外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

G7前の掃除・・・たまにある短期ファンド筋の天底さがし

2006-09-14 22:08:11 | ☆外国為替を読む

今週末のG7会議を前に、調整売買が断続的に持ち込まれているとするニュース等が出回っています。個人的にも、もし建玉があれば軽くしておこうと思うほどですから実際にそのような行動もあると思います。

しかし、相場が膠着しどっちとも付かないオーダーが吹き溜まると、相場を仕掛ける際にこれらのオーダーを潰すために体力を喰ってしまうため、短期のモデルファンドや仕手筋はある程度の損を覚悟で、狭い幅で売買を繰り返して予め煙突掃除をする場合があります。こうすることで細かいオーダーで引っかかることなく、一気に相場を上下に傾け易くなり、また細かい売買を繰り返すことで、動き易そうな方向を予め肌で感じ、大きなオーダーが構えている水準を把握することができます。

体力を喰ってしまうという意味は、例えば1.2700のユーロドルを売りで仕掛けたい場合、10ポイント刻みに買いオーダーが100本ずつ細かく入っていれば、500本を売りで仕掛けても単純には50ポイントしか下がりません。しかし、その前にコメントなどに乗じて市場動意を巻き込みながら予め50ポイントほど動かしてこれらのオーダーを付けておけば、本当にユーロ売りのG7結果が出た場合、同じ500本の売り玉で100ポイント動かせる可能性が高まります。

さらに予め50ポイント動かしてみた時点で、次の吹き溜まりは30ポイント下にあり、その間にあまりオーダーが入っていない、などのような情報がつかめれば、なお一層そちらに振れ易くする確率が上ろうというものです。

2003年秋のG7明けに音を立てて崩れたドル円相場がありましたが、その前の30日程度は、コメントだけで右往左往した相場展開があったことを思い出します。

このような短期筋の行動ですが、500本という単位は5億通貨に相当します。たとえ話で持ち出した金額ではありますが、それ以下であることは先ず無さそうな数字です。決して単独の投資家の行動ではありませんので、くれぐれもマネをされないようにお願いいたします。


余談ですが、明日は私の誕生日です。まさかこんな時間までブログを書いているとは、かなり寂しい感じです。ただ、ここ数日また更新できず、今日はどうしても書きたかったので良しとします。お一人でも読者が増えてくれれば本望です。さて、これから一人回転寿司でも行こうかな!



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