外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

26日のテクニカル分析-ドル円相場

2009-08-26 14:55:17 |    -ドル円
昨日は海外市場に移ってから、数時間で下値・上値ともに確認した形となったドル円相場は、やや動きづらくなってきました。



ドルが全面的に強い中で円高圧力も相殺(そうさい)されています。投資市場全体が弱気となって円買いが強まらない限り、



93円台は買い、94円台は売りというイメージです。

ユーロやポンドなどストレート通貨ペアでのドル高が進展しています。ドル円が揉み合う想定をした場合、計算上、ユーロ円、ポンド円などのレートが下落するため、クロス円のストップなどが一時的に噴出する可能性があります。その影響がドル円相場で円買いとなった場合、相場は下押しする可能性がありますが、あくまで一過性の動きを想定したいところです。損失予算を見込める向きは、下値のストップゾーンをもう少し引き離し、トリガーしない配慮も可能かと思います。

8月25日海外為替市場の総括と、26日の相場見通し

2009-08-26 14:28:55 | ☆外国為替を読む

25日東京市場~欧州市場

東京株式市場を含めてアジア株式市場が総じて軟調に推移したことで、25日の東京為替市場は投資マインドの低下を表す円高に推移し、ユーロドル、ポンドドルなどは、クロス円での欧州通貨売りの影響も手伝って、欧州通貨安ドル高に推移しました。

欧州時間序盤はアジア市場の流れを引き継ぎ、円買いドル買いが強まりましたが、その後は反転し、円売りドル売りの展開となりました。

反転理由として、アジア株の下げ止まりや欧州株式市場が値を戻し始めたなどの指摘もあります。また、このところアジアの株式市場が低迷した後には、欧州通貨が買われる場面が散見されるため、欧州投資家が利益資金などの一部を投資先から自国へ引き上げる、レパトリエーション的な要素も考えられそうです。
株式市場が堅調を維持するにつれて為替市場はドル売り円売りを伸ばしましたが、特にユーロが強く、周辺国通貨に対しても強さが目立つ展開となりました。

英国の住宅指標は悪くない内容でしたが反応は限定的で、対ユーロでのポンド売り圧力に飲み込まれた可能性もありそうです。

25日米国市場

米国時間に入って、バーナンキFRB議長の続投が報じられるなど、投資市場にとって追い風が吹く中、発表された経済指標が良い内容となると、一時的にドル売り円売りが加速し、円、ユーロ、ポンドの各対ドル相場は高値を付けました。しかし、その流れも長くは続かず、相場は急反転し引けにかけて円高ドル高で推移しました。

反転下落は根拠に乏しい値動きでしたが、米国債入札が好調となり通貨そのものの価値が見直されたことや、ユーロ高けん制とも取れる、ECB筋の弱気な発言などがドルを下支えた一因とも考えられそうです。
資源相場は軟調に推移した一方、株式市場にはさほど警戒感が見られず、ダウは前日比で30ドル程度上昇して引けています。

本日8月26日午前の東京外国為替市場

本格的な市場時間を迎える少し前に円買いが強まり、対円通貨は本日の下値を付けましたが長くは続かず。ただ、ユーロやポンドが対ドルで軟調推移を継続しており、対円で上値を重くしています。株式市場は、海外市場の流れを受けて堅調に推移し、日経平均は前日比で67円強、高く前場を引けています。

今後の見通し
ファンダメンタル

これからヨーロッパ市場にかけて材料となるイベントとして、次の経済指標発表などが予定されています。
15:00 独7月輸入物価
17:00 独8月Ifo景気動向指数
市場では、物価の伸びは低下、景気指数は改善という予想となっています。
本日のテクニカル分析は、ドル円相場をみてみましょう。追ってアップいたします。