辛島美登里/GREEN
○夢の中で
○オリーブの休日
○笑顔を探して
○恋はシャッフル
○サイレント・イヴ
○Farewell
○一番短いKiss
○涙のリフレイン
○ネコの目
○裸足のエリーゼ
辛島美登里さんの3rdアルバムです。
このアルバムには、なんといっても「サイレント・イヴ」と「笑顔を探してが」が収められているのがなんともいいですネ。
「サイレント・イヴ」はオリジナルの編曲(当然ですが)で、ピアノのほかにクリスマスを思わせる鐘や鉄琴(又は木琴)などが添えられていて、私は好きです。
「夢の中で」は、井上陽水の「夢の中へ」を思わせる曲名で、彼女の「時間旅行」の歌詞なども似ている部分があり、この曲を意識していたのではと思ってしまいます。この曲、なんとも若々しい歌声です。
最後の「裸足のエリーゼ」は歌詞に感心させられました。線路のマクラギをピアノの鍵盤に例えるなんて、とても感受性があるのだなと思いました。
○「週末物語」~シンデレラ・エクスプレス~
荻野目慶子、岩城滉一 1986年9月21日TBS
毎週日曜日に放送されていた東芝日曜劇場という1時間の単発ドラマ。
荻野目慶子さんは、前年、NHKで放送された番組「江戸っ子芸者青春記」を見て以来、好きになり、彼女が出演するドラマなどを意識して見るようになりました。
このドラマは、彼女が出演している番組で最初に録画した番組です。VHSが家庭用に普及して以来、多くの番組を録画しましたが、今でも時々、見返す好きなドラマです。最近、VHSからDVDにダビングして、手軽に見られるようにしました。
「シンデレラ・エクスプレス」とは、東京発最終の「ひかり」を舞台に、週末をともにした遠距離恋愛のカップルがホームで別れを惜しむ光景を映したドキュメンタリー(ウィキペディアによる)で、当時、話題になったものです。松任谷由美が同名の曲を作っています。
この番組では、新大阪20時30分発の「ひかり」がシンデレラ・エクスプレスに設定されています。
荻野目さんは、大阪の小さな不動産屋の娘の役。東京に彼氏がいて遠距離恋愛をしていて、新大阪駅のホームで20時30分発の「ひかり」で帰る彼と別れを惜しむシーンからドラマは始まるが、彼からの連絡が少なくなり失恋してしまいます。
ある土曜日、彼女が店で留守番をしていると岩城が登場。彼は東京の雑誌出版社の編集者という役。その雑誌社で大阪をテーマにした雑誌を発刊することが決まり、彼が編集長に就任することに内定。それで大阪に住むために賃貸物件を探しにきたのでした。
彼が来る前にも若い男性が物件を探しに来たのですが、「わからないから」と言って追い返してしまいます。ところが、彼が来た途端、積極的に応対、店を閉めて、現地まで行って案内する変わり様。曰く「お客さん、選びますから」。
若い頼りない男より、年をとった渋い男がいいということか。当時、彼女は22歳、岩城は35歳。ちょっと年が離れすぎていると感じるのですが・・・。
物件は、その日に決まらず、翌日も探すことに。
最初は、メガネをかけた、かわいいけれどちょっとダサイ感じの役柄ですが、2日目は、メガネを外し、お化粧をしてレディに変身。物件も決まり、二人で食事をしてカップルの多く集まる埠頭へ。
東京へ帰るのは、20時30分発の「ひかり」。時間が迫り、駅を行こうとする際、「行かないで・・・! なぁーんて」と荻野目。「気持ちよかった」と岩城。
お互い惹かれあい始めるが、岩城には、東京に彼女がいる。遠距離の彼女か、近くの荻野目か・・・「近い私が有利・・・」と荻野目。彼を見つめる荻野目さんのうるんだつぶらな瞳がたまりません。
20時30分の「ひかり」で別れを惜しみつつ、岩城は東京へ帰っていく。
というストーリーです。
新大阪駅のホームの場面では、「0系」車両が。車内の様子も映っていますが、今となっては貴重な映像ではないでしょうか。
