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外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

24日テクニカル分析-ポンドドル 強弱組合せで変動機会

2009-08-24 16:33:06 |    -ポンドドル
先週末の指標発表を受けて、1.6620水準へと上値を拡大したポンドドル相場でしたが、週足は終わってみれば週の始値と終値が概ね一致する中立となり、ストキャスティクスは遅行線まで80を割り込んできました。

時間足では上値・下値ともに上昇トレンドをかろうじて維持していますが、1.6600をレジスタンスの重さを確認したかのようにも見えます。例えば、ヒゲを無視して終値だけを見れば

相場はペナント状に収束しており、上値線抜きに失敗した後の、下値線割れへのブレークアウト挑戦が想定できます。

上値のブレークアウトは幾度か挑戦して結果的に失敗しており、先に上昇する相場展開では、以前にも説明したように、


レジスタンスとなる1.66丁度水準を高値目安に、ポンドの売りが機能しそうです。こちらから先に達成後、下値ブレークアウトに至るようであれば、売り増しなどという戦略も見えてきます。

万が一戻すようであれば、下値線の上側へ入った時点で全ポジションをカットするイメージです。

8月21日海外為替市場の総括と、24日の相場見通し

2009-08-24 16:00:07 | ☆外国為替を読む

21日東京市場

終始軟調に推移した21日東京株式市場をにらんで、為替相場は円高に推移する中、午後に入って中国の金融引き締め懸念が広がると、ユーロの資金回避行動が顕著となってユーロ買いが先行。日経平均が前日終値に比べて145円強、下落して取引を終えるにもかかわらず、ドル円はリスク回避の円高とはならず。反対にユーロ円の上昇に影響を受け、円安基調のまま欧州時間を迎えました。

21日欧州市場

欧州時間に入ってもユーロは底堅く推移する中で、ユーロ圏のPMI(購買担当者景況感指数)が発表されました。結果は総じて好調な内容となり、欧州株式市場は堅調に推移した結果、動機こそ異なるものの相場的に、ユーロは対ドル対ポンドで強く推移しました。一方で、ユーロドルでのドル売り圧力が、ドル円相場を円高に推移させるなど、円はややちぐはぐな展開となる一方、ポンドドル相場はドル売りとポンド売りが均衡し、さほどドル安に発展しませんでした。

21日米国市場

米国時間に入っても暫くは経済指標の発表も無く、ドル安の流れが支配的となり、出遅れたポンドドルもドル売りを伸ばしていましたが、住宅関連の指標発表が好調な内容となると、米国株式市場は上昇を強め、為替相場もシナリオ通り一瞬ドル売りを強めました。
しかし、その後は意外にもドル買いに反転。その背景として、ドル円相場の急上昇によるドル買いや、債券市場が下落し利回りが上昇したことで、ドル金利の上昇がドル買いを誘った、などの要因が挙げられそうです。
現にドル円相場は、欧州時間以降、投資ムードが好転していたにもかかわらず円高推移し、住宅指標発表前には93.45円水準と円高値を更新する流れから、指標発表後には一気に94.70水準まで上昇しました。
引けにかけて、ユーロドルは順調にドル売りを再開し下落前の水準へ早々に戻す中、ポンドはドル高水準での揉み合い、ドル円は穏やかに円を買い戻す展開と、通貨によって特徴ある動きでした。

本日8月24日午前の東京外国為替市場

株式市場では日経平均が、先週末終値に比べて151円強高く寄り付いた後、一時340円を上回る上昇を見せるなどの強気な相場展開となっており、為替市場も円売り、ドル売りで一致した流れとなっています。ただ、ユーロドル、ポンドドルなど、先週末に上値をやや追いすぎた通貨ペアはドル売りを進め切れておらず、今後の展開はマザーマーケット待ち、といった状況です。

今後の動き
ファンダメンタル

これからヨーロッパ市場にかけてのイベントとして、次の経済指標発表予定などが材料になりそうです。
18:00 ユーロ圏 製造業新規受注[前月比]

本日は指標発表の件数も少なく、序盤はポジションの調整相場となりそうです。

テクニカル

先週末は、ユーロとドルの強さが目立つ展開となり、ユーロドルは綱引き相場となりました。重要な1.4330-50水準を上回り、一瞬は上昇力が強まったものの継続できず、依然として不透明な展開となっています。これは、“投資志向の高まり”イコール“ドル売り”の構図だけでは理由付けが難しくなりつつあることを示しています。
一方で、ポンドの弱さがやや目立った印象があります。ポンド円とポンドドルを考えた場合、ドル円相場がややドル高推移していることから、ポンドとドルの組み合わせが動きやすい可能性があります。

