先月26日の報道ですが、実に予言的でした。
先月末の時点で、いとすぎが最も冷静だと思った分析です。
カリヨン証券「日本株上昇余地は限定的」(asahi.com)
http://www.asahi.com/business/reuters/RTR200702260101.html
” 企業収益予想を考慮した日本株の適正水準は東証株価指数(TOPIX)
ベースで1850。26日の終値である1816.97と比べると
上値余地は2%弱にとどまる。
ただ、国内投資家の間では、高い利回りを求めて投資対象を選択す
る動きが強まっており、配当利回りが相対的に高い不動産や上場不
動産投信(REIT)の物色が続いているという。同氏は不動産セ
クターは今後も基本的には上昇基調を維持するとみているが、最近
の上昇ピッチが速かったため「いったん利食いをするのも一つの手
だろう」と語った。”
→ これを読んだ時に「今週末のウェブログタイトルはこれにしよう」
と思っていたのですが、すぐに急落が来てしまいました。
カリヨン証券はSBの件で騒がれていますが、
こちらの方は極めて正確な見方だと思います。
有望セクターは「自動車」とのことですが、
個人的には建機の方が勝るような気がします。
(来年にはどうなっているでしょう?)
外国人の日本株売り懸念が消えず(asahi.com)
http://www.asahi.com/business/reuters/RTR200703160072.html
” 2月27日の世界同時株安以降、日本株の売り主体が外国人である
ことは明白だ。取引所発表のデータを集計すると、2月第4週は現物
・先物(日経平均、TOPIX、日経300の合計)合わせて約9500
億円の売り越し、3月第1週は約8700億円の売り越しとなった。
わずか2週間で1兆8200億円を売り越したことになる。
もっとも、年初から2月第3週までの外国人の買いは空前の規模だっ
た。現物・先物の買い越し額は4兆円弱に達する。2006年の年
間買い越し額が約5兆5000億円であるから、その7割を2カ月
足らずで買ったことになる。〔中略〕
バブル的な株高を演出したのが外国人なら、潰したのも外国人とい
う構図だ。 ”
→ 主要部を引用致しました。
このような時にはさすがロイターです。
個人のブログだとここまで整理できないことが多いですから。
海外投資家のリスク許容度の低下、
クレジットリスクの深刻さなど、
じっくりと記事を通読されることをお薦めします。
残念ですが、いとすぎの「日経平均高値1万8200円」説が
現実味を強めている様相です。
◇ ◇ ◇ ◇
ヘッジファンド関連の続報です。
ヘッジファンド、一部に大幅損失の声(asahi.com)
http://www.asahi.com/business/reuters/RTR200703150094.html
” ファンドによって成績はまちまちだ。2月26日から足元にかけて
の株式相場の下落で、各地域で5%以上の調整が起きている。加え
て為替が115円―122円の間で急激に動いたこともあり、個別
にみると、その影響を被ったファンドも多いという。直近のわずか
2週間で10%近く損益をぶらせているファンドもあり、中期のトレ
ンドフォローで動いているCTA(Commodity Trading Advisor、
商品投資顧問)は大幅な損失を計上している可能性が高いとの指摘
もある。”
→ 報道によればやはりCTAに損失の懸念が強いようですね。
(これだけの突発的な急変動ですから、当然でしょう)
情勢はまだはっきりしていませんが、
傷を抱えた投資家は少なくないと見ています。
◇ ◇ ◇ ◇
注目銘柄はじりじり下落。
おいしそうなイチゴの表紙の『日経会社情報』2007年 春号を見る限り、
(いとすぎは『日経会社情報』の表紙が結構好きです)
かなりPERが低下している銘柄がいくつもあります。
【日立建機(東証一部 6305)の株価推移】
[9月4日] [3月16日]
2,715円 → 3,200円 △ 485(+17.86%)
【トーセイ(東証二部 8923)の株価推移】
[9月4日] [3月16日]
112,000円 → 124,000円 △ 12,000(+10.71%)
【シーズクリエイト(東証一部 8921)の株価推移】 ※ 一昨年から継続
[11月22日] [3月16日]
74,500円 → 69,300円 ▼ 5,200(-6.98%)
【オークマ(東証一部 6103)の株価推移】
[6月7日] [3月16日]
1,202円 → 1,303円 △ 101(+8.40%)
【丸紅(東証一部 8002)の株価推移】
[6月7日] [3月16日]
573円 → 710円 △ 137(+23.91%)
【新日本建物(JASDAQ 8893)の株価推移】
[1月12日] [3月16日]
679円 → 805円 △ 126(+18.56%)
※ 投資判断は投資家各位で行って頂けますようお願い致します。
下げ局面で目立つ個人投資家の買い(ロイター)
http://news.goo.ne.jp/article/reuters/business/JAPAN-251479.html
” 市場では「過去の経験則では、急落相場で個人は2度の突っ込みま
では耐えるが、3度目から投げが目立つようになる」(岡地証券の
森氏)、「パフォーマンスの悪化が決定的となる日経平均の5日安
値1万6532円を割り込むと、押し目で買った個人はすべて評価
損となるため、その場合は下支え役から売りを主導する可能性も出
てくる」(中堅証券幹部)などの声が出ていた。”
→ これは極めて重要な指摘です。
個人が市場を買い支えているとは言え、
レバレッジを使っている個人も多いです。
下落が続いた場合、どこまでも踏ん張れるとは思えません。
