・・・・

↓新しいデザインだそう、超軽いのと、くにゃくにゃやわらかくって面白い

4月にお世話になった販売員の人がいて、今回も「おすすめありますか」って聞くと、すぐにこの新しいデザインのを出してきてくれて、助かるのである。自分で選ぶとなると、何十種類もあるので、とってもとても大変。子連れでの買い物では、店員さんのアドバイスほど心強いものはないのである。

それにしても、NIKEショップに行くと、いろんなおしゃれなウェアーも売ってて、とっても楽しい。

今回のシューズは、なんだかフルーティーなかんじだけれど、明日からさっそくはいてみようと張り切るのである。

 

 

 


おいしいワインとカレー

2012年08月24日 | カンボジアの外で感じたこと

 

 

連日、育児と家事に追われて、自分のアイデンティが崩壊しているわたし。

これではいかん・・・・と思っていると、おいしいワインをもらったので、ポールボキューズへとパンを買いにいって、さらにワインでカレーをつくってみるのである。単に、おいしいワインを飲みたいだけなんだけど・・・・・

↓じゃがいもは親戚からいただいたもの

農業をやってる親戚が多いので、今年は大量のかぼちゃももらって連日かぼちゃ料理をしたんだけれど、玉ねぎとじゃがもも大量にもらったのだ。

↓玉ねぎを30分くらいのんびり炒める

じゃがいもと人参をいれて、お肉もいれて、ワインで煮込む。

↓超簡単な料理

料理のあいだ、退屈な子ども、遊んで攻撃なのである

次の仕事の準備を始めないと・・・・・と、思いつつ、なかなか進まないのであった。

 

 

 


「ファーストクラスに乗る人のシンプルな習慣」

2012年08月24日 | カンボジアの外で感じたこと

 

 

タイトルと筆者が美人なのに惹かれてついつい買った、「ファーストクラスに乗る人のシンプルな習慣」。

筆者は、16年キャビンアテンダントをつとめた女性で、現在はCa-Styleという会社の主宰者(社長って言わないのかな?)。

 

 

「シンプルな習慣」のほうは、いろいろ紹介されているものの、あまり珍しいことも書いてないし、いまいちおもしろくないんだけれど、ファーストクラスの裏話はとてもおもしろい。毎月一回はプノンペンから国際線に乗ってどこかに移動しているとはいっても、ファーストクラスなんて乗ったことがないし今後乗る予定もないから、興味津々なのだ。ファーストクラスに割引がないと知って(ビジネスにはるあのに・・・・)、ファーストクラスの夢は完全しっかり遠のいたのである。

↓子どもの大のお気に入り、薄焼きPIZZA

読んでいて面白いなと思ったのは、ファーストクラスでは、仕事をしている人はいないってこと。たたきあげの社長さんが大多数だそうなのだけれど、メモをこまめにとったりする以外は、パソコンを開けたり仕事をする人は皆無だそうな。

↓鉄分たっぷりのほうれんそうパスタ

他方、ファーストクラスでは、映画を見る人もほとんどいないようで、多くの乗客はひたすら読書してるそう。

こまめにメモを取る人が多いから、ペンを持ってない人もゼロ。ビジネスやエコノミーでは、ペンを貸してって言われることも頻繁にあるそうなんだけれど、ファーストクラスの乗客は素敵なペンを持ってるから、借りたりしないそう。「自分の背広に入ってるから、悪いけどとってきて」と依頼されたことまであるそうな。

↓おばあちゃんはチョリソって言葉に惹かれたらしく、ソーセージのパスタ

クアラルンプールまでのフライトですら(2時間弱)、パソコンをあけてすさまじい集中力で仕事をいくつも片付けるわたし。子どもが寝てくれたらだけど・・・・。フライトって、短時間だと、集中力が高まる気がするんだけど。ファーストクラスクラスにはほど遠いのである。

CAさんって、優しい人もいればすごくぶあいそうな人もいる。この前日本に戻るときに日本人のCAさんからアドバイスをもらったのは、フライトでは事前に子ども用の食事を予約しておけば、ちゃんと出してくれるってこと。経験的には、あまってたらかなあ、大人用のを分けてくれることもあるんだけれどな。ま、いずれにしても、航空会社に電話しておかないと・・・

↓ちょっとずつPIZZAを食べるこども

 

 

 


最後の授業ーぼくの命があるうちにー

2012年08月23日 | カンボジアの外で感じたこと

 

 

The Last Lecture、はベストセラーになってたのと、タイトルに惹かれて購入してちょっと読み始めて・・・・この本の話をしたら、「読みたい!!」って誰かに言われて貸して、そのまま帰ってこなかった本。どこいっちゃったんだろう?