追って、ポンドドル相場を分析してみます。


21日テクニカル分析-ユーロドル相場 今週末の終わり方

2009-08-21 16:10:05 | ☆相場分析-ユーロドル

8月初旬に上値を更新したユーロドル相場でしたが、

以降は短期的に下落基調を維持。上値、下値ともに切り下げています。

一方、本年3月頃からの長期上昇トレンドは、

未だに否定こそ出来ないものの、MACDやストキャスティクスが示すように、勢いは既にニュートラルとなっています。

週足を見ると、

雲の上に出ているものの張り付くように推移しており、力強さは見られません。本日を終えて、週足が再度雲に入り込むようなら、来週は下落基調を延ばす可能性があります。本来は結果を伴ってから行動をすべきですが、僅かな兆しを頼りに、今週最後は逆張りの可能性を探ってみます。


再び日足ですが、8月高値からの短期下落トレンドを反転の兆しとするなら、幸い昨日を終わって、一目均衡表の基準線と転換線が位置を変えたことは支援材料です。8月13日の2番天井の更新は無いと断定すれば、その1.4330水準を上値レジスタンスに、当面の下値目標としては、雲の上限となる1.4000水準が視界に入ります。
上値レジスタンスは、6月高値、7月上値を抑えてきた重要な水準であり、ここを上に抜けるようなら、ひとまず撤退するイメージです。


8月20日海外為替市場の総括と、21日の相場見通し

2009-08-21 15:33:47 | ☆外国為替を読む

20日欧州市場

19日の円高を調整する動きで始まった20日の東京市場は、堅調な株式市場に助けられる形で円安調整を進めて引けました。懸念されていた中国の株式市場は反転して上昇するなど、日経平均は前日終値に比べて180円弱、高く引けました。
しかし、欧州時間に入ると為替市場は円高に反転。94.55円水準からニューヨークを迎えるまでに94.00円水準まで下落しました。
一方、欧州通貨はまちまちな動きを示し、ユーロは高値圏での揉み合いとなる中、ポンドは経済指標発表後、1.66台を瞬間覗く上昇を見せました。
マネーサプライが予想に反して伸びたことが好感されたとの報道もありますが、長くは続かず、その後、1.6450水準まで反落しています。

20日米国市場

ニューヨーク市場を迎えて、まもなく発表された新規失業保険申請数が、
改善の予想に反して悪化するなど、ドル円は一時94.00円水準まで円買いが進んだものの長くは続かず。 その後発表されたフィラデルフィア指数が大きく改善されたことで踏みとどまった形となりました。一方、欧州通貨は指標に対してさほどの反応はせず、悪化した米国経済指標の影響は、堅調な株式市場に相殺された観がありました。時より見せる上下変動も、背景にはクロス円の影響が考えられ、一巡するとともに値を戻す展開となっています。

そのほか、株式市場は概ね堅調、資源市場はまちまちな終値となる一方で、債券市場は依然として堅調を維持した結果、利回りは概ね下落しています。株式市場が底堅い割には、リスクを積極的に取ろうとする資金の流れは、さほど強くないことを示しています。

本日8月21日午前の東京外国為替市場

米国株式市場が堅調に引けたにもかかわらず、意外にも前日比で安く始まった株式市場は、その後も軟調に推移。株式市場に下値の援護を受けていた昨日の為替市場でしたが、本日はその材料も失った形となって円高を強め、ドル円は一時93.75円水準まで下落した後、高値圏での揉み合いとなっています。対ドルの欧州通貨は、ポンド円が下落した影響で、ポンドドルが一時的に下落したものの直ぐに値を回復。ユーロは概ね揉み合いを継続しています。

今後の動き
ファンダメンタル

これからヨーロッパ市場にかけてのイベントとして、以下の経済指標発表などが材料となりそうです。

16:30 独8月製造業PMI暫定値
16:30 独8月非製造業PMI暫定値
17:00 ユーロ圏8月製造業PMI暫定値
17:00 ユーロ圏8月非製造業PMI暫定値
17:00 ユーロ圏8月総合PMI暫定値

