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『週刊ダイヤモンド』3月23日号 - 自民党の下野で赤坂の料亭がバタバタ潰れた、腐敗政治の痕跡は歴然

2024-03-22 | 『週刊ダイヤモンド』より
ダイヤモンドの弁護士会計士特集はなかなか良かった。
「「企業不祥事を調べる調査委員会が乱立」や
 「「お手盛り委員会」量産」は日本の経済界の緩みを感じる。。」

と先週書いたが、まさにその通りの内容だった。


所謂四大事務所も、上司の意向や業界の給料水準にばかり詳しい
拝金ヒラメ弁護士が増えてしまってはいずれ問題多発界隈になりかねない。
東京ミネルヴァほど醜悪でないとしても、碌でもない事件が起きそうだ。。


エントリーのサブタイトルは池上氏の連載より。
自民党が大敗を喫して下野した90年代に赤坂近辺の料亭が
バタバタと潰れて行ったとの証言が出ている。今なお
腐敗が自民党のDNAであることは現在の裏金議員どもの醜態を見れば分かる。
有権者は決して騙されてはならない。株価で自民党の腐臭を誤摩化せはしないのだ。

『週刊ダイヤモンド』2024年3/23号 (弁護士 会計士 税理士)


対照的に今週、最も宜しくないのは佐藤優氏の書評。
ウクライナが自領を全て回復できないことを前提に戦争を止めるルールを、
という安全保障もロシア史も全く理解していない意味不明な主張だった。
(焦点はウクライナが再び米国の支援で南部を取り戻せるかであり、クリミア奪還はそもそも無理)

ロシアは歴史的に力の信奉者であり、国際ルールを守らない。
これこそ近現代史の教える真実であり、氏はロシア史を学び直すべきだろう。

    ◇     ◇     ◇     ◇

今週の東洋経済は概ね予想通りであろう。
ただ焦眉の急はASEANで中韓勢の攻勢を受けている点だ。
EVシフトの遅れが響いており、トヨタのみならず
他の日系も目の前でみすみすシェアを減らして傍観してはならない。
新興国市場でも環境政策に注視して日本企業の金城湯池を守るべきである。


他方、サブ特集の「緊迫度増す米大統領選挙 トランプ復活の恐怖」はやや期待外れ。
トランプやその周辺の発言を丹念に追って行けばもっと的確な分析ができる筈、
他誌が後発で特集を組んできたらこれでは負けてしまうのではないか。

『週刊東洋経済』2024年3/23号 (絶頂トヨタの試練)


「資生堂を襲った2つの誤算 1500人早期退職の深刻」は結構重要で、
早くから働き方改革に取り組んで政府の委員会にも食い込んだ
小室女史の提唱した諸改革は、経営戦略の失敗で吹き飛ぶほどの
効果しかなかったということが立証された訳である。

そして小室女史が働き方改革が少子化対策であるかのような
欺瞞的な主張を続けてきた結果、統計数値でそれが嘘だったことも露呈した。
働き方改革は当初の目論見や目標から大きく外れ、企業収益でも生産性でも
出生率でもごく限定的な効果しかない、これが真相なのである。

    ◇     ◇     ◇     ◇

次週は東洋経済に注目、ゼネコンの社員増減や3年後定着のランキングが興味深い。

▽ 他の注目は建設テック企業かな、単純労働移民の入れ過ぎで生産性は上がらないだろうが。。

『週刊東洋経済』 2024年3/30号 (ゼネコン下剋上)


▽ こうして以前と同じく皆がバブルに陶酔し盲目になる、ということが分かるダイヤモンド特集

『週刊ダイヤモンド』 2024年3/30号 (凄腕シニア投資家が教える株運用術)


▽ エコノミストは良識的、株高でも「実体経済と乖離」「日本“企業”と日本“経済”は違う」と喝破

『週刊エコノミスト』2024年 4/2号【特集:バブル超え 日本の実力】

GDPの「日独逆転」についても触れている。(明白な日本経済衰退の証左である)
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