1984年8月2日(木)に、宿舎では、西秋良宏さんを中心に、ドゥアラ洞窟の北側にあるドゥアラ盆地で表面採集をした石器の整理が行われていました。私も、その様子を見学させてもらい、西秋さんから説明を受けました。
この盆地は、東西約8km・南北約5kmの規模です。ここは、旧石器時代人の石器工房として有名で、1974年に阪口 豊先生により発見されたそうです。それぞれ、番号が付いており、第60地点はホモ・エレクトス(原人)の工房。第34・38・41・59・62・63地点は、ネアンデルタール人(旧人)の工房。第33・35・42地点は、先土器新石器時代の工房のようです。
ドゥアラ洞窟38.宿舎での石器整理作業風景
ドゥアラ洞窟39.ドゥアラ盆地表面採集石器第34地点(典型的なムステリアン石器)
ドゥアラ洞窟40.ドゥアラ盆地表面採集石器第38地点(フリント原石)
ドゥアラ洞窟41.ドゥアラ盆地表面採集石器第60地点(ヤブルディアン石器)