写真は、JR田端駅南口を出て、振り返った一枚。
JR改札を出て、店も民家も何もない所は、田端駅南口だけではなかろうか。
そういえば、山手線で最も印象が薄い駅の筆頭は、田端駅という記事があった。
右へ上がる階段があって、その上方に民家が見える。
階段を上がり、20,30m行くと横断歩道があって、その先は、長い下り坂になっている。
坂を下りると左に与楽寺。
◇真言宗豊山派・宝珠山地蔵院与楽寺(田端1-25-1)
山門前に庭園がある。
手入れが行き届いていて、気持ちいい。
私が訪れたのは、1月13日だっだが、門松がまだ飾られていた。
山門を潜る。
本堂へと参道が一直線に伸びている。
秘仏の本尊・地蔵菩薩は、弘法大師作と伝わる。
与楽寺は、古寺であり、巨寺なのです。
本堂前の、石をくりぬいて、浮彫りされている仏は、聖観音か阿弥陀如来か、寺に尋ねたら聖観音だとのこと。
その背後に立つ石碑は、与楽寺住職長岡慶信遺徳碑。
長岡氏は、真言宗豊山派第十九代管長、総本山長谷寺第七十三第貫主を務めた。
石像が阿弥陀堂の前にある。
与楽寺は、六阿弥陀四番。
六阿弥陀堂があり、
堂前には、線刻阿弥陀如来がおわす。
本堂右前の石造物群の中にある層塔は、灯籠部分が空洞になっている。
名称を寺に訊いたが、応対してくれた人は、知らないようだった。
知らないと言えば、その右隣りの円筒も同じ。
「巴連納札塚」と読めるが、その意味合いについては、「全く分かりません」。
灯籠かと思って通り過ぎようとしたら、よく見ると、下に三猿が。
寛文9年(1669)造立の、灯籠を主尊とする庚申塔でした。
墓地の入口に地蔵群がおわす。
真言宗寺院にしては、地蔵石仏が多いのは、本尊の地蔵と関係があるのだろうか。
船形光背浮彫が3体、
丸彫りが3体あるが、丸彫り地蔵は、いずれも見上げる高さ。
持参資料には、この辺りに、笠付き六面憧があることになっている。
多分、これだろうとは思うが。
山門まで戻って、本堂に向かって左の石造物群に入る。
最奥におわすのは、弘法大師。
その前に、霊場めぐりに関わる石塔群。
御府内第五十六番 与楽寺
六阿弥陀第四番 与楽寺
西国二十一番丹波国穴大寺写