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信越線住民の好きなもの~フリッチャイ、鉄道・・・

今日聴いた曲

2022-02-17 18:45:05 | 他の音楽
○ブルックナー 交響曲第8番 スクロヴァチェフスキ/ザールブルュッケン放送交響楽団 1993年10月8、9日

ちょうどブルックナーの8番にはまっていたころに、話題になっていたCDなので購入したと記憶しています。しかし、ほとんど聴かないままお蔵入りしていました。恐らく、終楽章の出だしのトランペットがちょっと弱く感じて満足できなかったのではと思います。

今回、久しぶりに聴いてみると、その部分はそれほど気になりませんでした。それよりも全体にわたるこの演奏の雰囲気が、ドイツ的と言えばよいのか、武骨と言えば良いのか、よくわかりませんが、なんとも言えずこの曲にぴったりという印象を受けました。金管楽器は時に荒々しく、時に重厚に鳴り響き、秀逸です。ティンパニは要所要所で、堂々と重厚感をもって叩かれ、迫りくる迫力を感じます。ジュリーニの演奏のように文句のつけようのないほど洗練され整然とまとめ上げられている演奏とは対照的ですが、却ってこのほうが良いように感じます。

第1楽章では、低弦の出だしの後のクラリネットがくっきりと聴こえるのが新鮮でした。この楽章の終わりの「死の予告」と言われるところでは、徐々に盛り上がってくる金管楽器とティンパニがもの凄い迫力です。
第2楽章中間部はとても優しい響きです。ハープがとてもチャーミングです。第3楽章では、重厚な金管楽器、しっとりした弦楽器が魅力的です。
終楽章では、展開部の始まり「死の行進」でのティンパニが力強く堂々としています。チェリビタッケの日本公演のときのこの部分のティンパニが凄かったですがそれに匹敵するように思えます。静かになったところでは、トランペットが主旋律を吹いているときに、フルートの伴奏がよく聴こえ、はっとさせられました。再現部が始まって第1主題が盛り上がったあとテンポを落とす指揮者は多くいますが、スクロヴァチェフスキは、それを早い段階からやっていて、中々効果的と思いました。
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