外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

ポンド円相場テクニカル分析とこれからの経済指標(11月05日)

2009-11-05 20:44:37 |    -ポンド円

本日はポンド円相場をテクニカルに分析して見ましょう。

ドル円より値動きは荒くなりますが、このところのポンド円は、サイクルや反転タイミングなどドル円相場とよく似た展開をしています。



ドル円の91円台が重いことが判ったところで、ポンド円の日足に目を移すと、昨日の高値は10月30日の前回高値にも及ばず、一目均衡表の雲の上限で上値を抑えられました。

基準線や転換線、遅行スパンの位置は上昇トレンドを示していますが、実勢相場が雲の中での推移となっており、方向感に欠けることは事実です。

今週は基本的に様子見のスタンスを取りたいところですが、しいて言うなら、

昨日高値をレジスタンスに、一目雲の上限手前を売り場と考え、
148.50をサポートに、148円前半水準を反転下落の目標とします。

通常であれば上値をつけた後の戻りサポートは転換線148.75水準が順当ですが、チャート的には148.50が騰落の分かれ道になっているように見えます。



最後に、これから欧米市場にかけて発表される経済指標など、イベント予定です。

18:30 GBP      製造業生産 (MoM)
予想   1.10% 前回  -1.90%

18:30 GBP      鉱工業生産 (MoM)
予想   1.10% 前回  -2.50%

19:00 EUR      小売売上高 (MoM)
予想   0.30% 前回  -0.20%

21:00 GBP      BOE 金融政策発表
予想  0.50% 前回  0.50%

21:45 EUR      ECB 金融政策発表
予想  1.00% 前回  1.00%

欧州時間前半には、幾つか重要な指標発表があります。前月比の指標が多く、数値が振れ易い傾向があり要注意ですが、何と言ってもイギリス・ユーロ圏各中央銀行の金融政策発表に注目が集まります。どちらも政策金利は据置が予想されていますが、その他の緊急支援政策に変化が見られるかが焦点となっています。

米国時間の指標は雇用関係の指標があります。

22:30 USD      失業保険申請件数
予想  520.00K 前回  530.00K

00:00 CAD      Ivey購買部協会指数
予想  60.90 前回  61.70 


22:30     トリシェ欧州中央銀行総裁発言

万が一予想より悪化するようなら、先日の個人支出の悪化を裏付ける格好となり、米国内需に対する懸念が広がれば株式市場にとって下落材料となるでしょう。

ECBの金融政策発表後には、少し遅れて、トリシェ総裁の定例会見が控えています。幾つかの米国指標と重なるため、気付かない値動きの要因となる場合もあり、要注意です。

動画でも配信しています。右上のForxTV.jpのバナーから「FXフラッシュ1930」をご覧頂くか、下記のYouTubeでもご覧いただけます。
 

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東京外国為替市場本日寄り付きから17:00までの相場概況(11月05日)

2009-11-05 20:33:10 |    -ドル円

先ず始めに、ドル円相場を中心とした、今日これまでの為替市場概況です。



取引日付が11月5日に切り替わる、今日の日本時間午前7時時点のドル円相場は、
前日終値となる90.72円水準と、同水準で寄り付いた後、一時、高値となる90.86円水準まで上昇しましたが、その後反転下落して90.30円水準の下値を付けました。しかし昨日の寄り付き水準となる90.30円以下を試す勢いも無く、30銭から50銭の間で揉み合いながら東京市場の主要な取引時間を終了しました。

その後、日本時間17:00現在までの間も、様子眺めといった状況です。

基本的には、昨日遅くに発表された、FOMC結果を受け、ストップロスを誘ったと見える上昇により91.30水準まで上昇した反動下落は主流に見えます。ただ、朝早くNZの雇用統計が悪化した発表を受けて発せられた、ボラードNZ中銀総裁コメントが、弱気な内容だったことで、NZ円が下落したことで円買いが優勢だったことが考えられます。他にも、日銀会合議事録が公表され、弱気な内容だったことが明らかになると株式相場が軟調に推移したことも、円買い要因となっていた可能性はありました。