予想では、概ね改善する内容となっていますが、このところ指標発表が少なかったこともあり期待が集まります。ここでの掲載はしていませんが、実は同様の内容で、フランスの指標が一歩早く発表されます。もし市場のセンチメントが傾いていれば、何らかの兆しが見える場合もあり、注意しておくと良いかもしれません。

テクニカル

本日のテクニカルはユーロドル相場を分析してみます。本来はあまり良くない「逆張り」がイメージできます。追って更新します。


8月19日海外為替市場の総括と、20日の相場見通し

2009-08-20 15:45:38 |    -ポンドドル

19日欧州市場

東京時間の午後になって中国の株式市場が下落の足を速めることとなり、東京株式市場も軟調に推移。為替市場も円高を強める展開となりました。
欧州時間に入って発表された経済指標はさえない内容で、軟調に推移したアジア株式市場の流れを継続するのに充分な支援材料となり、欧州市場は株安、欧州通貨安の展開となりました。

さらにダメ押しともなった材料として、イングランド中央銀行のMPC(金融政策委員会) 議事録公開で、資産買取プログラムの拡大決定が前回一致ではなく、反対した委員は更なる拡大枠を望んでいたことが判明しました。
イギリス経済が依然と低迷している面が明らかとなってポンドが全面安となり、円高、ドル高を牽引する形となりました。

19日米国市場

米国時間に入ってもしばらくは、株安、ドル買い円買いといった、リスクを回避する流れを引き継ぎましたが、ユーロの買戻しが強まるとドルが全面的に売られる展開となりました。
明確な根拠に乏しい動きでしたが、米国株式市場が底堅かったことや、ポンド売りが対ユーロでも発生した結果、マーケット全体でユーロがショートしたことによってユーロが対ドルなどで広く買い戻された、などの指摘はできます。また、住宅ローンの指標が好調な内容だったことなども株式市場の下支え要因となり、ドル売りの支援材料として考えられます。

しかし、債券市場は堅調な推移を維持して、利回りは下落しており、投資意欲の全面的な向上による「ドル売り」という見方は早計かもしれません。ただ、利回りの低下はドル売りの支援材料となった可能性は考えられそうです。
ドル円は調整気味に円安基調となってはいますが、94円台前半に戻すのが精一杯といった様子です。

本日8月20日午前の東京外国為替市場

昨日ニューヨークの引けにかけて発生した調整のドル買いを緩やかに継続しています。株式市場は、前日比で高く終わった欧米市場を好感して堅調。昨日のテーマだった上海株も大きく動いていないことなども安心材料となっているようです。

今後の動き
ファンダメンタル

これからヨーロッパ市場にかけて予定されているイベントでは、次の経済指標発表などが材料となりそうです。
17:30 英7月小売売上高指数
17:30 英7月マネーサプライ速報

しばらく経済面に目が行っている市場ですが、本日のイベントは多くありません。
代わりに、アフガニスタンの大統領選挙を前に、地政学リスクが為替市場へにわかに影響し始めたようにも見えます。逃避先通貨としてドルのウエイトが弱まるようだと、一気に円へ向かう可能性もありそうです。要人発言以外にも、テロ絡みの報道と相場動向との関連性にも注意してみましょう。

テクニカル

ポンドが全面安になったあと、ドル売りに乗じて上昇したポンドドルは、結局往来相場となりました。しかし、8月初旬に上値を試した動きを除き、ここ暫くの終値は1.6600手前で押さえられており、昨日の戻しでも1.65中盤をやや上回る程度で終わっています。
基本的には昨日の提案と同じですが、より具体的に探ってみます。



1.6600水準の上値レジスタンスを活用すれば、1.65台の、可能であれば中盤以降で、ポンドをショートし、1.66台に乗せるようならギブアップ。下値目標は、一目均衡表の雲上限となる1.6300辺りという戦略が浮かんできます。


19日テクニカル分析-ポンドドル下落の可能性を示す兆し

2009-08-19 17:15:37 |    -ポンドドル

ポンドドルの日足チャートは、相変わらず水平移動を継続しています。


8月上旬の上下動の影響も概ね相場に吸収されたようすで、MACDを見てもトレンドの無い、中立状態であることがうかがえます。

一目均衡表では、雲の上限にかろうじて留まり、高値圏での揉み合いといった具合ですが、転換線、基準線、遅行線ともに近い水準と、基本的にはトレンドを失った状態です。
本日の終値が現状以下で決定した場合、転換線は基準線の下に出ることとなり、現在の価格の位置を正当化してくれると同時に、下落への可能性が出てくることになります。つまり、下から価格、転換線、基準線の並びは、下落じのならびに一致するからです。
このままの位置を維持して、雲の下に出れば完成となります。

