○モーツァルト 「フィガロの結婚」序曲
○モーツァルト ピアノ協奏曲第21番
○リスト 「愛の夢」(アンコール)
○ビゼー 「アルルの女」第2組曲
○チャイコフスキー 大序曲「1812年」
○チャイコフスキー 「白鳥の湖」からワルツ(アンコール)
菊池洋子(Pf)、末廣誠/群馬交響楽団
前橋商業高等学校吹奏楽部、前橋東高等学校吹奏楽部(賛助出演)
群響の県民の日コンサート。県民の日は10月28日で、すでに過ぎていますが、例年、この頃に開催されています。
モーツァルトの2曲は、少し小さい編成での演奏でした。
「フィガロ」は、編成のせいもあるかもしれませんが、ちょっと大人しい感じがしました。
対して、協奏曲はとてもしっとり感のある演奏で、ピアノがとても美しく素晴らしかったです。
休憩の後、末廣さんと菊池さんのトークがありました。菊池さんが留学したときの話や、最近はモーツァルトが好きといった話をされていました。
それより面白かったのは、末廣さんと菊池さんの動きでした。末廣さんが、少しづつ菊池さんに近づくと、それに応じて、菊池さんは離れて、常に同じ距離を保っていました。そんなことで、末廣さんは、最初、指揮台の(客席から見て)右端にいたのが、終わりの頃は真ん中あたりまで移動していました。
1812年は、終わりの部分で、吹奏楽部も加わり、圧倒的な演奏でした。特に前商のトランペットが元気よかったです。
フランスものは苦手な私ですが、「アルルの女」だけは例外で、とても好きな曲です。とても良い演奏でした。
サクソフォンは、第2曲の間奏曲でメロディを奏するところが有名ですが、第1曲のパストラルでも他の木管に応答して、寄り添うように吹くところが、とてもチャーミングでした。
パストラルとファランドールの舞曲でリズムを刻むプロヴァンス太鼓が、とても印象的でした。
この曲で一番有名なメヌエットは、アルルの女の劇付随音楽にはなく、全く別の曲から組曲に入れたということで、ちょっと皮肉な結果ですネ。もちろん第2組曲は、ビゼーの死後、同級生だったギローが編纂したもので、ビゼー本人は全くあずかり知らぬことですが。
私は、第1組曲のワルツとカリオンが好きです。
(ベイシア文化ホール)