みんなの心にも投資 … ソーシャルインベスター(社会投資家)への道

個人投資家の”いとすぎ ”が為替・株式投資を通じた社会貢献に挑戦します。すべてのステークホルダーに良い成果を!

カリヨン証券「日本株の上昇余地は限られる」- どこまで個人が買い支えるか

2007-03-16 | 注目投資対象・株価の推移
先月26日の報道ですが、実に予言的でした。
先月末の時点で、いとすぎが最も冷静だと思った分析です。

カリヨン証券「日本株上昇余地は限定的」(asahi.com)
http://www.asahi.com/business/reuters/RTR200702260101.html

” 企業収益予想を考慮した日本株の適正水準は東証株価指数(TOPIX)
 ベースで1850。26日の終値である1816.97と比べると
 上値余地は2%弱にとどまる。
 ただ、国内投資家の間では、高い利回りを求めて投資対象を選択す
 る動きが強まっており、配当利回りが相対的に高い不動産や上場不
 動産投信(REIT)の物色が続いているという。同氏は不動産セ
 クターは今後も基本的には上昇基調を維持するとみているが、最近
 の上昇ピッチが速かったため「いったん利食いをするのも一つの手
 だろう」と語った。”

 → これを読んだ時に「今週末のウェブログタイトルはこれにしよう」
   と思っていたのですが、すぐに急落が来てしまいました。
   カリヨン証券はSBの件で騒がれていますが、
   こちらの方は極めて正確な見方だと思います。

   有望セクターは「自動車」とのことですが、
   個人的には建機の方が勝るような気がします。
   (来年にはどうなっているでしょう?)

外国人の日本株売り懸念が消えず(asahi.com)
http://www.asahi.com/business/reuters/RTR200703160072.html

” 2月27日の世界同時株安以降、日本株の売り主体が外国人である
 ことは明白だ。取引所発表のデータを集計すると、2月第4週は現物
 ・先物(日経平均、TOPIX、日経300の合計)合わせて約9500
 億円の売り越し、3月第1週は約8700億円の売り越しとなった。
 わずか2週間で1兆8200億円を売り越したことになる。
 もっとも、年初から2月第3週までの外国人の買いは空前の規模だっ
 た。現物・先物の買い越し額は4兆円弱に達する。2006年の年
 間買い越し額が約5兆5000億円であるから、その7割を2カ月
 足らずで買ったことになる。〔中略〕
 バブル的な株高を演出したのが外国人なら、潰したのも外国人とい
 う構図だ。 ”

 → 主要部を引用致しました。
   このような時にはさすがロイターです。
   個人のブログだとここまで整理できないことが多いですから。

   海外投資家のリスク許容度の低下、
   クレジットリスクの深刻さなど、
   じっくりと記事を通読されることをお薦めします。

   残念ですが、いとすぎの「日経平均高値1万8200円」説が
   現実味を強めている様相です。

   ◇     ◇     ◇     ◇

ヘッジファンド関連の続報です。

ヘッジファンド、一部に大幅損失の声(asahi.com)
http://www.asahi.com/business/reuters/RTR200703150094.html

” ファンドによって成績はまちまちだ。2月26日から足元にかけて
 の株式相場の下落で、各地域で5%以上の調整が起きている。加え
 て為替が115円―122円の間で急激に動いたこともあり、個別
 にみると、その影響を被ったファンドも多いという。直近のわずか
 2週間で10%近く損益をぶらせているファンドもあり、中期のトレ
 ンドフォローで動いているCTA(Commodity Trading Advisor、
 商品投資顧問)は大幅な損失を計上している可能性が高いとの指摘
 もある。”

 → 報道によればやはりCTAに損失の懸念が強いようですね。
   (これだけの突発的な急変動ですから、当然でしょう)
   情勢はまだはっきりしていませんが、
   傷を抱えた投資家は少なくないと見ています。

   ◇     ◇     ◇     ◇

注目銘柄はじりじり下落。

おいしそうなイチゴの表紙の『日経会社情報』2007年 春号を見る限り、
(いとすぎは『日経会社情報』の表紙が結構好きです)
かなりPERが低下している銘柄がいくつもあります。

  【日立建機(東証一部 6305)の株価推移】

 [9月4日]    [3月16日]
 2,715円 → 3,200円 △ 485(+17.86%)

  【トーセイ(東証二部 8923)の株価推移】

  [9月4日]    [3月16日]
 112,000円 → 124,000円 △ 12,000(+10.71%)

  【シーズクリエイト(東証一部 8921)の株価推移】 ※ 一昨年から継続

 [11月22日]  [3月16日]
 74,500円 → 69,300円 ▼ 5,200(-6.98%)

  【オークマ(東証一部 6103)の株価推移】

 [6月7日]    [3月16日]
 1,202円 → 1,303円 △ 101(+8.40%)

  【丸紅(東証一部 8002)の株価推移】

 [6月7日] [3月16日]
  573円 → 710円 △ 137(+23.91%)

  【新日本建物(JASDAQ 8893)の株価推移】

 [1月12日] [3月16日]
  679円 → 805円 △ 126(+18.56%)

※ 投資判断は投資家各位で行って頂けますようお願い致します。

下げ局面で目立つ個人投資家の買い(ロイター)
http://news.goo.ne.jp/article/reuters/business/JAPAN-251479.html

” 市場では「過去の経験則では、急落相場で個人は2度の突っ込みま
 では耐えるが、3度目から投げが目立つようになる」(岡地証券の
 森氏)、「パフォーマンスの悪化が決定的となる日経平均の5日安
 値1万6532円を割り込むと、押し目で買った個人はすべて評価
 損となるため、その場合は下支え役から売りを主導する可能性も出
 てくる」(中堅証券幹部)などの声が出ていた。”

 → これは極めて重要な指摘です。
   個人が市場を買い支えているとは言え、
   レバレッジを使っている個人も多いです。
   下落が続いた場合、どこまでも踏ん張れるとは思えません。


~~~~~~~~(2006年の注目銘柄)~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

【三菱商事(東証一部 8058)】 [6月7日]  [1月12日]
                 2,220円 → 2,140円 ▼ 80(-3.60%)

【新日本建物(JASDAQ 8893)】[2月7日]  [9月1日]
                1,200円 → 645円 ▼ 555(-46.25%)
               [4月14日] [9月1日]
                 985円 → 645円 ▼ 340(-34.52%)

~~~~~~~~(2005年の注目銘柄)~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

【クリード(東証一部 8888)】[12月15日] [9月1日]
                578,000円 → 408,000円 ▼ 170,000(-29.41%)

【東誠不動産(JASDAQ 8923)】[12月9日]  [2月6日]
                 105,000円 → 157,000円 △ 52,000(+49.52%)

【オークマ(東証一部 6103)】[11月2日]  [4月7日]
                 1,000円 → 1,631円 △ 631(+63.10%)

【丸紅(東証一部 8002)】  [10月24日] [4月14日]
                507円 → 631円 △ 124(+24.46%)

【三菱商事(東証一部 8058)】[10月24日] [4月14日]
                2,065円 → 2,740円 △ 675(+32.69%)


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