参考までに、根底のトレンドを示唆し易いといわれる週足は


依然として雲の中での推移であり、トレンドは中立であることがうかがえます。ただ、ストキャスティクスにはダイバージェンスが見られており、下落へのシグナルが点灯しています。
具体的な戦略には発展しにくい価格水準ですが、これらの地合いを念頭に入れておくと良いかも知れません。

強いて上値の限界を模索してみれば、日足基準線の1.6650水準、または、8月上旬のセッションを除いて、実体線の上値をきれいに抑えている1.6580水準をギブアップの目安にできそうです。
いずれにせよ、BOE議事録の前や何かひとつでも値動きの裏づけがないまま、現時点でポジションを取ることは、フライングとなる可能性が高くなるかもしれません。


8月18日海外為替市場の総括と、19日の相場見通し

2009-08-19 16:28:58 | ☆外国為替を読む

18日欧州市場

日経平均が前日比で60円安く始まった株式市場も、海外先物株価指数などが底堅かったことなどで、結局は前日比16円強高く終わるなど、投資マインドの下げ止まりが見られました。その結果、為替市場は概ね円やドルを売り戻す動きに終始しました。
欧州時間に入っても、アジア時間の流れを引き継ぎ、為替市場は逃避していた円やドルを売り戻す動きが主流となりました。

途中発表された英国物価指数は、伸び率が予想を上回る結果となり、ポンドの買戻しが強まりました。また少し遅れて発表された、ユーロ圏の景況感指数は、主要国のドイツ及びユーロ圏全体ともに、予想を上回る内容だったことなど、市場には安心感が広がった模様で、逃避していた資金が徐々に巻き戻される動きとなりました。

米国市場

米国時間に入ってまもなく発表された、住宅関連指標や物価関連の指標がさえない内容だったことから、為替市場は一時、ドル買い円買いに傾斜しましたが長くは続かず。株式市場が堅調な動きに、為替市場も円売りドル売り基調を再開したままニューヨーク市場を引けました。
債券市場に逃避していた資金も、巻き戻る動きが主流だった模様で、相場は下落し、利回りは上昇して引けました。

本日8月19日午前の東京外国為替市場

海外市場の流れを受けて、基本的には円安ドル安相場が維持されています。
ただ、昨日の動きはポジション調整が主体だった観があり、積極的に相場を押し上げる動きにはなっていません。株式市場も海外の流れを引き継ぎきれず、日経平均は前日比で25円弱安く前場を引けています。

今後の値動き
ファンダメンタル

これからヨーロッパ市場にかけて予定されているイベントのうち、次のような経済指標発表などが材料となりそうです。
15:00 独7月生産者物価指数
17:00 ユーロ圏6月経常収支
17:30 BOEが8月の議事録公表
18:00 ユーロ圏6月建設支出
昨日の相場変動で、目立った通貨はポンドでした。本日のイングランド中央銀行のMPC(金融政策委員会)議事録公開を控え、ポジション調整に拍車が掛かったのかもしれません。

前回の金利据置は全会一致だったのか、反対した委員がいたのか、いたとすれば利上派か利下派のどちらだったのか、などによってポンドは波乱含みとなりそうです。買戻しが進むとすれば、利上派が一人でもいた場合に限定されそうであり、その他の場合では、ポンド売りが再開するかもしれません。
8月上旬には1.70台だった相場は17日に1.62台を付けるなど、売られすぎていた反動が昨日の動きを増長させたことは間違いなさそうです。

テクニカル

本日のテクニカル分析は、このポンドドルを取り上げてみましょう。追って更新いたします。


18日テクニカル分析-ユーロドル長期下落反転の兆し

2009-08-18 15:15:11 | ☆相場分析-ユーロドル
底堅かったユーロでしたが、昨日は耐え切れずに下落しました。



日足で見る限り、ユーロドルは今年3月から前回下値を一度も割らず、上値は三度更新するなど上昇トレンドを否定しません。一目均衡表の並びも明確に上昇の位置関係にありますが、なぜか実体価格だけが基準線を割ってきました。
週足に目を移すと、理解できそうです。



週足チャートを見れば、雲の上抜けに何度も挑戦した相場が力尽き、再び雲の中に引き戻された様子が見て取れます。
また、ストキャスティクスはダブルトップとダイバージェンスが同時に発生しているようにも見え、反転のシグナルを発しています。



