ジェンダーからみるカンボジア

カンボジア社会について、ジェンダー視点から色々な情報をお届けします。

暴力予防のための研修3日目

2012年10月03日 | カンボジアの生活

 

 

今回の研修は大成功で、連日参加者が増えていくっていう、ありえない事態。ま、年度末もちかいので予算もあまってるらしくて、数名参加者が増えてても主催者側は困らないのがありがたい。

↓35名用の部屋、40人以上参加なので収容できない・・・・・

最近調査結果がでた、カンボジアの男性の暴力の体験に関する調査結果をゆっくりと分析するセッションができて、おそろしいというか、いろいろ信じられない統計が発表に。

男性2000名、女性500名のランダムサンプル調査なのだけれど、「妻は夫に従うべき」と回答した人が、男性は96%、女性は99%。ありえん・・・・・女性に対する差別がある社会は女性に対する暴力の割合が高いのだけれど、カンボジアってまさにそうじゃないかしらん。

↓統計を分析する様子

男性の5人に1人がレイプをしたことがあるっていう回答も、アジア太平洋地域ではかなり高い割合。半数以上のレイプ経験者は、19歳未満でレイプをしているので、若者がピアープレッシャーでレイプをしているのではないかと察せられるのである。

↓統計が読めない人が多い・・・・大卒でもパーセンテージがわからないのだ

 

あと、珍しい結果は、レイプをした男性の5割以上が逮捕されるとか法的な措置をとらていること。村長さんに罰金支払を命じられるとかも含めてだけれど。この結果は、驚くほど高い。

↓分析結果の発表

 

あまりにも驚ろきの多い統計なので、ぜひ大学の講義で学生に分析をしてもらって、ジェンダー規範についてもっと理解を深めようと思ったのである。