外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

25日のテクニカル分析-ポンド円相場

2009-08-25 15:25:09 |    -ポンド円

予測どおりポンドドルが下値を拡大しています。ドル円もやや円高にバイアスが掛かり始めた結果、ポンド円の下落リスクが高まった観があります。

ポンド円は、先週後半から153.50円から157.50円のレンジ内で上下を幾度か繰り返してきましたが、既に4回目の下値圏にさしかかっており、下方へのブレークアウトが想定できます。下値サポート水準を下回ったタイミングで、ストップエントリーを考えます。



150円水準には強いと想定できる下値サポートが確認できますが、ここを一気に下回るには、もう一段の要因が必要かもしれないため、下値目標はその手前の151円前後。

エントリーのあと、再度154円台に戻るようなら、一旦はあきらめるイメージです。


8月24日海外為替市場の総括と、25日の相場見通し

2009-08-25 14:33:07 | ☆外国為替を読む

24日東京市場~欧州市場

先週末の流れを受けて迎えた今週の株式市場は終始強気の相場を維持し、前週末終値に比べて342円弱高く引けるなど、投資センチメントが上向くと、為替市場は久しぶりに円売りが先行し、ドル円が上昇しました。クロス円もドル円に引っ張られ上昇して始まったものの、ドル買いのヘッジが、ユーロドルやポンドドル相場の上値を重くした観がありました。特に先週末、上値を追いすぎた様にも見えるポンドドルでポンド売りが顕著となると、ユーロドルも下落気味に推移し、結局はドルの全面高といった様相で欧州時間を迎えました。

欧州時間に入ってもしばらくドルは全面高を維持しましたが、数少ない経済指標となったユーロ圏の製造業新規受注が、改善された内容が発表されると、ユーロドル相場は反転上昇。為替市場全体が一転してドル全面安といった展開となりました。

24日米国市場

米国時間に入り特に材料も無い中、しばらくドルの安値圏で揉み合っていたポンドドル相場が下落。ポンドは対円、対ユーロでも売り込まれた結果、円買いがドル円相場にも波及し、結局94円台中盤での大引けとなりました。

ポンドの下落要因として、BOEが長期債の買いオペを行ったことで、債券価格が上昇し利回りが低下したことや、英国財政の先行不安が噂されていたことなどが指摘されていました。

現に、堅調な株式市場とは裏腹に、債券市場は上昇しており、LIBOR(ロンドン銀行間市場貸出金利)は過去最低水準を記録するなど、矛盾する動きとなりました。
米国株式市場では、こうした動きにやや警戒感が高まり、また、ECB筋より景気先行きの楽観論に対して警戒を促すコメントが表明されるなど、引けにかけて投資マインドが冷やされるかたちとなりました。

本日8月25日午前の東京外国為替市場

ポンドドルやユーロドルが下落したことで、クロス円を中心に円買いが先行しており、ドル円は週末の上げ幅を帳消しにかかる動きを見せています。ただ、株式市場はやや陰りをみせているものの下げ幅は小さく、比較的冷静な展開となっているようです。

今後の動き
ファンダメンタル

これからヨーロッパ市場にかけてのイベントとして、以下の経済指標発表などが材料になりそうです。
15:00 独4-6月期GDP確報
17:30 英7月BBA住宅ローン承認件数

昨日の海外市場ではイギリスが焦点となっていましたが、本夕には指標発表があります。悪化した内容が伝わった場合、ポンドの一段安も想定されます。市場は概ね改善を予想しているようです。

テクニカル

予測どおりポンドドルが下値を拡大していますが、ドル円もやや円高にバイアスが掛かり始めた結果、ポンド円の下落リスクが高まった観があります。
本日のテクニカル分析は、ポンド円相場をみてみます。