外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

ユーロ円相場-週明けもう一度、天井確認の動きがあれば売り場か

2010-08-22 19:22:55 |    -ポンド円
こんにちは、ForexTVジャパンの浅野です。

先週末は本業が忙しく、ブログにまでなかなか手が回らず、相場を注視できませんでしたが、夕方にユーロが一段安となり、ここしばらくの揉み合い安値をとうとう下に割れてしまいました。

アイルランドの金融機関問題が、ユーロ懸念の再燃を連想させる中、米国景気の景気後退懸念が一層色濃くなり、かつてのリスクを回避するドル買いが強く発生した模様です。買われたドルの行き先は、残念ながら株式市場ではなく、債券市場のようで、つい先日まで強いボーダーラインだった米国、30年債の4%、10年債の3%は大きく下回り、それぞれ3%半ば、2%半ばと呼んだほうがふさわしい水準にまで、利回りが低下しています。

ユーロドルの下落で、ドル円もドル買いになれば少しは底堅くなるところですが、あいにく円も円高圧力が低下しない中、ユーロ円もとうとう一時、108円台前半をつける下落となりました。

109円台前半は、12日から20日の東京時間まで下値を支えた強いサポート水準でしたが、そこを割り込んだ以上は、戻しの上昇相場でも、今度は強いレジスタンスとして機能することは、確率が高い状況です。

23日は日銀と首相の会合が予定されていましたが、延期される動きもあります。いずれにせよ、景気刺激策といっても、金融政策に及ぶのは基本的には難しいでしょう。

万が一、円高対策を懸念した円の売り戻しで、相場が109円台に向かって戻すようなら、その手前108円台後半でユーロを売り、20日高値の109.60円を超えるようなら109.75円付近でいったんはストップです。余裕があれば109円台に乗せた時点で20前後で売り増しても良さそうです。
下値は6月に付けた107.30円が目先の目標になりますが、長期的な視野では、もうすでに2001年の5月と6月で下値を確かめた水準を意識しているような感覚もあり、その水準はズバリ、1ユーロ100円ということになります。

ForexTVジャパン
浅野 敏郎

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