日足のトレンドを信じるなら7月末の下値手前で、雲を後ろ盾にユーロを買い、雲に入りこむようなら、前回下値を初めて割れることにもなり、ユーロ買いをギブアップ。そこで、週足の雲上限のレジスタンスを信用するなら、ドテンしてユーロの売り持ちという戦略もありそうです。この場合、ストップは当然雲の上限裏ということになります。

8月17日海外為替市場の総括と、18日の相場見通し

2009-08-18 14:46:05 | ☆外国為替を読む

17日東京市場

円高で始まった為替市場を嫌気したように、東京株式市場は売りが先行し、また他のアジア株式市場も軟調だった展開に、先週末の弱気基調が再開し、先週末終値に比べて329円弱安く引けました。投資マインドの低下には特に反応する最近の為替市場は、円買いドル買いを伸ばす形となりました。

17日欧州市場

欧州時間に入って、特段の材料も無く一時的に円売りドル売り相場となる場面もありましたが、長くは続かず。欧州株式市場もアジアからの流れを受けて軟調に推移すると、為替相場は投資マインドの低下を示す円買いドル買いを再開しました。

17日米国市場

米国時間に入って発表されたNY連銀製造業指数が大きく改善したのをきっかけにポジション調整が先行し、一時ドルや円が売り戻される局面もありました。しかし、株式市場が下落幅を拡大すると、資源市場の下落を誘うなどリスク資産からの後退色を強め、ドル円は94.20円水準、ユーロドルは1.4045水準の下値まで下落。債券市場は買われて上昇し、利回りは低下しています。

FRB(アメリカ連邦準備理事会)はTALF(ターム物資産担保証券貸出制度)の適用期限を、本年末から来年6月末へと延長することなどを発表しました。市場はまず、景気回復への道は思いのほか遠いと判断したのか、ドル買い円買いを加速させました。しかしその後、FRBの迅速な対応などが見直されたのか、引けにかけては、調整気味にドル売り、円売りへと傾斜しました。

本日8月18日午前の東京外国為替市場

寄り付きこそ海外市場の流れを受けて前日比で安かったものの、下げ幅を縮小すると、為替市場でも特に対円相場の反転が目立つ展開となり、概ね昨日夕方からの下げ幅を回復する動きとなっています。また、ユーロ円、ポンド円の買戻しが、対ドルでのユーロ買いポンド買いに影響した模様で、ドル円は95円丁度水準、ユーロドルは1.4130水準、ポンドドルは1.6390水準まで反転。ここまでは円売りドル売りの展開となっています。
前日比で60円安く始まった日経平均は結局39円弱高く前場を引けています。

今後の動向
ファンダメンタル

これからヨーロッパ市場にかけて予定されているイベントでは、以下のような経済指標発表などが材料になりそうです。
17:30 英7月消費者物価指数
17:30 英7月小売物価指数
18:00 欧8月ZEW景況感指数
18:00 独8月ZEW景況感指数

今日は、欧州の消費マインドに関する指標発表が目立ちます。物価指数関連は上昇率の低下予想、景況感は改善予想が一般的のようです。いずれにしても予想より悪い結果となれば、悲観的な相場動向を簡単に再開してしまう可能性がありそうです。

本日のテクニカル分析はユーロドル相場です。追って更新いたします。


テクニカル分析-ユーロ円(09年8月17日)

2009-08-17 15:55:35 |    -ユーロ円

以下のチャートはユーロ円の4時間足です。

既に8月12日の下値となる134.10円水準を割り込んでおり、短期的な下落トレンドの再短という見方が自然であり、慎重に行く場合、12日の下値水準まで戻るようであれば是非挑戦したくなる相場に見えます。134.50円あたりをストップ の限界と仮定し、損失予算との兼ね合いで、エントリーを決めると良いかもしれません。ちなみに、N計算値による値幅予想では、133.20水準が下値目標となっています。

さらに下落した場合、日足で見ると、

132.90円水準は一目均衡表の雲上限となっており下値の支持圧力は強まりそうです。上昇を予想する向きには良い買い場(かいば)となるかもしれません。

ただ、この水準を割り込むと、雲の下限となる132.00円水準が視界に入ります。また、4月と7月の下値を結ぶことで引くことができる、下値線があり、時間の推移で上昇してきます。下値目標としてこちらの推移も注意しておくと良いでしょう。