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『週刊ダイヤモンド』12月4日号 - 野村證券・岸田英樹氏「スペイン国債利回りの上昇は続きやすい」

2010-11-29 | 『週刊ダイヤモンド』より
今週の『週刊ダイヤモンド』は得意のスマートフォン特集でした。
東洋経済のデジカメ特集と比較すると
日本企業の劣勢ぶりがよく分かります。

…個人的にはP18の「新エネルギー用地の青田買い」の方が一押し。
太陽光発電に向く南欧や、風力に適する北欧等の「一等地」をめぐる
争奪戦が激化しているようです。

安価な化石燃料の枯渇を見越した海外勢に
またしも日本が出遅れている図式となっています。





『週刊ダイヤモンド』2010年 12/4号


「革命」と冠するにはやや情勢が混沌としている気はしますが。
(現在は「戦国時代」突入中で帰趨が見えません)
ただこの分野で日本企業の影が薄いのは悲しい限りです。

    ◇     ◇     ◇     ◇

P26のData Focusは慶應大の樋口美雄教授の分析、
「”働いても貧困世帯”が多い日本」と題して
日本の貧困世帯の特徴を2つ挙げています。

○無業世帯の比率が他国より低い
○就業形態によって貧困率が極端に異なる

正規雇用への転換促進策を主張されていますが
政府が正社員の職を人為的に増やせる筈もなく
現実的には果てしなく困難でしょう。

事実上「非正規労働者の待遇改善」しか選択肢はなく、
それには社会保険負担増か増税が必須です。
安直な処方箋はありません。

    ◇     ◇     ◇     ◇

P111に野村證券・岸田英樹シニアエコノミストの寄稿があり、
今回のサブタイトルはこちらから引用しました。

「次なるユーロ圏債務不履行懸念」と題して
ギリシャ・アイルランドの2国以外に金融支援を仰ぐ国が
増える可能性があるとの論考です。

ただ意外にも岸田氏は「金融支援体制の整備」
「ユーロ圏の景況感指数の上昇傾向」
「ECBの金融緩和姿勢の変化、短期金利への上昇圧力」
の3点を挙げてユーロの逆行高の可能性も指摘されています。

11年3月末にユーロ1.35ドルと氏は予想されていますが
いいのでしょうか? こんなにはっきり明言してしまって。
ドル次第でかなり変わってくると思いますが。。

    ◇     ◇     ◇     ◇

今週の『週刊東洋経済』は特集「カメラ新世紀」でした。
”ニッポン最後の砦 ”という一言が痛々しい。





『週刊東洋経済』2010年 12/4号


P122のBCGのレポートが面白い。

P126の野口悠紀雄教授の「企業改革の役割を外国人に期待する」も
見逃せません。日本は所詮、外圧がなければ改革できない国です。
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