注目の新刊 －『失われた「医療先進国」』『消費税25％で世界一幸せな国デンマークの暮らし』『ユーロ』

祝日ですので、最近注目している新刊を紹介します。
医療・福祉でかなりいい本が出ています。
特にNHK取材班の本は医療関連レポートとして今年最高の出来！！

そうそう、池田信夫教授ら共著の『日本経済「余命３年」』の発売もあと数日。

『失われた「医療先進国」』（岩本裕／NHK取材班，講談社）

　→　必読です。各所に目配りがされており質が高い。
　　　日本の医療問題は政府だけが悪いのではありません。
　　　いがみ合いがちな医療側も患者側も行政も、
　　　すべて改善すべき点があります。

　　　欧州の医療政策は実は統制が厳しく、
　　　医師が意外に不自由なのが印象的です。

『日本経済「余命3年」』（竹中平蔵／池田信夫／土居丈朗／鈴木亘，PHP研究所）

　→　共著者の名前を見ただけで必読でしょう。
　　　最近やや影の薄い竹中さんは切れ味を取り戻すでしょうか？

『消費税２５％で世界一幸せな国デンマークの暮らし』（ケンジ・ステファン・スズキ，角川SSC）

　→　何と出生率を０.４も引き上げたデンマーク！
　　　その秘密を学びたいところ。
　　　矢張り予算の大きさがかなり違うようです。

『ユーロ 危機の中の統一通貨』（田中素香，岩波書店）

　→　2007年にはユーロを賞賛し、
　　　2010年にはユーロ崩壊論で大騒ぎする
　　　定見がなく流され易いメディアを皮肉っておられます。
　　　（全くもってその通り！）


▽ あとこれは現在上映中の映画。

映画『442日系部隊 アメリカ史上最強の陸軍』
http://movie.walkerplus.com/mv47019/

いい作品です。
いかにもフェイクっぽいハリウッドの戦争映画より遥かに良い。

米軍が戦死者を鄭重に弔っていること、
フランスやイタリアで442日系部隊が深く感謝されているのが印象的でした。