外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

GBPJPY 材料として興味深いネタは続出も本流にはならず。短期筋主流は変わらずか

2008-04-11 19:42:37 |    -ポンド円

昨日のドル円の売りは、久しぶりに本腰が入ったに見え、個人的には本日下値を摸索する展開を予想していました。しかし程なく反転上昇をはじめ、本日戻ってきた頃には下落以前の水準に戻っているなど、結局は行って来い相場となりました。

個人的には、ポンド円を200円割れでストップエントリーしたものの、50%程TPして残りをストップロスしておいたところ、綺麗にストップとなり、何のコッチャ相場で終っています。さすがに、今週末からのG7は腐ってもイベントリスク扱いされるだけあり、手仕舞いも早めに入ったのでしょう。

イベントリスクを前に、本日もあえてリスクをとりに行くような行動は慎みたいところで、やや臆病神に取り付かれている状況です。
あえて何か…と考えれば、昨日の試し取引同様、ポンド円は個人的に売り気ですが、変動幅が広くチャートでは短い足でも3,4円は当たり前ですから、逆張りとなるリーブオーダーには慎重になってしまいます。

202.50円に近づくようであれば興味がありますが、スパイクすれば平気で204円近くは行きそうな中で、リーブで置く予定はありません。

今週もすっかりバタバタしており、相場を長時間見ている余裕はありませんでした。いつか、良い相場付きが来ましたら、集中してみようかと思います。


OS (OB)【Over Sold (Over Bought)】

2008-04-10 16:50:12 |   -FX実用相場用語

IT用語ではWindowsなどのオペレーションシステムの略や、ゴルフ用語のアウトオブバンズの略がポピュラーだが、相場で使用される場合は、売られ過ぎ(OS)や買われ過ぎ(OB)がその意味となる。

相場変動時のコメントにしばしば、調整の売りや買いという言葉に遭遇するが、売られ過ぎた時の一時的な買い戻しや、買われ過ぎた時の一時的な売り戻しを、調整売買として表現する。

価格自体に絶対的なOS,OB水準があるわけは無く、変動が反転した後に認識することとなる。そのまま反転を継続すれば、いつの間にかそれがトレンドということになってしまうのが現状。厳密に認識しようとすれば、N波動論などが役に立つ。

それまでのトレンドを一時的に変えた初期においては、その後に以前のトレンドを継続するか、そのまま反転するのかは判断しにくい期間がある。こんな時期に調整という概念が多用され、その背後の論拠はOSやOBに基づいている。

オシレーターの中には、OBゾーンやOSゾーンを示唆すると言われる指標があり、その代表的なものにストキャスティクスという分析方法がある。数値を0から100で表し、30以下をOSゾーン、70以上をOBゾーンというのが一般的だが、水準を狭めることで行過ぎ度合いの基準をシビアにして安易な判断をフィルターする見方がある。

ここだけの話

ストキャスティクスで、OBやOSというと、そのゾーンに入れば逆を取引することを示唆している様に聞こえてしまったり、或いはそのとおりに指南しているセミナーなども散見される。しかし、下記の表のように、AでOBゾーンに突入したにもかかわらず相場は上昇をし続け、OBゾーンからやっと離脱したBでは、数百ポイントも上昇していたことがわかる。



つまり、OBに突入したからと言って、買われ過ぎとばかりに売り急ぐと、酷い目に遭うことは多々ある。表現は確かにOSやOBとなっていても、真実としては、そちらのトレンドの勢いが非常に強い状態であることを示しており、暫くそのトレンドを継続する可能性も高いことを理解すべきと考える。

OSやOBに入りっぱなしという状況を排除するため、パラメーターを調整することで、噂どおりの方法に近づけることも可能ではあるが、頻繁な売買をこなす必要があり、スプレッドや手数料などにより、取引貧乏になる確率も高まるので、注意が必要だ。


