慈雲尊者の書論「文字、禅を離れず・・・其の志は護法に在り。」 . . . 本文を読む
第四節
五、
人はいつもものの生ずることと滅することを見るが、ものにはもともと生ずることがないのであるから、滅することもない。
このものの真実の姿を見る眼を得て、ものに生滅の二つのないことを知り、生滅は別のものではないという真理をさとるのである。
人は我があるとおもうから我が物に執着する。しかしもともと我がないのであるから、わがもののあるはずがない。我と我が物のないことを知って、別のもので . . . 本文を読む