外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

ドル売り優勢 ポンド買いの影響で「ユーロ圏の経済指標が良く、下値不安は余り無い。」-IMM分析

2013-09-16 10:35:04 |   -【特集】IMM残高分析

今週もIMM残高分析-活字版を届けします。

まずはドル円の相場推移と取組のネットポジションから見ていきましょう。
<ネットポジションのグラフ>
米国がシリアへ武力介入する可能性が後退した事と、次回の政策決定会合でFRBが金融緩和を縮小させるとの思惑が再び高まって来た事で、ドルが底堅い動きを続けています。


こうした地合いを受けて、先週のドルのネットポジションは95,066コントラクトの大幅な買い越しとなっています。

<全通貨のネットポジション>
続いて全通貨に対するネットポジションのグラフです。


ドル高地合が戻って来た事で、円、オーストラリア・ドル、ポンドの売り越しが更に目立ち、一方でユーロの買い越減少が目立って来ました。

<前週比グラフ>
次に前週と比較した取組高の変化を示すグラフをみて見ましょう。


まず円ですが、シリアへの武力介入が一旦見送られた事とドル金利の上昇地合を受けて、円売りが加速しています。
円は前の週と比べて15,305コントラクトの売り越しとなっており、再び年初来最も売られてたる水準に近づいています。

次にユーロですが、主要通貨がドル高地合に戻る中で、ユーロもその影響を受けています。
ユーロは前の週と比べて10,042コントラクトの売り越しと、買い越しからの巻き戻しが加速しています。

シリアへの軍事介入が保留となった事で、リスク警戒感が緩和され、高金利通貨や資源国通貨に少し資金が戻る動きも見られます。
前の週と比べてオーストラリア・ドルは11,474コントラクト
メキシコペソは7,591コントラクトがそれぞれ買い越しとなっています。

<総括と考察>
さて、今週末には、注目のFOMC金融政策決定会合が開催されます。直近に発表された米国小売り売上高は思わしくなかったようですが、全般的に米国景気は回復基調にあると思われます。こうした中で、いよいよ現在の金融緩和から姿勢転換が示されるのかどうかに注目が集まります。

既にヘッジファンド等投機筋は今年最高水準のドル買い円売りを積み上げています。準備は整っている状況とも言える中、後は実際にどんな展開になるのかに注目したいと思います。

今週は米国の金融政策に絡む材料で、大きくふらされる展開が予想されます。

以上、動画の閲覧は下記URLで可能です(無料)。各グラフがタイムリーに表示され、より解りやすいコンテンツとなっています。
フォレックスTVジャパン-IMM取組残高分析チャンネル
http://www.forextv.jp/Video/Video_IMM.php



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