福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

釈雲照師「十善業道経講義」から・・その16

2018-03-16 | 諸経
「復次に竜王、若し両舌を離るれば五種の不可壊の身を得。
何等をか五となす。
一には不壊の身を得。よく害するものなきがゆえに。(よく害するものなきというは自身の心の中において、和合を旨としてそれを心の外に持っていく、その功績によって人が害する者はない。害する者がないから身が堅固にしてけがをしたり不時の災難に遭うわけ不壊の身を得。はない。)
二には不壊の眷属を得。能く破するものなきがゆえに。(不壊の眷属といふは妻子や召使、家来の者が背くものがいない。)
三には不壊の信を得。本業に順ずるがゆえに。(人がみな信ずる9
四には不壊の法行を得。修するところ堅固なるがゆえに。(不壊の法行というて破壊するような身の行はすこしもない。なすことがみな他の手本となり法となる。我が身の行が堅固にして少しも偽りや虚構はない、それが修するところ堅固。)
五には不壊の善知識を得。誑惑せざるがゆえに。(不壊の善知識というは仏法の法を示して此の世、後世の世をひらいてくださる、そういふ師匠を善知識という。)
これを五となすなり。もしよく阿耨多羅三藐三菩提に回向せば後、成仏の時正しき眷属を得て、諸磨外道沮壊(そえ)すること能はざらん。(釈迦如来の説法の会座には十大羅漢乃至十六羅漢、五百羅漢、千二百の羅漢方、無量の菩薩様、梵天帝釈四天王,神々がみな天降って釈迦如来の眷属となってお守りなさる。その如く・・第六天の魔王も諸の九五種の外道も皆沮壊といってはばんで破壊することができない・・・おおげさに説いてあるようであるが能く考へたらわかる。因少果多で原因は少しでも結果は多いもの。それはなぜかというと春苗代に籾一つ蒔くと五本も十本も穂が出る。一本に百粒ずつとすると千つぶになる。一粒万倍ということがある・・功徳善根は目に見えぬけれども其の道理はおなじことである。一切の善は因少果多であるから一粒万倍となる。また一切の悪も因少果多である・・・)
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