外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

Forex:ドル全面高、欧州発ニュースの悪材料は限定的なのに・・・個人的なバイアス掛り過ぎ?

2012-01-11 22:13:31 | ☆相場分析-ユーロドル

こんばんは、ForexTVジャパンの浅野です。

目先はドル高信者を継続しているものの、やはりファンダメンタルと逆行する動きには、違和感があります。

欧州圏の債券利回りや銀行間金利が低下傾向を継続しており、流動性リスクは後退気味の中の一方的なドル買いにはあまり賛成できません。今日の欧州株式市場は昨日に比べると上値が重いのが一因だとは思いますが、それも欧州圏GDPの悪化が一役買っている感じです。他の理由を強いて挙げるとするなら、イラン問題が深刻化しており、新たに地政学リスクが意識されたドル買いという可能性があるかもしれませんね。

結果論から来るドルのインデックスは再度81台に乗せるなど、ドルが強い地合いは示唆されています。繰り返すように、米債安、米株高、ドル高は果たしてあり得るのかどうか、見極めが難しい局面です。もしそうだとすれば、ドルに集中する流動性はいずれ、何れかのマーケットに向かうことになりますが、今のところ、著しい変化があるマーケットは無いようにも見えます。

まさか、行き先が円・・・ということはないと思いますが、このドル高の流れで円安になれないドル円には、嫌な予感がします。そうなったと仮定しても、せめてそこから日本株へ資金が向かえば、若干でも国内景気が良くなりそうな気もしますが、一方ではまたしても外人に日本の株式市場が支配されるのだと思うと、それも「何だかなあ~」という感じです。

明日は、ECBの金融政策発表です。EURIBORの動きから、リセッションが意識されているとすれば、追加利下げもあり得る?とは思いますが、金利差という観点ではユーロの売り材料であることは事実です。個人的にはこのタイミングであまりユーロが下落しなければ、いよいよユーロのショートカバー??なんて期待もしていますが、要するに自分が戻り売りをしたがっているだけで、天井の確認を早めにしたくて仕方ない・・・のかもしれないと、自問しているところです。

ForexTVジャパン
浅野