外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

ドル円相場テクニカル分析とこれからの経済指標

2009-11-04 20:03:53 |    -ドル円

ドル円相場をテクニカルに分析して見ましょう。



週初にギャップを伴った下落を見せた後、反転上昇した結果、長い下ヒゲを作りました。以降は、下げ渋りながら上値も切り下がる、いわゆる三角保合(もちあい)気味に相場が収束してきましたが、先ほど上値線を上に抜けかけたところで買いが優勢となっています。


ただ、その裏には月末高値方の上値サポートラインが控えており、米国指標や株式市場が強含まない限り、91円台は重たいことが想定できます。

91円をレジスタンスに90円台後半を売り場
90円をサポートに90円台前半を買い場

として想定できます。
ただし、金相場が依然として底堅い場合、ユーロ円が下値の支援材料になりそうですので、こちらの相場に要注意というところです。

これから欧米市場にかけて発表される経済指標について、
04:15 USD      FOMC 金融政策発表
政策金利
実際  -  
予想  0.25%  
前回  0.25%
米国指標はどれも重要ですが、何と言ってもFOMCの金融政策発表が注目されます。時間的にも少し離れており、直前での急激なポジション調整の動きには注意してください。

20:00 USD      MBA住宅ローン申請件数指数
実際  -  
予想          
前回  -12.30%  
 
21:30 USD      チャレンジャー人員削減数 (YoY)
実際  -  
予想          
前回  -30.20%

22:15 USD      ADP非農業部門雇用者数増減
実際
予想  -190.00K
前回  -254.00K    

00:00 USD      ISM非製造業指数
実際  -  
予想  51.70  
前回  50.90

その前のADP非農業部門雇用者数やチャレンジャー社調査結果も、雇用情勢に関わる指標となり、数字次第では株式市場への影響から、為替も変動する可能性がありそうです。

06:45 NZD      雇用統計
失業率
実際
予想  6.40%
前回  6.00%

雇用者数増減 (QoQ)
実際  -  
予想  -0.30%  
前回  -0.40%

明け方には、NZの雇用統計があります。数字次第ではクロス円を中心に乱高下する展開もありえます。取引日が切り替わる直前のことですので、意表を突かれないよう、対応には細心の注意をお願いします。

夕方の2本はForexTVの番組でもご覧いただけますので、右上のバナーからどうぞ。
または、下記YouTubeからも閲覧できます。

 

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東京外国為替市場本日寄り付きから17:00までの相場概況

2009-11-04 19:20:39 |    -ドル円

取引日付が11月4日に切り替わる、今日の日本時間午前7時時点のドル円相場は、
前日終値となる90.33円水準から、同水準で寄り付いた後、一時、高値となる90.43円水準まで上昇しましたが、その後反転下落して90.05円水準の下値を付けました。しかし90円台を割りこむ勢いも無く、以降は寄り付きと概ね同水準まで上昇しています。



その後、日本時間17:00現在までの間に、
朝方の高値90.43円を上抜けると一段高となり昨夜の高値90.58円を僅かに上回る90.61水準へ上昇して揉み合っています。

前日の海外市場では、欧州時間帯でリスク回避行動が強まり、ドル買い円買いとなった後、米国指標が改善したことを材料に、リスク回避行動が巻き戻されて、ドル売り円売りになるなど乱高下しました。そんな相場の後ということもあり、動きづらい地合のようでしたが、安値を付けた辺りの動きは、豪州経済指標の悪化から、オージー円が売られたことも一因だったようです。

欧州が冬時間に入ったことで、日本時間17:00現在では経済指標の発表もこれからとなっており、この時間に入ってのドル売り円売りの材料は特に見当たりませんが、アジア株式市場が堅調な地合だったことが、リスク回避行動を巻き戻す流れが継続した可能性があります。

他にも、ポンドがテクニカル的な要因からか、上値を拡大しており、ポンド円での円売り、ポンドドルでのドル売りが市場全体を牽引している模様です。

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チャートで見る本日午前の東京外国為替市場の動き(11月04日)

