山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

外輪山~大物忌神社・新山@鳥海山☆日本百名山№44

2019-08-08 | 44鳥海山(夏)

外輪山の縦走ですが

何も見えないのと

強風で帽子を押さえるのと

修行のように

ただ先に進むだけです。

その中で、足元には健気に

チョウカイフスマが

たくさん咲いていました。

行者岳2159m

ハシゴがあります。

この日はガスで周りが見えないため

恐怖感半減。

スピードを上げて七高山を目指します。

すれ違う登山者が出始めました。

縦走路は

さほど狭くはなくて

すれ違いも

譲り合うほどではありません。

外輪山の北の果てに

本来なら絶景がある

七高山2229mも

雲の中でした。

晴れた早朝には、日本海の方に

影鳥海が見れるそうです。

小休止後、まだ見えぬ

鳥海山山頂の新山を目指し

大物忌神社へ

雲の中を急降下します。

下りきった辺りに雪の壁。

御室小屋が見えて

時刻は12時少し前でしたので

昼飯にするのかと思ったら

荷物をデポして新山に向うとのこと。

そのときは気付きませんでしたが

大物忌神社にあった地図によれば

神社左手から上るとあるが

間違えて

右手から上り、その道を帰ってきました。

遅れ気味なので、

ツアーガイドもあわてています。

30分間大きな岩と格闘しながら

下りの矢印を目印に

右回りに上っていきます。

(逆廻りになりましたから)

両手を使うので

写真を撮る余裕はありません。

かろうじて

オレンジ色のツボミを撮りましたが

何の花かは調査中。

イワウメのつぼみか?

やっと頂上らしき山影が

雲の中に

うっすらとそびえています。

体内くぐりと呼ばれる

岩のトンネルをくぐって

(本来は下りにのみ使う!)

ようやく山頂へ

狭い

カメラを持って上がったけれど

周りの風景だけを撮って

山頂そのものの写真を撮るのを

忘れてしまいました。

程なく、歓声が上がり

この日初めて、

感激の青空が広がる。

何て劇的な表れ方なんでしょう。

いつも見ているのに

この日は特別なショウのよう。

隣のピークに

久しぶりに見る

黄色のウィンドブレーカーの

黄レンジャーがいます。

あきらめていた

下界の緑もほんの少しだけ

見えました。

(超・・・拡大)

物語はまだつづく



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