GBPUSD どのペアも冴えず指標も売り買い様々の中、唯一日足で一致が見える

2008-04-09 21:59:23 |    -ポンドドル

行き過ぎ調整が継続している様に感じるこのところの相場ですが、ここからドル円が一段踏みあがるには明確なドル買い要因または円売り要因が必要な様相となっています。

昨日、「影のMPC」といわれる筋からは6対3で利下げを提言していた事実が判明し、それまでユーロポンドの買われすぎの調整売りが優勢だった相場は一気にユーロポンドの買いに転換。ポンド全面安となりポンドドルも一気に値を下げました。

本日の安値である1.9647は、実は昨年の8月の悪夢を僅かながら下回っています。当時の安値圏では未だに下値からの圧力を引きずっていることを実感した一方で、2.00台に戻ったかという印象が新しい中で、既にここまで下落したのかという興味も同時に覚えます。

相場全体がハッキリしない方向感の中で、GBPだけが一方的に動くとは考えにくくはありますが、オシレーターなどを確認してみると、唯一一致したインディケーションを発しています。他にも幾つか同調する分析が見えたことから、諦めつつも一駒置いておこうかと思います。

繰り返しになりますが、方向感の無い中で基本は様子見であり、根拠や分析も今は背中を押してくれる原因探しといった状況です。


EURUSD ここ数日のクロス買い圧力は鎮火傾向 ドルOSストレートはドル買い回帰か

2008-04-07 21:05:04 | ☆相場分析-ユーロドル

病み上がりです、久しぶりにここまで起きていると限界が来ましたので、手短に参ります。
その前に、週末は更新できず大変失礼致しました。健康管理が行き届かず、お詫び申し上げます。

床に伏しながらも携帯でたまにレートチェックだけはしていましたが、先週末の下落は週末調整だとして、本日ドル円が上昇するのはある程度予想はしていました。
クロス円もそれなりに連動はしていますが、4月も第2週目となり本邦の外貨需要も一巡した可能性があります。

ドル円はドルの買い方向で底固い展開は持続しそうですが、もしかするとストレートは連れ高相場からしばしお別れをする可能性も出てきました。

ドル円の上昇の裏には対円で売られすぎたカバーともいえますが、対ユーロでも週足辺りで言えば、まだまだ高値圏での揉み合いであり、本格的にドル買い調整が入るとすれば、下落余地はありそうです。資金に余裕がありそうな向きには、1.5900越えでギブアップ。下値は暫く放置という展開もありそうな感じです。

ただし、今週の政策金利予想では、ユーロ据え置きという予想が大半であり、激しいユーロ売りは期待できない点、スワップの真綿攻めをどこまでかわせるかが焦点となりそうです。

週足、日足、時間足と見比べれば、それぞれまちまちのインディケーションがあり、様子見相場は暫く継続しそうです。何もなければ、様子見相場ではやはりドル買いが優勢なのはまだ現実に見えます。

注意したいのは、かといって対ドルで売られすぎた通貨は逆に今、買われている流れをまだ引き継いでいるようです。あくまで調整局面ととらえ、し過ぎた通貨に着目すると良さそうな気配です。


USD 買いは強まるも円売り加速でクロス円上昇 クロス側カバーでストレート底堅い

2008-04-02 22:27:50 |    -ドル円

未だに悪い運気を引きずっているようです。

久しぶりにトレンド発生かと、本日もその後の展開に期待しましたが、ドル円の上昇はまだしもクロス円も連動して上昇。先程のADPでドル買いが強まりユーロドルはドル買いに転じましたが、今度はポンドが異常に底堅く見え、恐らくですが、ユーロポンドでもヘッジ外しなどのフローが発生している様に見えます。
ユーロドル、ポンドドルの上昇は対円のクロスが原因だと思いますが、久しぶりにドル円の上昇に触れて相場はやや強気に傾いている様子です。

ゴールドも昨日の下げからやや戻し気味に推移し、ユーロドルの上昇を支援している様に見えます。ただ、900ドルの大台維持が可能かどうか見極めが必要そうです。万が一、上値では売りが先行するようなら再度下押しがありそうな予感もあり、現在890ドル辺りが下値補助水準です。