今回、たまたま本屋で目についたので、この際まあ日本語でもいいから、とりあえず読んでおこうとおもったわたし。

本の内容は、余命数ヶ月の40代半ばの大学教授が、講義をして自分がどうやって夢をかなえるために生きてきたかを紹介しつつ、若い人に夢をかなえるためにエールを送る講義。IT関係の教授なので、ふつうでないことは「変数」って表現したり、〇か×かを決めたがるっていうところがなかなか面白い。

39歳まで独身だったので、子どもはまだ小さくって、家族をおいて死んじゃうのがとっても不安なのが伝わってきて、とても悲しい内容。

↓子どもの成長は驚異的!!

彼の主張では、夢を持ち続けることと、一生懸命やることが大事。成功の秘訣を教えてくれという仲間に、「夜10時に研究室に電話をかけてくれ」と回答する教授。日本のようにだらだらとしたつきあい残業の文化がないアメリカ、それも研究分野、仕事にだけ没頭したんだろうなと思う。

それにしても、食べることに関する記載がほとんどない最後の授業。わたしだったら、きっと食べることと飲むことのこだわりがどう仕事の効率性を高めてるかを話すかなあ・・・・

↓子どもがいる食卓は、新聞もひいてるし、カオティック・・・・・

本の内容は、ちょっと教訓ばかりに傾いてるかな?って印象はなきにしもあらず、でも、一事業を成した人物の主張することはそれなりに納得するものがあるのであった。

 

 

 

 

 

 


ミュージック・オブ・ハート

2012年08月22日 | 女性の自立

 

夜、8時ごろには子どもといっしょに寝ちゃうのだけれど、なかなか寝られないときは、いっしょに横になってテーブルランプで本をよむわたし。子どもは暗がりが怖いらしいので、一人にしておくのはかわいそうなのだ。こういう子に限って、将来母親をあごでこきつかうようになるに決まってると思いつつ・・・・

↓Starbucksまでコーヒーを飲みにお出かけ

ある夜、たまたま昼間本屋で手にしてた「ミュージック・オブ・ハート」を読み始めて、面白すぎて最後まで読んでしまったわたし。映画で途中まで見たはず・・・なにせメルリストリープ大好きなわたし・・・・でも記憶にないので、ワインをあけてみちゃった可能性が高いのであった(開始から1時間後くらいに酔っぱらってそのあと見てない・・・・)

話の内容は、ロベルタ・ガスバーリというアメリカ人女性の自伝、離婚のあと3人の子どもを育てながら、ヴァイオリンを小学生たちに教える仕事をしながら子どもをエンパワーしていく人生を送っている人。

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音楽の道は旅によく似ているーときには単調で長い道が続くけれど、ふいに息をのむほど美しい風景が開けることもある。コツといえるのはただ、くじけずに粘り続けることだけ。

(息子さんの記述)

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音楽は途中であきらめたわたしだけれど、確かに、ショパンが納得いけるまでひくまでには何百回って練習を積んで、指先から血をだして練習していた子どもの頃。

でも、この記述をみて、音楽は旅というよりマラソンかジョギングだなあ・・・と思う。走るって、ほんとに単調な作業だし、地味だし、多分ぜんぜん楽しくないし、家に戻ってきてやっと達成感があるのだ。毎朝走ってると、一日の体調がとってもいい気分だし、結果的にはいいんだけれど、走ってるときは別に楽しくもないし暑いし、単調以外のなにものでもないのだ。

