外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

ユーロドル相場テクニカル分析とこれからの経済指標(11月11日)

2009-11-11 21:05:25 | ☆相場分析-ユーロドル

今日のテクニカル分析は、ユーロドル相場をみてゆきましょう。



欧州時間を迎えるまでの薄い時間帯ではありますが、暫く揉み合っていた上値を突破し、高値を更新しました。
始めは単純な買い戻しに見えた印象ですが、金相場の上昇に刺激されるように高値更新以降はユーロ買い需要が小じっかりしてきました。

押目買いを目論んだものの届かず、試し売りも短命に終わり、反転下落を気にしながらも、いよいよ追いかけるしかない状況にも見えます。ただ、薄い時間帯での反応だった上、今日の米国金融市場は休場でもあり、荒い展開が予想できます。

時間足の一目均衡表における雲の上限をサポートとし、押目買いをイメージします。1.50の底を確認に来る可能性はまだ残っており、そこを拾う戦略です。

本日の下値となる1.4960を割り込むなら一旦はストップ。
上値目標は幾つかあるものの、トレンドを頼りにオープンとします。

◇これから欧米市場にかけて発表される経済指標など、イベント予定

18:30 GBP      10月求職者給付受給者数増減
実際  -  予想  20.80K  前回  20.80K

18:30 GBP      9月平均所得(含ボーナス)
実際  -  予想  1.60%   前回  1.60%

18:30 GBP      9月失業率
実際  -  予想  8.00%   前回  7.90%

19:30 GBP      BOEインフレ報告書

※ガイトナー米財務長官・菅国家戦略相会談
※米国[ベテランズデー]株式市場は開場

番組には間に合いそうもありませんが、今夕はイギリスの指標が並びます。その後の米国市場は休場となるため、指標予定も特にありません。
ただ、為替の取引自体は24時間続きますので、可能性は低いものの、薄い市場で乱高下するリスクは残ります。

06:30 NZD      NZ購買担当者指数
実際  - 予想NA    前回  51.70

06:45 NZD      小売売上高 (MoM)
実際  - 予想  0.50%  前回  1.10%

06:45 NZD      コア小売売上高 (MoM)
実際  - 予想  0.40%  前回  1.20%

また、明日の早朝にはNZ指標の発表が予定されています。NZ政府は通貨高に懸念を示し、豪州との違いを説得する事態に及んでおり、波乱要因かもしれません。
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チャートで見る、東京外国為替市場本日寄り付きから17:00までの相場概況(11月11日)

2009-11-11 20:12:58 |    -ドル円

先ず始めに、ドル円相場を中心とした、今日これまでの為替市場、17:00現在の概況です。

取引日付が11月11日に切り替わる、今日の日本時間午前7時時点のドル円相場は、


前日NYK終値と同水準となる89.83円辺りで寄り付いた後、ここ数日間で実質下値となる89.70円水準を割り込むと、やや加速して89.50円を一時割り込みました。前場をかけて89.60円水準へ戻したものの、後場に入ると円高を再開し、引けの前には89.30円付近まで下落しました。その後暫く揉み合った相場は引けにかけて反転上昇に転じ、下落を加速した89.70円付近で後場を引けました。

その後、日本時間17:00現在までの間で、89.70円を一気に上へ抜けた相場は、一時90円台を覗く上昇となりましたが、17:00を過ぎて少し反転下落しています。

◆変更要因の考察

東京時間
これといった材料も無く、ドル円相場のテクニカル的な動きがクロス円を振り回した印象があります。ただ、引けにかけてシンガポールで開催されている世界銀行会議からは、人民元は準備通貨として将来的にドルに代わる可能性を示唆した総裁コメントが報道されており、ユーロドル相場を押し上げた一因として指摘できるかも知れません。

欧州時間序盤
上昇したユーロドルに先導されるように、金相場が上昇し、スポットベースで最高値を更新するなど、ドル売りを強めており、クロス円の買い戻しが波乱要因となっています。ただ、ポンドは今のところ殆ど影響を受けておらず、指標待ちといった状況かもしれません。

東京時間17:00現在、ユーロドルは、東京市場の後場安値となる1.4967から、1.5043付近へ上昇する一方、ポンドドルの上昇は穏やかで、日中高値を僅かに上回る1.6765水準の高値を付けています。
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本日のテクニカル分析はユーロドル相場ですが、ここで一旦ページを改めます。
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外国為替テクニカル分析(11月11日)-ポンドドル相場、首の皮一枚でつながった昨日戦略、今後は?