欧州勢の序盤に入っても、現在のところ特段の動きはありません。

京時間引け際にかけて、ポンドドルが一時1.65台を割り込み、1.6465水準へと軟化する動きがありましたが、直ぐになた1.65台へ戻される一幕もありました。ユーロドルも、1.4830の下値支持水準を一瞬割り込み、下落に勢いが付く展開となりましたが、瞬間的な値動きに留まっており、東京を含めたアジア勢のポジションはさほど大きくは傾いていない模様です。


チャートで見る本日午前の東京外国為替市場の動き(11月05日)

2009-11-05 17:05:35 |    -ドル円

昨日のFOMC発表直後の乱高下で91.30水準へ上昇した相場は、30分足でも大きな上ヒゲを残す結果となり、結局はコアとなる高値90.90以上の91円台は重いことが確認できた格好です。現在の取引水準は想定レンジとなる90円から91円の真ん中となり、動きづらい状況です。



90円台後半へ、再度強含む場合、91円をレジスタンスに手前を売り場とし、90円をサポートに買い戻す機会をうかがいます。

90円割れにはストップが想定でき、週末のG20 を控え、昨日盛り上がりすぎた円売りの投げを下で待ちたいと思います。したがってあくまでレンジ相場を想定しますが、本日に関して買いから入るにはややリスクが大きいイメージです。売りから入れなければ見送りも視野に入れましょう。

そのほか、ユーロドルは1.4820、ポンドドルは1.6500を前に踏みとどまっています。これらの水準を割れると下落に勢いが付く可能性は否定できないでしょう。万が一、あまり勢いが付かないようなら、もしかするとロングはそれほど溜まっていないことが推測できそうです。

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外国為替市場、11月04日の総括と、11月05日午前の東京市場の流れ

2009-11-05 16:59:17 | ☆外国為替を読む

まず、11月4日の24時間を通して、外国為替市場の流れを、円、ユーロ、ポンド、ドルの視点からお伝えします。

昨日は、通貨に関係なく概ねドル売り円売りの一日となり、その結果、クロス円が特に上昇を強めました。月初めに特有な新規の円売り投資、いわゆる円投が背景にちらつく展開でした。

◆11月4日ドル円相場
東京市場が本格的に始まる午前9時から一時円高に振れ90.05水準へ軟化する局面がありましたが、以降は順調に上昇。欧州時間が始まる直前に、上値を抑えられていた90.50水準を上に抜けると、やや加速し米国時間前には91円台を覗く展開でした。

FOMC前には一時円高に振れる局面もありましたが、値を戻してFOMCを迎えると、他の通貨でドル売りが急伸。連られるように91.30水準へ瞬間上昇しましたが、ストップロスなどでやや急激な買われすぎた、いわゆるオーバーシュートの観もあり、以降はドル売り調整の流れを維持したまま、ニューヨーク市場を引けています。

◆11月4日ユーロドル、ポンドドル相場
昨日はFOMCまで概ね一本調子に上昇する展開でした。東京株式市場に続き、欧州株式市場も堅調な展開に、リスク回避から資金が巻き戻るようにドル売りが先行。加えてクロス円での外貨需要が終始下値を固くしていた模様です。
ユーロドルは、1.4700の下値水準からFOMC発表直後の1.4910水準まで約210ポイント上昇。ポンドドルは1.6400の下値水準から、1.6595水準まで200ポイント弱上昇後、調整気味にドルが買い戻される中で、ニューヨーク市場を引けています。

相場変動等の背景について

欧州時間中に発表された経済指標は僅かながら改善したことで、ドル売り相場を支援していた模様です。ユーロ圏の生産者物価指数は悪化しましたが、悲観材料への市場反応は限定的でした。