↓がつがつサンドイッチを食べる子ども

ロベルタさんは、教育者としての自分の理念も紹介していて、立派な人だなと思うのである。いったん地獄まで落ちてどん底苦しんでから自力で登ってきた人は強い。

 映画もまた見なきゃ。たくさんやりたいことがあるなあ・・・・

 

 

 

 

 

 

 


お好み焼き千房

2012年08月21日 | カンボジアの外で感じたこと

 

ランチ外食はお好み焼きが続いているわたしたち・・・・・生ビールがあるのと、焼きながら食べるのが好きなので、お好み焼き屋はついつい通ってしまうのだ。

↓今回は、近所にある「千房」に行ってみるわたしたち

子どもはそばが好き、今回はイカそば。

タコのお好み焼きとイカの焼きそばのランチ。

↓生ビールがSAPPOROで、それだけで大感激☆

千房のお好み焼きは、昔ながらの、っていうか、小麦粉がしっかりはいってるお好み焼きで、いつもの喃風のふわふわ感はないかんじで、それはそれで新鮮。でも、ちょっとマニュアルを見ながら作りました系の印象があって、残念なのである。ま、いいか、サッポロの生ビールがあっただけでも満足としよう。

夏休みだからか、客層は子連れの3世代ばっかり。日本滞在も3週間目かな?こどもは、おじいちゃんとおばあちゃんの連日の特訓の成果ですさまじい勢いで日本語の単語を覚えつつ、「チーコン」とかカンボジア語も飛び出してて、おもしろいのである。言葉なんて、そのうち自然に覚えるから、無理して教えなくてもいいような気もするんだけれど・・・・

 

 

 


女大将の人育て、商い育て

2012年08月21日 | 女性の自立

 

村田英子さんは、京都の老舗料亭「菊乃井」で女将を務められた女性で、半分引退して女大将となって執筆されたのがこの本、「女大将の人育て、商い育て」。

女性企業家とか、女性の管理職がどうやってモチベーションを高める社風を作るかとか、会社の目標管理・人事管理とか、さらには職員の指導をやってるのかっていうのは、常に関心があること。自分にはあまり関係ないんだけれど、カンボジアの役所で管理職の仕事ぶりをみていると、役所だからかもしれないけれど目標管理は全然できてないし(そもそも目標を知らない管理職が多すぎる・・・・)、人事管理はほぼゼロ(給料が安いから管理したくても管理できない・・・)、職員指導はそんな発想すらないんじゃないかという事態。民間で仕事したら、きっと勉強になるんだろうけれどなあ・・・と思いつつ、私自身が民間で鍛えられた経験がないので、実感としてはよくわからないのだ。

村田さんは、自分がとても苦労して育て上げられた経験をいかして、菊乃井を切り盛りしていたかが紹介されてる。料亭なんて行ったことがないからぴんとこないんだけれど、仲居さんの教育とか、料理人への指導とか、細かいところまで配慮しながら要所要所でポイントをおさえて指導をしている点が紹介されてる。

口語体で書かれているので、村田さんのお話を聞いているみたいで、親近感のわく内容。菊の井さんかあ・・高級料亭なんて縁がないけれど、足をふみいれてみたいなあと思うのである。

 

 


スプートニクの恋人

2012年08月20日 | カンボジアの外で感じたこと

 

何度読み返しても新鮮な村上春樹。

↓小さい頃よく遊んだ塩屋の海、今はきれいに整備されてる

「スプートニクの恋人」は、ギリシアの島が舞台になっていて、ずいぶん前にダイビングのために滞在したミコノス島でのいろんな思い出がよみがえってきて、ギリシア、今は大変そうだけれど、またダイビングしに行きたいなあ・・・と思うのである。

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人にはそれぞれ、あるとくべつな年代にしか手にすることができないとくべつなものごとがある。それはささやかな炎のようなものだ。注意深く幸運な人はそれを大事に保ち、大きく育てて、松明としてかざして生きていくことができる。でもひとたび失われてしまえば、その炎はもう永遠に取り戻せない。

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↓こちらは垂水の海、淡路島を眺めながら

 

