外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

GBPUSD ドル円相場の往復にポンド円はまだ方向感なしも下落要因 水準的に売り場

2007-08-28 13:22:11 |    -ポンドドル

ECBトリシェ総裁の、「金融引き締めは過去の話」的な発言を受け、利上げの可能性を残してきたユーロが軟化し、ユーロドル、ユーロ円共に下落、ドル円も連動して下落を見せました。
その他のクロス円は、ドル円相場が下落したことで概ね円高となっていますが、あくまで連れ安という範疇を越えていないと思います。

さて、各クロスは日足で一目均衡表の基準線まで値を戻し、概ね50%戻しを達成して新たな展開を模索する段階となりましたが、NZDJPYは結果的に38.2%を達成したのみとなり、弱さを露呈している形です。

高金利通貨として代表的な通貨が幾つかあります。特に円金利が低いため金利差として見込めるこれらとの対円クロスペアは、非常に買いのバイアスが掛かり易くなっているのは明白です。

一方で、ドル円の下落に伴い、これらの通貨も下落はしていますが、わざわざ例えばZARJPYで売りから入り、フロー収益をとろうという発想は、限定的となるのは言うまでもありません。

つまり、下落に追随して差益を狙う向きにとって、金利差があればその分スワップは支払となるため、金利差が大きい通貨でわざわざ差益を狙おうとする必要は無いわけです。

したがって今回、安値をつけた後の戻りの局面で、新規の売り取引などは非常に限定的であることがわかります。にもかかわらず、NZDJPYはその他の通貨に比べて戻りきれないという事実は、損失限定の売り決済や、資金の引き上げなど決済に絡む売り圧力が依然として高いという考察が成り立ちます。

勿論、本日高金利通貨の新規売り戦略を目論むわけではありませんが、事実として値ごろ感がまだ出ていないクロス円の新規買い或いはナンピン買いは、回避されたいと思います。

さて、6~7月を掛けて上昇した各クロス円相場ですが、今回の暴落を第一波動とし、そこからの戻しを第二波動と仮定した場合、考えたくありませんが第三波動の押しはかなり深いものがあります。ここから一気に先の暴落で形成した底値を割り込むとは考えにくいですが、第二波動で50%戻しを達成した以上、ここから揉み合いの第二波動を想定したとしても、今の水準は売り場として考慮してもリスクは限定的に見えます。

対円通貨は50%戻しを達成したとはいえ、価格水準的にはもう一段の上昇がありえる位置におりますが、ポンドドル、ユーロドルに関してはこの50%戻しが戻りの限界として、非常に納得行く水準となっています。

特にポンドドルは、よりどころが幾つか見えることから、本日はポンドドルの売りシナリオを考察してみます。

 
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