月が替わり9月に入りました。
精神的には8月を引き継いだつもりでおりましたが、改めてチャートを眺めると非常に悩ましい位置関係にいます。本日は日足以下の短期的視野はさておき、週足でのユーロ円現在位置を再確認してみようと思います。
ユーロは今月の6日に予定される理事会を前に、非常に動き辛い状況です。
思惑的には二転三転しましたが、現在のコンセンサスでは据え置きが過半数を占めている状況のようです。サブプライム問題による信用収縮に対して流動性を供給しながらも、当初は金利政策とは別問題としていたECBも、あれは過去の話などと引き締めには否定気味なコメントを述べ始めています。
しかし、チェコが政策金利を上げ、トルコはリラの異常な高金利を維持しているのでも有名なように、国際金融問題にはあまり影響が無い国では、引き締め政策を維持しています。同じ欧州でもユーロ参加国と周辺国或いは準ユーロ国との温度差は顕著で、ユーロの苦悩が見え隠れします。
先進国通貨の中でもユーロは信頼感が高く、ユーロ円は比較的買えるという立場でここまで参りました。勿論8月はボラティリティが高く、リスクがありすぎてシナリオには載りにくかったのは事実ですが、サブプライム地震に大きな余震を伴わなければ、落ち着き先が少しずつ見え始めたような感覚がします。
9月は日本企業の上半期決算月で、普段とは異なるバイアスが掛かり易い可能性があります。大きなトレンドには至りにくいと考えますが、流動性は基本的には少なく、シーソーのように変動がぎこちない相場を予想しています。
本日は週足を使って、ユーロ円の重要な価格などに触れながら、イメージを解説してみます。
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