こんにちは、
2014年、明けましておめでとうございます。本年最初のIMM取組残高分析をお送りします。
前回データは順延となって番組をお届けできませんでしたが、今回のデータは12月31日終了時点のもので、本来は先週末3日の取引後に米CFTCから発表されるものが、6日月曜日に順延されたため、日本時間では今朝になって発表されたデータです。
では早速、投機筋のポジションを表すとされる、非実需のデータを見て参ります。まず、ドル円の相場推移と対円におけるドルのネットポジション変化をみてみましょう。
<ドル円の相場推移と対円におけるドルのネットポジション変化>
前回のデータはFOMCの結果が織り込まれた24日終了時点でのデータでしたが、相場は一段と上昇し、ドルの買い越しが一段と積み上がっていました。今回のデータはその後の年末までをこなしたものですが、買い越しは調整によって減少していた一方で、相場は更に上昇していたことが判ります。
対円におけるドルのネットポジションは、前回の143822をピークに、135228コントラクトの買い越しに減少しています。
<全通貨別ネット残高推移>
次に、各通貨のネット残高のグラフです。
今回から過去3回分のデータを各通貨毎に表示することに致しました。こうすることで直近のトレンドが確認できると思います。
前回の番組に使用したデータから一回飛ばしたデータを挟み、今回のデータの3本がそれぞれに表示されています。単純なネットポジションの推移からは、各通貨共に目立った残高の変化は有りませんでした。
強いて言うなら、ポンドの買い越しが微妙に増えており、ポンドに対する強気の見方が増えています。
また、豪ドルの売り越しが徐々に増加傾向にあり、こちらは弱気の見方が優勢であることが判ります。
この比較で他に重要なことは、各通貨全体の残高や、ブルとベアの比率です。
円のネットの売り越し残高は飛び抜けて大きいですが、全体の残高の10%程度ならまだ健全な範囲です。ただ、実態はご覧の通り、1対9程度まで偏りが進んでおり、これこそが調整への警戒感を引き起こしています。
一方、カナダと豪ドルの売り越し残高は概ね同数ですが、2通貨全体の残高が異なるため、そのブルベア比は、御覧の程度の違いになっており、明らかに豪ドルの方が弱気になっていることが判ります。
このように、ネット残高がある程度積み上がってくると、そのブルベア比は次第に重要になってきますので、今後はこうした点にも注意の上、取り組まれると良いでしょう。
以上、今回は動画も2部に分けてお送りしています。前編の動画は下記画像をクリックしてご覧いただけます。
※クリックすると、ForexTVジャパンのIMMチャンネルにジャンプします。
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