クロス円の買いが一巡し、ドル買いが正常に機能すれば、ユーロやポンドのストレートは下落する可能性もあり、クロス円も調整されると感じています。ただし、財政年度も変って円売り先行はある意味で致し方なく、今度はレベル売り(そろそろ良いだろう売り)は苦戦を強いられそうです。

最後に、愚痴を一つ。
31日の上昇スパイクで、1.5810のショートを切らされたまでは良くあることでしたが、1.5690売り、1.5585売りの後、1.5525のTPが1.5534の9ポイントで約定せず反転。上は先ほどの上昇で1.5660でアウト。その上値が1.5674で14ポイントで反転下落。奇しくも現在は1.5585-95水準と、最後にエントリーした水準となっています…
失敗の取引にもヒントは良くあることがありますので、どうぞご参考ください…、結局ドル円の短期トレンド以外は揉み合いということでしょうか…。

売られすぎた高金利通貨の買戻しも散見されているようです。USDZARもZAR買いの調整が入っており、トレンドなるかは早計にしても円安と相まってZARJPYの上昇に至っています。ドル円との相談次第ですが13.50円あたりの上昇が視野に入っているようです。


XAU 【XAU】

2008-04-01 21:10:13 |   -FX実用相場用語

世界共通の通貨コードで表記した場合の金(GOLD)を意味する。ちなみに銀(Silver)はXAGで、「GOLDのGがあるほうが銀」と覚えてはいかがだろう。
USD=米ドル、GBP=英ポンドも世界共通の通貨コードで、アルファベット3文字で表記される。もちろん、我が日本円はJPY。

こぼれ話

通貨コードでZARといえば、南アフリカランドのことであるが、South African Randの頭文字をとれば、SARとなるはずだが、実はSARは既にSaudi Arabian Riyal で登録されていたので、Sの変わりにZが適用された。早いもの勝ちは、こんなところにも通用するのであるが、なぜSの代わりにZとなったかは、私には不明。音が似ているからか??



EURUSD 史上最高値1.5904に迫る1.5897をつけるもジリ貧

2008-04-01 20:27:08 | ☆相場分析-ユーロドル

昨夜は最後のひと波乱がありました。理由は定かではありませんが、ストップ狙いという噂があります。

参考戦略も見事に切らされ、無残な結果となっています。タラレバは無意味ですが、現在の水準が恨めしく思います。

ドル円やその他の対ドルペアでは、さほど大きな動きは見られず、ユーロ、ポンドを中心に強引とも言えるドル売りが持ち込まれています。概ねメジャーどころの対ドルを一通り調べましたが、カナダ、スイス辺りが若干つられている程度で非常に不気味です。

両通貨が薄い時間帯ならまだしも、JST23:00時台といえば、欧州は終りかけているのは確かですが、まだ多少の噂だけでは動きにくく解せません。玉の程度を想像すると、ファンドあたりのまとまった組み換えが発生したか、先のTSLF絡みで瞬間的に金利が異常に歪んでもしたか…などと空想は絶えません(あくまで根拠のない話です!)。

いずれにせよ、2番天井をつけた事実を重くみるかどうかが焦点となりそうですが、個人的には依然としてユーロは調整圧力の方を本流と見ています。

昨日の推測ではありませんが、概ね同時刻にXAUUSDがブレークダウンしています。ゴールドクロスのまき戻し(シフト先はユーロ)と考えれば、唯一自分が納得できるシナリオとなります。

実は、数時間前の15:00~16:00あたりのユーロの下げと同時に、XAUUSDが900ドルを割り込んでいます。もし、上の仮定が正しいとするなら、今夜2匹目のドジョウが出たときには絶好の売り場と考えられそうです。XAUUSDのターゲットは850ドルあたりに見えます。

ユーロは非常にセンシティブな展開が継続しています。たとえ自身の取引方向が決ってもこの相場では一体どこまでの戻しを想定するかは、依然として難しい展開が継続しています。かといってストップをやたらと深くすれば良いというものではなく(深すぎれば置かないのと同じです。万が一発動してしまえば壊滅的なダメージとなり、レバレッジ取引なりのストップ設定が重要となります)、悩ましいところです。

ユーロ売りを再度意識してみたいと考えています。