外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

ドル円相場テクニカル分析とこれからの経済指標(11月09日)

2009-11-09 20:22:09 |    -ドル円

今日のテクニカル分析は、ドル円相場をみてゆきましょう。

◇ドル円相場、欧米市場予想
G20では、ドル安に対する言及が無かったことで、ドル売りへの安心感が再浮上する中、東京時間は、クロス円の買いが優勢となって、ドル円相場は逆に円売りドル買いで推移する展開でした。

ただ、円が安くなったタイミングでは、共通のテーマであるドル売りが出やすく、クロス円で持ち上がったところを戻り売りとするのが機能しそうです。



ドル円2時間足チャートを見ますと、10月27日から上値抵抗線が効いており、戻り売りの水準を示唆しています。一方で下値は89円台の居心地が悪そうに、入っては短時間で90円台に戻す展開となっています。

上値抵抗の背景は、下降している日足一目均衡の雲が要因と見ることができますが、今後はその影響も中立となり、不安定となる点、注意が必要です。

暫く90円40銭から50銭に差し掛かる上値ラインをレジスタンスに、2日の下値となる89.20円をターゲットとします。上値レジスタンスを超えても、91円台は重いことが想定されるため、ストップゾーンはそれ以上に設定するイメージです。

◇これから欧米市場にかけて発表される経済指標など、イベント予定

20:00 EUR      独9月鉱工業生産 (MoM)
実際  -  
予想  1.40%  
前回  1.70%

22:15 CAD      10月住宅着工件数
実際 -
予想  155.00K
前回  150.00K

*ユーロ圏財務相会合 (時間未定)
*国際決済銀行(BIS)中央銀行総裁会議 (時間未定)

本日は、先週末から一変して、主要な経済指標発表は殆どありません。

その代わりに、各金融会議から聞こえてくるコメントや、証券および格付け会社から発表される個別銘柄に対する投資スタンスの情報などが変動のきっかけになりそうです。また、今週は国債の入札が、各国で予定されており、金利の思惑相場にも注意してください。


直前の投稿2本をあわせた内容を動画番組としてご覧いただけます。
右上のForexTV.jpバナーから「FXフラッシュ1930」をご覧頂くか、下記YouTubeでも視聴いただけます。
 

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チャートで見る、東京外国為替市場本日寄り付きから17:00までの相場概況(11月09日)

2009-11-09 20:02:19 |    -ドル円

始めに、ドル円相場を中心とした、今日これまでの為替市場概況です。



取引日付が11月9日に切り替わる、今日の日本時間午前7時時点のドル円相場は、
先週末の終値となる89.95円水準から、僅かにドル高水準となる90.00円で寄り付いた後、一時、安値となる89.70円水準まで下落しましたが、その後反転上昇して90.22円近辺の前場高値を付けました。後場に入ると上値が重い展開となり、本日寄り付き水準となる90.00円辺りで後場を引けました。

その後、日本時間17:00現在までの間、様子眺めを基本に、ドル円は90円台前半でもみ合っています。

◇変動の背景要因を考察

G20明けとなった本日は、他のドルストレート通貨がドル売りを延ばす展開となり、ユーロやポンドを買う対円クロスの影響が東京時間のドル円相場を上昇を支援する形となりました。

欧州時間の序盤に入ると、、ユーロドル、ポンドドルはドル売りを進める展開となる一方で、こうしたドル売り圧力が東京時間よりは強まった結果、ドル円相場はクロス円からの円売り圧力と均衡する展開となっています。

東京時間17:00現在、ユーロドルは、1.4980水準まで上昇後、1.49中盤まで戻す展開とる一方、ポンドドルは1.6800に迫る上昇をした後は、一服感があるものの反落は限定的です。ユーロポンド相場が下値をうかがう展開を見せており、下値を割れるようだと、ポンド上昇、ユーロ下落という展開も一時的にはありそうです。

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「PM外国為替テクニカル分析」-臨時版 ユーロドル相場、押目買いが順当か

2009-11-09 19:25:25 | ☆相場分析-ユーロドル

動画番組「PMテクニカル分析」は、いつもアセンダント社の山中さんのコメントを紹介していますが、今日は急遽お休みとなり、替わりに私のコメントを紹介いたしましたので、こちらにもアップします。
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本年終盤の山場とも言える雇用統計とG20が重なった先週末が過ぎました。市場は迷いつつもG20の結果から、ドル売りを先行させている状況です。

為替のテーマが、再びドル売りとなりつつある中で、相場は実際にギャップを空けたドル売り方向へと進み、ユーロドルは日足上昇チャンネルの間を再び上値ラインを目指して反転上昇を始めたように見えます。



ギャップを埋めた後、そのまま反転する場合は、部分的な思惑がギャップの原因とされますが、ギャップを埋め切れなかったり、ギャップした方向へ相場を延ばす場合は、市場心理の急変を示す場合が在ります。