○ワグナー 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲
○ワグナー 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」からアリア
○モーツァルト 「皇帝ティトゥスの慈悲」からアリア
○モーツァルト 「フィガロの結婚」からアリア
○モーツァルト 「コシ・ファン・トゥッテ」からアリア
○ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」
野村洋子(Ms)、豊田耕児/群馬交響楽団 1983年10月17日(群馬県民会館)
あかぎ国体を記念しての特別コンサート。
豊田さんと言えば、長くベルリン放送交響楽団のコンサートマスターを務めた人で、1981年から6年間、群響の音楽監督を務めています。
豊田さんがベルリン放響のコンサートマスターに就任したのは1962年のようなので、このときすでにフリッチャイは病床に臥していたので、どの程度の知遇があったかは不明ですが、フリッチャイが首席指揮者を務めていたオーケストラのコンサートマスターを務めていたということで、大変興味を持っていました。
ということで、やっと聴くことができたのがこのコンサート、結局、これが豊田さんを聴いた唯一のコンサートです。
がしかし、演奏はというと、少しがっかりさせられました。
「運命」に大変期待をしていたのですが、平板で、迫力とか、活き活きとした感じが感じられなかったように記憶しています。筑波大学管弦楽団の「運命」の出だしの方が迫力、緊迫感に満ちていたように思います。
○モーツァルト 「フィガロの結婚」序曲
○モーツァルト ピアノ協奏曲第21番
○リスト 「愛の夢」(アンコール)
○ビゼー 「アルルの女」第2組曲
○チャイコフスキー 大序曲「1812年」
○チャイコフスキー 「白鳥の湖」からワルツ(アンコール)
菊池洋子(Pf)、末廣誠/群馬交響楽団
前橋商業高等学校吹奏楽部、前橋東高等学校吹奏楽部(賛助出演)
群響の県民の日コンサート。県民の日は10月28日で、すでに過ぎていますが、例年、この頃に開催されています。
モーツァルトの2曲は、少し小さい編成での演奏でした。
「フィガロ」は、編成のせいもあるかもしれませんが、ちょっと大人しい感じがしました。
対して、協奏曲はとてもしっとり感のある演奏で、ピアノがとても美しく素晴らしかったです。
休憩の後、末廣さんと菊池さんのトークがありました。菊池さんが留学したときの話や、最近はモーツァルトが好きといった話をされていました。
それより面白かったのは、末廣さんと菊池さんの動きでした。末廣さんが、少しづつ菊池さんに近づくと、それに応じて、菊池さんは離れて、常に同じ距離を保っていました。そんなことで、末廣さんは、最初、指揮台の(客席から見て)右端にいたのが、終わりの頃は真ん中あたりまで移動していました。
1812年は、終わりの部分で、吹奏楽部も加わり、圧倒的な演奏でした。特に前商のトランペットが元気よかったです。
フランスものは苦手な私ですが、「アルルの女」だけは例外で、とても好きな曲です。とても良い演奏でした。
サクソフォンは、第2曲の間奏曲でメロディを奏するところが有名ですが、第1曲のパストラルでも他の木管に応答して、寄り添うように吹くところが、とてもチャーミングでした。
パストラルとファランドールの舞曲でリズムを刻むプロヴァンス太鼓が、とても印象的でした。
この曲で一番有名なメヌエットは、アルルの女の劇付随音楽にはなく、全く別の曲から組曲に入れたということで、ちょっと皮肉な結果ですネ。もちろん第2組曲は、ビゼーの死後、同級生だったギローが編纂したもので、ビゼー本人は全くあずかり知らぬことですが。
私は、第1組曲のワルツとカリオンが好きです。
(ベイシア文化ホール)