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春の新刊 -『2050年 世界人口大減少』『日本はもはや「後進国」』『皇国史観』他

2020-05-01 | こんな本を読んでいます
プロ野球が開幕した台湾と比べ情けない日本政府の不手際。
無能のお蔭で国民はうかうか外出できない現在ですが、
そうした間にも新刊は次々と出ています。
リテラシーを高め有権者が政治家やヒラメ官僚を「教育」しましょう。

『2050年 世界人口大減少』(ダリル・ブリッカー,文藝春秋)


 → 女性の教育程度向上が少子化に繋がるという指摘は概ね正しいが、
   スウェーデンとフィンランド、フランスとイタリアのように
   先進国でも出生率の推移がかなり異なるという
   重大な事実を直視せず分析もしていない点で内容として粗い。


『日本はもはや「後進国」』(加谷珪一,秀和システム)


 → 処方箋は凡庸だが、現状認識は極めて正しい。少し前の出版だが、
   コロナ対策に失敗し続ける安倍とヒラメ官僚の醜態を予言したかのようだ。


『皇国史観』(片山杜秀,文藝春秋)


 → 壮大なテーマだけに完成度はまだまだだが、
   昭和天皇への叛逆を生んだ元凶である平泉澄の生涯がコンパクトに纏めてある。
   狂信的なイデオロギストの危険性がよく分かる一冊。


『閉ざされた扉をこじ開ける 排除と貧困に抗うソーシャルアクション』(稲葉剛,朝日新聞出版)


 → 日本の反貧困活動家の通弊と視野狭窄がよく分かる。
   日本の富裕層と酷似した財政的無責任と我田引水体質で似た者同士、
   両者は利害を巡って永遠にいがみ合うのだろう。。
   北欧型の平等を自ら遠ざける近視眼と愚行は情けない限り、
   排除云々を叫ぶ前に欧州並みの高負担に同意しないとただのフリーライダーだ。


『台湾の歴史と文化-六つの時代が織りなす「美麗島」』(大東和重,中央公論新社)


 → 観光に行けない今、読んでおきたい台湾の歴史。
   国民党をはじめとする侵入者に牛耳られてきた
   台湾と日本の関係が良好なのは歴史的必然だろう。


『疑問だらけの幼保無償化』(前屋毅,扶桑社)


 → そもそも認可保育所に莫大に過ぎる公費がジャブジャブ投入されており、
   本来は受益者が英米並みのコストを負担すべきという本質を全く書いていない。
   現下の問題を整理するのには良いが、執筆者はパリでなぜ保育ママが保育の主軸なのか
   よくよく研究すべきだろう。(仏の重税についても言及なく疑問だらけ)


『障がい者だからって、稼ぎがないと思うなよ。: ソーシャルファームという希望』(姫路まさのり,新潮社)


 → 障碍者福祉の現状を打破しようとする卓抜な試み、
   レアケースに近い事例が多いのは残念だが。。


『福島で酒をつくりたい』(上野敏彦,平凡社)


 → 東日本大震災の後に多くの人の心を熱くした、
   数々の素晴らしい実話の一つである。


『ライフ -いのちをつなぐ物語』(字幕版) ダニエル・クレイグ主演


 → ここからは本ではなく映像ソフト(一度紹介済み)。
   巣ごもり生活をひととき忘れさせてくれる美しい映像で、
   世界の野生動物の躍動感ある生き様を選び抜いて収録している。


映画『ピース・ニッポン』(中野裕之,映像産業振興機構(VIPO))


 → こちらも既に紹介済み、
   今の状況では特にありがたい(プライムビデオもあり)。
   お薦めは花火のドローン空撮の映像。

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