ただ、朝方からは既に100ポイント近い上昇をしており、短期的な押し目を拾う戦略が機能しそうです。



時間足のチャートでは、ここ数日来の上値レジスタンスに近い上昇を既に見せており、それなりの材料が無ければ上値を抑えられやすいでしょう。一方、下値に目を移すと、先週末3日間の実質的な高値はそれぞれ、1.4900辺りとなっており、底値を確かめるような展開があれば、ひとまず1.4900割れの堅さが試されるでしょう。その押し目を買ってみる戦略です。

万が一、1.4900割り込んで、本日下値となる1.4850を割り込むようであれば、一旦はストップ。目先の上値目標は10月26日の前回高値となる1.5060水準を想定します。

動画は右上のForexTV.jpのバナーから、当社HPでお探しいただくか、下記YouTubeでもご視聴が可能です。
 

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外国為替市場、11月06日の総括と、11月07日午前の東京市場の流れ

2009-11-09 19:08:13 | ☆外国為替を読む

遅くなりました。順番に更新してゆきます。復習にお役立てください。

まず、11月6日の24時間を通して、外国為替市場の流れを、主要通貨の視点からお伝えします。

先週末のアジア市場は、米国雇用統計の発表を控え、ポジション調整が主体と見える動きの中、終始ドル売りが優勢でした。欧州時間に入ると、株式市場が底堅い動きを示したことから、概ね穏やかな円売りドル売りとなりましたが、雇用統計発表前には、水準を元に戻すなど、結局は様子見相場だった形でした。
先週末の中心的な相場は、やはり米国市場に尽きました。

◆ドル円相場
日中下値圏となる90.45円水準で米国雇用統計の発表を迎えると、一気に89.60円水準まで下落後、調整気味に89円台後半で揉み合いながら先週を引けました。

◆ポンドドル相場
1.6585水準で雇用統計を迎えると、一時的に1.6520水準へ下落。その後はドル売り優勢となって1.6615水準へ間もなく戻すと、1.66台前半のドル安値圏で揉み合い引けとなりました。

◆ユーロドル相場
1.4875水準で雇用統計を迎えると、1.4815水準までドル買いが進みましたが、一時的となり、その後はドル売りが優勢となって日中高値となる1.4915水準まで上昇しました。しかし、前日高値を更新できずに軟化すると、1.4830水準まで下落し、結局はドルの高値圏での揉み合いで引ける展開でした。

◇変動の背景要因考察
市場が注目していた米国雇用統計は、失業率が心理的節目となる10%の大台に乗せ、NFP(非農業部門雇用者数)が予想より悪化するなど、大勢の楽観論を覆す結果となり、市場は一気にリスクを回避するドル買い、円買いを強めました。

特徴的だったのは、ドル円相場は円買いを強めたまま週末を引けたのに対して、ユーロやポンドは、その後ドル売りを強めた動きです。
報道によれば、雇用統計の中身全体を見れば悲観的な内容だけではないことが見直されたことが、最終的なドル売り背景との指摘がありました。

ただ、各市場の値動きはどれも説得力に掛けるようにも見え、既に年末を視野に入れた、根底のポジション調整が背景にあるのかと考えざるを得ない状況です。
悪化した雇用統計でしたが、為替相場は、底堅かった株式市場と、上昇幅を拡大した金相場に救われた格好となりました。

◇その他市場の動き
株式市場は前日比で僅かに上昇して大引け、金相場はリスク回避的な買いも入ったのか、大幅上昇で引けました。債券市場は結局買いに押されて上昇しましたが、今週の世界的な国債入札週間を前に需給懸念が根強く、上昇しきれなかった形です。いずれにせよ、株式市場以外は、弱気な展開で終わっており、一概にドル売りとリスク選好を関連付けにくい展開という印象です。


◆本日11月09日、午前の東京外国為替市場の動き
G20明けの今週は、総じてドルの売り方向へギャップを空けて寄り付く展開でした。

◆ユーロドル相場とポンドドル相場
ドル売り方向へギャップを空けて寄り付き後、ギャップを埋めるような動きは見せましたが、完全に埋め切れなかった観もあり、そのままドル売りを伸ばしています。
ポンドドルは1.6715水準の高値を付けてもなお、上昇基調を維持し、ユーロドルは1.4923水準の高値を付けてもなお、上昇基調を維持しています。

◆ドル円相場



ややドル高気味に寄り付いたため、ギャップをしっかり埋めた後も、その他の対ドル通貨と歩調を合わせるように、ドル売りを進め、89.70付近まで下落しました。しかし、その後はクロス円の買いなどの影響を受けてか、対ドル通貨の上昇にあわせて上昇し、90円台に載せ返しています。

◇変動の背景要因考察
週末のG20では、金融緩和路線が再確認され、出口戦略やドル安については特段の統一見解が見られなかったことから、ドル売りに安心感が出ている模様です。


ここまでの内容は動画「FXフラッシュ1400」でも視聴できます。
右上のForexTV.jpバナーからお探しいただくか、下記YouTubeでもご覧いただけます。
 

 

今日の通貨フォーカスはお休みです。
PM外国為替テクニカル分析は、山中康司氏が急遽お休みとなりました。
替わって私がピンチヒッターを務めますので、そちらで紹介する予定です。