 子どもには、わたしと同じように、勉強はどっちでもいいから、一生懸命バイトをしておカネをためて、世界中いろんなところを旅行して遊んでほしいなあ。世界中のオンナの子をナンパしてもらって、いろんな炎に出会ってほしいな。でもギリシアは難しいかな、百戦錬磨のナンパ男ばっかりだから、とてもうちの子どもが出る幕じゃないかも。

 

 

 

 


盆踊り

2012年08月20日 | カンボジアの外で感じたこと

 

 

今年も自治会の盆踊へ参加するわたしたち。

自治会から「おかし交換券」をもらえるので、お菓子は食べないとしても、なんとなく交換のために行きたくなるのと(選挙もこうやってお菓子交換券をくれればいいのに・・・・)、夏の風物の様子を見学しに出かけたい気分になるのであった。

↓年々、踊ってる人は少なくなってる・・・・・

 子どもは、屋台に夢中。

↓水に手を入れず(えらい!!!)10分くらいじーっと見学する子ども

日本のゆかたは、ずいぶんモダンになってて、女の子は上下別々でパンツスタイルになってる浴衣が多いのにびっくり☆

子どもは、じんべいさんを全部カンボジアにおいてきてしまったので、いつもの洋服でお出かけ。そもそも、子どもの洋服を持って帰ってくるのを忘れたので、全部日本で購入するはめになったのであった・・・・・いつものことながらどんくさい。

盆踊のようなイベントがカンボジアでもあったらいいのにな。でも、日本の自治会のように無料奉仕で地域のために頑張る人たちがあまりいないカンボジアでは、むつかしいだろうなあ・・・・・

 

 

 


1949年「人身売買及び他人の売春からの搾取の禁止に関する条約」

2012年08月19日 | 女性の自立

 

 

まだまだ続いてる、国連女性差別撤廃条約(CEDAW)の教科書作り。

CEDAWの6条は、人身取引についての規定。この条文は、超シンプル。

「締約国は、あらゆる形態の女子の売買及び女子の売春からの搾取を禁止するためのすべての適当な措置(立法を含む。)をとる。」

教科書を作成するにあたって、この条文の策定背景を勉強していると、1949年の「人身売買及び他人の売春からの搾取の禁止に関する条約」の流れとその発展を踏まえた条文であることがわかって、今更ながら資料を読みつつ、人身取引、とくに買春問題について検討することに。超政治的な話題なので、表現の仕方ひとつをとっても、十分な配慮が必要ないのだ。

↓日本の夏、花火を楽しむ子ども

1949年条約の限界点としては、売春をひとくくりにして、売春は悪い、売春は被害者(女性)を生み出す社会悪だ、と断定しているところ。「売春は、人としての尊厳や価値に反するものであり、個人・家族および社会の福祉をそこなう」と前文でうたっているのだけれど、そういった偏見こそが女性に対する差別を生み出すのではないかと思うのだ。

なぜ問題かというと、そもそも「なぜ売春があるのか?」という点についての考察が抜け落ちているところ。買う側に着目しないで売る側だけを処罰・厚生の対象とするのは、どう考えても不公平な論点だろう。

CEDAWの偉いところは、こういった問題意識を十分に審議して、関係国の妥協点を見出して、超シンプルな条文に落とし込んだ点(CEDAWで女性に対する暴力に直接触れているのはこの6条のみ)。さらには、買春が女性に対する差別であると、国際法上では初めて差別の概念を持ち込んだこと。

↓線香花火、子どもにとっては珍しいらしい

カンボジアのセックスワーカーたちとの対話を通じてわたしが実感として感じるのは、彼女たちはもちろん社会の被害者であるのだけれど、アクセスできる女性の多くは家族を支えてるとか使命感を持って仕事に励んでいるところ。やる気もなくだらだら講義に来てる学生たちなんかよりも、よほど立派な精神と使命感をもった女性たちなのである。彼女たちを被害者としてひとまとめにはできないし、厚生の対象として収容とか研修を受講してもらうなんて、そもそも無理なのだ。暴力や差別を内包する社会構造そのものを改革していく方策を見出さないと、その中ではもちろん男性に対する多少はラディカルな対処も含みつつ、買春問題に取り組む素地ができたとは言えないのではないかと感じるのである。