福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

福聚講・第12回坂東33観音霊場巡礼の記録(2010/03/06)

2010-03-17 | 開催報告/巡礼記録
福聚講・第12回坂東33観音霊場巡礼の記録(2010/03/06)

今回の巡礼先は、坂東27番札所・飯沼山円福寺(飯沼観音)とその奥の院・満願寺。
JR銚子駅改札口に11時30分集合。11時40分出発。久しぶりの雨。駅正面から真っ直ぐに伸びる広い道の先に、雨に煙る銀鈍色の利根川が望まれる。円福寺着12時5分(徒歩25分)。

朱色の仁王門を入ると、正面に大仏。その奥に近代的造りのカラフルな観音堂が建つ。円福寺は、弘法大師開基(寺伝)の真言宗の寺。本尊は秘仏の十一面観世音菩薩。お前立の十一面観世音菩薩は、藤原時代作と云われる。神亀元年(724年)観音様の夢告に従い漁夫が海上から光を放つものを網で掬い上げた。それは御丈二尺余の十一面観世音菩薩。(飯沼観音縁起による、ご本尊の由緒)その後、幾多の変遷を経て、土地の豪族・海上氏は、 天正6年(1578年)、方八間の大規模な観音堂を建立。江戸時代には十間四方の大本堂が造営された。寺領も広く、銚子の町は門前町として賑わったという。しかし、太平洋戦争の戦火で伽藍の全てが焼失。昭和46年に現在の寺に再建された(但し、寺宝の多くは残る)。境内にある五重塔は、昨年五月に落慶法要が営まれたばかり。

観音堂内に上がり、般若心経三巻、観音経一巻を納経。静寂な空間に、読経の声と雨音だけが響く。観音堂から、凡そ200メートル南にある円福寺本堂・納経所(往時、観音堂とこの本堂は、同一敷地内にあった)へ向かう。12時50分着。境内の大師堂にて、般若心経、三巻納経。
本堂から徒歩5分の銚子電鉄・観音駅(スイス風駅舎)へ。13時15分発・外川行きに乗車。車両は、地下鉄銀座線で使用された一車両のみ。車窓にはキャベツ畑が広がる。犬吠駅着、13時30分。徒歩にて満願寺へ(13時35分着)。

雨は降り止まず、時折強い風も吹く。自然はいつも優しくはない。しかし、新しい発見も与えてくれる。満願寺に向かう道は濡れて光り、遠くに見える低い山は霞んで、空と一体になっている。円福寺の奥の院・満願寺は、巡礼の満願成就の報恩感謝のために創建された新しい寺。本堂に上がり、十一面観世音菩薩(円福寺の写し)の前に座る。般若心経一巻、観音経一巻を納経。

徒歩で再び、犬吠駅に戻る。14時25分発の銚子電鉄・一両編成に乗車。(黒と赤の外装、木製内装の伊予電鉄で使用されたレトロな車両)およそ20分弱で銚子駅着。駅前の「かみち」で、打ち上げ。16時15分頃、解散。

参加者:高原師、高橋、岡村、中長、菊池、佐竹、有薗夫妻、関口夫妻、計10名。
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