外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

Forex:ユーロの孤立化が目立つ ドルも選挙を控え今後は不安定な局面も-マーケットレビュー4

2012-01-05 22:41:09 | ☆相場分析-ユーロドル

いよいよ、最後の章です。本来はここが結構長くなってしまうのですが、今日は短めに書き記したいと思います。
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債券のところで触れた、2点の内のもう一点はあくまで想像の範囲ですが、FOMCの議事録から、今後のFOMCではFF金利見通しを発表することが判りました。この決定にちなんで、先々の金融引き締め思惑が債券売りにつながった可能性はないでしょうか。

この発表に対して当初は、低金利政策を継続するために、逆行する思惑が膨らんだ際の口先介入機会を作ったとする角度と、逆に急速に景気が回復した際の引き締めに対して、予めリークする機会を作ることでソフトランディングの効果を狙う角度との判断が難しかったように感じています。
しかし、このところの米国景気回復の兆しも手伝って、市場は後者を選択したという印象があり、実際に2年後の利上げ予想割合が上昇しているとの報道もありました。

さて、今週から来週にかけて、欧州各国での債券入札予定が目白押しとなっています。
おひざ元の欧州では、一層リスク懸念が高まる一方で、米国は連続して経済指標が改善するなど、株高を背景にリスク回避を巻き戻す動きが先行しているようです。欧州株式市場と米国株式市場ですが、特に昨年はかなり連動していた印象が強く残っています。確かに同じ株式市場ですから、ある程度の連動は致しかないものの、良く考えてみれば違った企業で構成されており、本来は別物だとも言えそうです。

ですから、特に2011年はあまりに機械的に連動させた結果、米国市場は余計な被害を受けたという判断があってもいいように思います。こうして考えると、昨年の負の連鎖を断ち切るため、一部の機関投資家あたりは判断の方法を変えてきている可能性が指摘できそうです。

だと仮定するならば、本年上旬のテーマは「引き続きユーロ」ではあるものの、逆にユーロを除いて…という局面も多くなりそうです。以前はドルの動きに対して、ドル円を除いて…という時期が長く続きましたが、つまり今後リスクを選好する局面では、ユーロを除いてドル売り・・・という動きがありそうな予感があり、これまでのようにユーロドルでもドルを売るとケガをする場合がありそうです。

ただしドルは今後、大統領選挙を控えて不安定な局面も想定されることから、昨日の番組でも触れた、ユーロクロスでのユーロ売りが選好されやすい地合いにつながっているのかもしれません。

以上、本日のマーケットレビューはこの辺で終わります。明日の番組をお楽しみに…
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という流れでお送りしています。
平均10分という長い番組ですが、勝手にさせてもらっている分、結構言いたい放題言ってます。せっかくですから・・・ね。なるべく、あ~う~言わないようにはしていますが、お見苦しいのは自覚しています。そこを何とかご覧いただけると嬉しく思います!!

では、本日はこの辺で失礼します。

ForexTVジャパン
浅野


Forex:ユーロスイス相場-マーケットレビュー2

2012-01-05 20:56:07 |    -スイスF

こんばんは、ForexTVジャパンの浅野です。

先ほど、FXフラッシュ1930の制作を終えました。ところで、マーケットレビューのブログ版ですが、お昼時点でのコメントを回想しながら書いていますので

少し時間感覚がずれていますが、毎回こんな内容でお送りしていることを、お伝えする意味合いもあり、宜しければ次回から番組をご覧いただけるとありがたく思います。
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では早速ユーロスイス相場ですが、日足チャートを掲載しています。



水平に引いた緑の2本線のうち下の線は、SNBが限界としている水準1.2000を示しています。このペアはSNBが水準を設定して以来、もはやトレーディング通貨としては機能していません。

現状は、ユーロの対ドル下落が強く、ドルスイスでのドル買いが追い付かない格好となり、上値が重く推移しています。10月初旬と11月初旬の下値に迫る状況ですが、万が一ここを割り込んだ場合、1.2000が次の下値目標となります。その場合にはSNBも黙ってはいないと思いますが、リスク回避行動が進んだ場合、結局は1.2000を試さざるを得ない展開も十分想定されます。

今後、ドルスイスがユーロの下落をカバーできるかどうかが焦点となりそうです。

では、次に債券と株を見てみましょう。
(続く)
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ForexTVジャパン
浅野





Forex:ユーロドルの下落とポンドドルの下落差異に注目-マーケットレビュー

2012-01-05 18:25:20 | ☆相場分析-ユーロドル

こんばんは、ForexTVジャパンの浅野です。

今日は急な来客があり、マーケットレビューの番組を制作できませんでした。
代わりに内容を分けてブログにてお送りしようと思います。




先ず、為替からですがユーロドルは、
昨日は前日より-111ポイント下落して引けました。前日が120ポイント弱の上昇だったことから、概ね帳消しにする下落を演じたことになります。値動きをチャートで確認すると、先週のレンジの高値で上値を抑えられたほか、日足の下落チャンネルにおける上値トレンドラインが1.3050付近に差し掛かっており、今後もこの水準がレジスタンスとなる印象です。

下値は昨日想定した1.2900で止まったものの、今後は12月安値の1.2857が目先の下値目標になりそうです。

下落チャンネルの下値線は、上値線から平行線を下していますが、2点ほど下値を飛び出したところに置いてみました。この2点は、飛び出した後にすかさず反転する動きをしたことから、明らかに売られ過ぎたと考えられるのがその理由です。この下値線が次の下値目標になりますが、本日は既に相当低い水準に位置しています。別にここで買うつもりはないので、いま正確な数値は必要ないと思いますが、ただ、たとえ12月安値を割り込んだとしても、一気にこの水準へと下落するためには、全体の資金の流れがリスク回避に向かう必要がありそうですが、現在のところは米国経済に回復の兆しが見えることから、一気にという流れは今現在のところ、なかなか難しいという印象です。

次にポンドドルですが、
昨日の下落幅はユーロの3分の一程度だということからも、ユーロポンドが、ポンド買いユーロ売りとなったことが伺えます。対ドル相場では、ポンドが上昇してユーロが下落するという両股開きの展開は考えにくいことから、今後もこのような動き方をしながらユーロポンド相場が下落する展開を想定します。

万が一対ドルでポンドが上昇した場合、昨日も想定した1.5750~80水準は相当重く、先週レンジの上値水準となる1.5700で昨日も上値を抑えられていることから、今後も1.5700へ近づくに従って上値の重さが出てくると考えます。

続いてユーロスイスを簡単に見てみます。

(今からFXフラッシュ1930の制作に入りますので、一旦中断します)

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