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『週刊ダイヤモンド』9月16日合併号 - 高所得層に低所得層の2倍もの恩恵、愚劣な電気代・燃料費補助

2023-09-15 | 『週刊ダイヤモンド』より
今週の週刊ダイヤモンドの大学入試特集は、日本の将来が心配になる内容。
「売れるだろうが「年内入試」の重視は間違いなく大学教育の劣化を招く」
「「偏差値よ、さようなら」と言いつつ「「偏差値」42年間の推移」を載せる自己矛盾」

と先週に懸念していた通りではないだろうか。

事実上、推薦やAO等「年内入試」を推すものであり、
AO重視に大きく舵を切った韓国が不正多発で元に戻そうとしたり
余りに有名な米国の腐敗した縁故入試の温床となっている事実を無視し
何を苦しんで間違った方向へ向かうのか理解出来ない。

首都圏では慶応優位から早稲田優位に転じているとか、
東洋大が一転窮地に陥りそうだとか、
関学大と立命館が逆転したとか、それなりに業界では重要な情報もあるが。。

そもそも18歳人口がこれだけ減り続けてしまうと、
大卒の価値の低下が確実に進むことは言う迄もなく、
経済低迷により大学教育の投資収益率も悪化してしまう。
その方が余程重大な問題であろう。


さて、エントリーのサブタイトルは23頁より。
政府の電気代・燃料費補助は典型的な高所得者優遇で、
低所得層よりも2倍も高所得層への恩恵が大きいと云う。
財界と癒着した自民党らしい腐敗政策であり、
安倍の時から真面目に風力開発とコージェネ普及を図っておけば
このような巨額の無駄と将来へのツケ回しは大幅に削減できたろうに!
そしてアベクロによる異常な緩和策の弊害は斯くも大きなものなのだ!

『週刊ダイヤモンド』2023年9/16・23合併号 (大学 一発逆転 「年内入試」を完全攻略!)


最も宜しくないのは佐藤優氏の連載。
アフリカでのロシア外交の意図を自分でも分析できていないことを白状している。
氏には大変不都合なことだが、今まさに北朝鮮に媚び諂って
得意技であった大幅遅刻すらする余裕なく弾薬を北にねだっているロシアは
誰がどう見ても窮地に陥っておりアフリカ外交は煙幕であることが分かるのだ。
当連載の読者として想定されている(らしい)サラリーマン諸氏は、
この論を批判的に読めないとB層決定ということではないか。

因に氏は、AERAではロシアの劣勢が明らかになったためか
池袋西武のストライキの話に突如として転じている。
内容から見る限り経済の研究も大して行っておらず俄作りの論考だった。。
(何故、長年大人しく御用組合化していた労組がストライキなのか考察を深めていない)

    ◇     ◇     ◇     ◇

今週のエコノミストは、矢張り政府のインボイス導入の粗雑さが見える内容で、
内部ではどうやら「マイナの二の舞」を恐れる声も出ているようだ。
(確かに、今のままでは確実にそうなるであろうよ。。)


注目したいのは62頁の論考、
「英国が「負け組国家」の瀬戸際に」と題した鋭いレポートだ。
EU離脱に今回のインフレ・金融引き締めで経済はゼロ成長、
自業自得とも言えようが興味深い内容である。

日本のB層はドイツ経済の苦境は原発のせいなどと騒いでいるが
脱原発してないイギリスでも似たような経済悪化に陥っているではないか。

かつ、アベクロが「デフレ脱却」などと称して
金融政策で物価を上げるのが経済政策であるかのような
とんでもない嘘をつき続けてきたのが如何に愚かで如何に有害であるか分かる。

『週刊エコノミスト』2023年 9/19・26合併号【特集:インボイス&電子帳簿保存法】


マーケット関連では市岡繁男氏の連載が良い。
中国は1年でアメリカの50年分のセメントを建設業で消費しており、
しかもその原資が莫大な借金だという。債務が莫大なのは有名だが、
これから凄まじい少子高齢化が進む時に借金して土建は致命的だ。
矢張り2020年代の中国経済は決定的な悪化を迎えることになろう。

    ◇     ◇     ◇     ◇

次週は東洋経済を紹介する予定、案の定だが小粒感が強いような。。

▽ 毎年のように組まれるが、日本経済の低迷は一向に改善しない東洋経済のベンチャー特集

『週刊東洋経済』2023年9/16・23合併特大号 (すごいベンチャー100 2023年最新版)

あさはかなユニコーン幻想もそろそろ止めた方がいいのでは。。
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