2009-11-04 15:04:05 |    -ポンドドル



昨日の米国市場後半での上昇で、月初のチャンネルを上抜けたように見えます(青の細い上値線)。

ただ、月末から見れば依然として下落トレンドを維持している(太い赤、青のライン)ように見えることから、2日高値となる1.6480をレジスタンスとして、昨日下値のコアとなる1.6280をサポートとする展開を予想します。

現在ポンドドルは、1.6400を下値に、短期的なウエッジフォーメーション(当ブログの用語集へジャンプします)を作りつつあります。この下値1.6400を割れると、下落に勢いが出やすい状況でしょう。

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外国為替市場、11月03日の総括と、11月04日午前の東京市場の流れ

2009-11-04 14:32:05 | ☆外国為替を読む

11月3日を通して、外国為替市場の流れを、円、ユーロ、ポンド、ドルの視点からまとめてお伝えします。

3日は大きく分けて2つのセッションに分かれる展開でした。その前に昨日は日本市場がお休みでしたので、2日米国市場の動きからお伝えしましょう。

◆2日、米国市場の動き
発表された経済指標が先週末の悲観ムードを一掃する好結果となり、株式市場が上昇。為替市場は総じてドル売り円売りの展開となりました。
引けにかけては、金利が上昇したドルを買い戻す動きが活発となって、指標発表前までの水準に戻すなど、乱高下した後で3日アジア市場を迎えました。

◆3日、寄り付きから米国時間を迎えるまでの動き
海外市場で好転した株式市場を受けて、アジア市場の株式市場も底堅く推移した結果、為替市場は概ね穏やかな円売りドル売りとなりました。

しかし、アジア時間午後から上値がそれぞれ重くなり円高ドル高気味に推移し始めると、欧州時間に入ってポンドドルやユーロドル相場が急落し、ユーロドルは1.4800水準から1.4625水準へ、ポンドドルは1.6400水準から1.6260水準への下落となりました。

午前中のドル売り円売り基調は、株式市場が堅調に推移したことに加え、RBA(豪州中銀)の政策金利発表を控えた思惑的な円売りが根底にあったと推測できます。結局、RBAが予想通り0.25%の追加利上げを行う発表があった後は、オージー円は下落。それまでの思惑買いが吐き出された格好となっています。

また、欧州時間に入ってポンドドルやユーロドルが急落した背景には、英国金融機関が追加の公的支援受け入れを発表したことで、株価が下落し、全般的な欧州売りにつながったとの理解が主流だったようです。

◆3日、米国市場の動き
欧州売りが一巡後は、米国株式市場もさえない展開だったことで、ドル高値圏で揉み合い推移していたユーロやポンドは、夜半過ぎに反転上昇。ユーロドルは1.4720水準へ反転後、揉み合いながら引けています。ポンドも1.6450水準まで反転後、概ねポンドの高値圏で引けました。
ドル円は朝方から狭いレンジ相場に終始し、結局90.00~90.50をコアなレンジとしてもみ合う展開でした。

ドル売りへと反転した背景には、製造業受注がマイナスからプラスへ転じたことが、株式市場に好感され、債券市場も下落したことで、リスク回避を巻き戻す動きが指摘されています。株式市場は値を維持し、債券市場は続落しました。また、金相場は急上昇しており、ユーロドル相場にドル売りのヘッジが入ったこともユーロドル上昇の一因になっているようです。

金相場の上昇には、インドが大量の金をIMFより買い取ったとの報道もあり、相場の支援材料とされていたようですが、債券市場が続落していることから、インフレヘッジとして金が買われた可能性も否定できないでしょう。

◆本日11月04日、午前の東京外国為替市場の動き
日本が休日だった間、乱高下した各相場も、結局前日の終値からさほど変わらない水準で本日を迎えており、これまでの東京市場は、様子見という状況です。

では、今日の通貨フォーカスはポンドドル相場を見てゆきましょう。

一旦ページを改めます。続きはForexTVの番組でもご覧いただけますので、お急ぎの方は右上のバナーからどうぞ。

下記YouTubeからも閲覧できます。
 

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