米国時間早めに発表された指標は、特に雇用関係が決して良い内容ではなく、ドル円が一時的に円高に推移したのは、それが影響したものと想定できます。ただ、他のドルストレートはドル買いにはならず、ポンドドルが揉み合うのが精一杯といった状況でした。

注目のFOMCは予想通り政策金利の据置となり、また声明では金利の緩和政策維持が確認されると、株式市場が上昇してドル売りが加速しそれぞれ高値を付けました。ドル安が裏づけとなって金相場も最高値を更新する上昇となりました。

債券市場は長期債が主導する形で下落しましたが、連続して史上最高額の米債入札が発表され、受給懸念も相場下落を支援したとの情報もあります。利回りは上昇した結果、引けにかけてのドル買戻しを支援する形となりました。株式市場は結果的に上げ幅を縮小し、指数によっては前日比でマイナスとなっています。

◆本日11月05日午前の東京外国為替市場の動き
全般的に、昨日の動きを調整する動きが主体となっています。

ポンドドルは昨夜の米国市場開始水準の1.6520、ユーロドルはFOMC発表前の水準となる1.4840、ドル円は東京時間に上値を抜けた水準となる90.50へそれぞれ反転下落しています。

では、今日の通貨フォーカスはドル円相場を見てゆきましょう。

一旦ページを改めます。続きはForexTVの番組でもご覧いただけますので、お急ぎの方は右上のバナーからどうぞ。

下記YouTubeからも閲覧できます。
 


番組「AM外国為替テクニカル分析」-サポート、レジスタンスとは(番組宣伝を含みます)

2009-11-05 13:56:25 | ☆相場分析-ユーロドル

こんにちは、
フォレックスTVジャパンの浅野です。

少し番宣をよろしいでしょうか??

当社では毎朝、10:00~10:30を目途に、テクニカル分析で定評のある、アセンダント社の山中康司氏によるテクニカル分析を動画配信しています。ドル円、ユーロドルを中心に、毎朝1通貨ペアにフォーカスし、独自のチャートを使って分析しています。

基本的に、サポート、レジスタンスを想定することが目的になっていますが、これらを想定する作業は、実は今日のレンジを予想しているのではありません。

サポート、レジスタンスは、相場の節目であり、その水準で止まれば反転を意味し、突き抜ければブレークアウトを意味します。つまり、強いトレンドが続く場合は、ブレークポイントや押目ポイントとして把握できます。

注意が必要なのは、これらサポートおよびレジスタンスはその手前が取引チャンスであり、突き抜けるとブレークとなることから、裏側は、損切りまたはドテンの水準を意味します。

例えば、上昇トレンドを想定した場合、サポート手前を買い場(エントリーポイント)とし、下に抜ければ損切り。

①エントリー後、反転上昇するならレジスタンス手前で一旦利食い、ブレークしたらストップエントリー
または
②ブレークを待って、ブレークしたら積み増し

などの戦略が想定できます。


道も信号も無い海のような相場ですが、サポートやレジスタンスはそんな海に唯一の境界線を示してくれます。つまり、この2つの水準を知ることで、我々は初めて船を進めるべき方向が明確になります。

もちろん、北上するのか、南下するのかは、皆様の判断ですが、よ~く耳を澄ましてコメントを聞いてみると、方向へのメッセージが聞こえてくる場合があります。

それでも、相場はいつ急反転するのか誰にもわかりません。そんな時のためにストップロスが設定できるようになっています。

是非、番組をチェックしてみてください。

私も幾つか番組でコメントしています。ブログでも同様の記事を公開していますが、番組にできないタイミングでお伝えしたい相場動向がありましたら、今後もブログでご紹介してゆく予定です。

以上、今後とも「外為ガイドブック」同様、フォレックスTVジャパンも宜しくお願い致します。

今日の山中氏による番組は下記のYoutubeでもご確認いただけます。