2009-11-11 15:35:55 |    -ポンドドル
今日の通貨フォーカスはポンドドル相場です。

昨日から新たな展開はなく、基本的に様子見ですが、簡単に振り返って見ます。



格下げニュースの影響で暴落した相場は、かろうじて1.66台を死守した結果、下落前の水準へ戻す展開でした。下値となった1.6600は、週初のギャップをしっかりと埋め直した形となり、また、その後の力強い上昇を見ても、ドル売り意欲はしっかりしています。
ドル円が水準を切り下げており、ポンド円の売りが影響してか、今のところ上値が重い展開ですが、短期的には時間足一目均衡表の雲の中での推移を想定します。

(ブログ追記)
直近の短期トレンドチャンネルの下値線と、雲の下限となる1.6680水準はサポートレベルと考えて良いでしょう。

遅行線は当時の実勢相場の下で推移しており、上値を重たくしていますが、これまでの流れだと相場は耐えているようです。遅行線が昨日の暴落足を目前にしていますが、無事に通過できれば、上昇の位置関係となり、相場も雲の上に出易いことが期待できます。
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以上、このブログ記事は、動画「FXフラッシュ1400」で視聴できます。
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外国為替市場、11月10日の総括と、11月11日午前の東京市場の流れ

2009-11-11 15:09:53 | ☆外国為替を読む

11月10日の24時間を通して、外国為替市場の流れを、主要通貨の視点からお伝えします。

前日のドル安相場から明けた昨日10日は、材料に欠ける中、概ね揉み合い推移をしながらも突発的なニュースイベントで乱高下した挙句、結局寄り付き水準で引ける展開でした。

◆ドル円相場
先週末の円高を引きずるように、上値が重い展開の中、東京時間の後場引け際に、クロス円での円買いに影響を受け、安値89.68円辺りまで下落しました。その後、欧州時間に入り、90.15水準まで反転上昇しましたが、直ぐに89円台後半へと沈みこみ、そのまま米国時間を引けました。

◆ポンドドル相場
前日の下落から、調整気味に反転し1.6785水準まで上昇しましたが、東京時間の引け際にポンドが急落し、対ドルで1.66丁度付近の下値をつけました。しかしその後は欧米時間をかけて揉み合いながら急落前の水準へ戻す展開でした。

◆ユーロドル相場
ポンドが急落した影響で、ユーロポンド相場が上昇した結果、一時ドル売りユーロ買いとなる上昇を見せました。その後のドル円上昇時にも、ユーロ円の買いを受ける形で、高値となる1.5020水準まで上昇しました。米国終盤にかけての乱高下で、1.4940辺りまで下落後、調整気味に買い戻される中で大引けとなりました。

◇変動要因の考察
東京時間引け際のポンド下落要因について、大手格付け機関が英国の格下げ懸念を表明したことが原因との見方で一致しています。また、その後の円安反転背景については、藤井財務大臣がガイトナー会談後の会見で、為替水準の協議はなかったとした上で、現状はドル安との見方を示したことがドル売りを誘い、クロス円の上昇が円安を牽引したとの指摘がありました。他にも、前出の格付け機関が、日本財政の債務にも懸念を表明した背景を指摘する声もありました。

◇その他市場
米国株式市場は、ダウが僅かに上昇して引けたものの指標によりまちまちな展開。債券市場はまずまずの入札結果を睨んで、期間が短いものを中心に上昇基調で引けましたが、長期債は下落して利回りは上昇。需給懸念がくすぶっているとの報道がありました。金相場は調整下落後に新高値を伺う動きもありましたが、更新できずも、なお高値圏で引けています。


本日11月11日、午前の東京外国為替市場の動きです。

明確な方向感が無い中で、昨夜から早朝にかけて、米国の各地区連銀総から聞こえてきたコメントの内容は、ドル安に対してハト派的な内容が多く、米国市場引け際のドル安への調整相場を支援していた観があります。

東京市場に移っても、ユーロドルを中心にドル安の流れが継続した結果、ドル安圧力がドル円相場にもかかり、暫く底堅かった89.70を割り込み、50銭を僅かに下回る下落を見せています。ユーロドルはドル売りとユーロ円でのユーロ売りに挟まれ、1.5000に載せた相場は1.4975水準まで急落するなどやや荒い展開です。一方、ポンドドルは1.6720から50の間で小動きとなっています。
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