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人類学のススメ

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チンパンジーの本18.カンジ

2011年03月26日 | M6.霊長類の本:チンパンジー[Chimpanz

Rambaugh1993

カンジ―言葉を持った天才ザル
価格:¥ 1,427(税込)
発売日:1993-03

 この本は、ジョージア州立大学言語研究センターのスー・サベージ-ランボー(Sue Savage-Rumbaugh)さんが、ボノボ(ピグミーチンパンジー)のカンジについて書いたものです。副題には、「言葉を持った天才ザル」とあります。京都大学霊長類研究所の古市剛史さんによる監修・加地永都子さんによる翻訳で、1993年に、日本放送出版協会から出版されました。

 本書の内容は、以下のように、全14章からなります。

  1. ボノボは愛することが好きなサル
  2. 境界を越えたサル、カンジ
  3. ボノボは言葉を学べるか
  4. 母と子の絆
  5. カンジは秘密をもっていた
  6. 森へ行く
  7. カンジの朝
  8. チェイス
  9. カンジが泣いた
  10. カンジの夜
  11. カンジのひとり言
  12. セオリー・オブ・マインド
  13. 「ジャガイモを亀に投げられる?」
  14. サルはどこまでヒトになれるか

 カンジは、1980年10月28日にヤーキース霊長類研究所で生まれています。名前の由来は、スワヒリ語で、「埋もれた宝」という意味だそうです。母親のマタタは、ザイールで捕獲されたボノボ(ピグミーチンパンジー)です。カンジは、本書が出版された時点で、70の文・1,000の英単語を学習している驚くべき天才ザルで、NHKで放映されて日本でも有名になりました。


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