~~~~~~~~(2006年の注目銘柄)~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【三菱商事(東証一部 8058)】 [6月7日] [1月12日]
2,220円 → 2,140円 ▼ 80(-3.60%)
【新日本建物(JASDAQ 8893)】[2月7日] [9月1日]
1,200円 → 645円 ▼ 555(-46.25%)
[4月14日] [9月1日]
985円 → 645円 ▼ 340(-34.52%)
~~~~~~~~(2005年の注目銘柄)~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【クリード(東証一部 8888)】[12月15日] [9月1日]
578,000円 → 408,000円 ▼ 170,000(-29.41%)
【東誠不動産(JASDAQ 8923)】[12月9日] [2月6日]
105,000円 → 157,000円 △ 52,000(+49.52%)
【オークマ(東証一部 6103)】[11月2日] [4月7日]
1,000円 → 1,631円 △ 631(+63.10%)
【丸紅(東証一部 8002)】 [10月24日] [4月14日]
507円 → 631円 △ 124(+24.46%)
【三菱商事(東証一部 8058)】[10月24日] [4月14日]
2,065円 → 2,740円 △ 675(+32.69%)
※ このウェブログを参考とし、めでたく投資収益を得られた方は、
譲渡益税の分を社会に貢献する組織・団体に寄付して下さい。
(当ウェブログのこちらのカテゴリーも御覧下さい。)
先月末の時点で、いとすぎが最も冷静だと思った分析です。
カリヨン証券「日本株上昇余地は限定的」(asahi.com)
http://www.asahi.com/business/reuters/RTR200702260101.html
” 企業収益予想を考慮した日本株の適正水準は東証株価指数(TOPIX)
ベースで1850。26日の終値である1816.97と比べると
上値余地は2%弱にとどまる。
ただ、国内投資家の間では、高い利回りを求めて投資対象を選択す
る動きが強まっており、配当利回りが相対的に高い不動産や上場不
動産投信(REIT)の物色が続いているという。同氏は不動産セ
クターは今後も基本的には上昇基調を維持するとみているが、最近
の上昇ピッチが速かったため「いったん利食いをするのも一つの手
だろう」と語った。”
→ これを読んだ時に「今週末のウェブログタイトルはこれにしよう」
と思っていたのですが、すぐに急落が来てしまいました。
カリヨン証券はSBの件で騒がれていますが、
こちらの方は極めて正確な見方だと思います。
有望セクターは「自動車」とのことですが、
個人的には建機の方が勝るような気がします。
(来年にはどうなっているでしょう?)
外国人の日本株売り懸念が消えず(asahi.com)
http://www.asahi.com/business/reuters/RTR200703160072.html
” 2月27日の世界同時株安以降、日本株の売り主体が外国人である
ことは明白だ。取引所発表のデータを集計すると、2月第4週は現物
・先物(日経平均、TOPIX、日経300の合計)合わせて約9500
億円の売り越し、3月第1週は約8700億円の売り越しとなった。
わずか2週間で1兆8200億円を売り越したことになる。
もっとも、年初から2月第3週までの外国人の買いは空前の規模だっ
た。現物・先物の買い越し額は4兆円弱に達する。2006年の年
間買い越し額が約5兆5000億円であるから、その7割を2カ月
足らずで買ったことになる。〔中略〕
バブル的な株高を演出したのが外国人なら、潰したのも外国人とい
う構図だ。 ”
→ 主要部を引用致しました。
このような時にはさすがロイターです。
個人のブログだとここまで整理できないことが多いですから。
海外投資家のリスク許容度の低下、
クレジットリスクの深刻さなど、
じっくりと記事を通読されることをお薦めします。
残念ですが、いとすぎの「日経平均高値1万8200円」説が
現実味を強めている様相です。
◇ ◇ ◇ ◇
ヘッジファンド関連の続報です。
ヘッジファンド、一部に大幅損失の声(asahi.com)
http://www.asahi.com/business/reuters/RTR200703150094.html
” ファンドによって成績はまちまちだ。2月26日から足元にかけて
の株式相場の下落で、各地域で5%以上の調整が起きている。加え
て為替が115円―122円の間で急激に動いたこともあり、個別
にみると、その影響を被ったファンドも多いという。直近のわずか
2週間で10%近く損益をぶらせているファンドもあり、中期のトレ
ンドフォローで動いているCTA(Commodity Trading Advisor、
商品投資顧問)は大幅な損失を計上している可能性が高いとの指摘
もある。”
→ 報道によればやはりCTAに損失の懸念が強いようですね。
(これだけの突発的な急変動ですから、当然でしょう)
情勢はまだはっきりしていませんが、
傷を抱えた投資家は少なくないと見ています。
◇ ◇ ◇ ◇
注目銘柄はじりじり下落。
おいしそうなイチゴの表紙の『日経会社情報』2007年 春号を見る限り、
(いとすぎは『日経会社情報』の表紙が結構好きです)
かなりPERが低下している銘柄がいくつもあります。
【日立建機(東証一部 6305)の株価推移】
[9月4日] [3月16日]
2,715円 → 3,200円 △ 485(+17.86%)
【トーセイ(東証二部 8923)の株価推移】
[9月4日] [3月16日]
112,000円 → 124,000円 △ 12,000(+10.71%)
【シーズクリエイト(東証一部 8921)の株価推移】 ※ 一昨年から継続
[11月22日] [3月16日]
74,500円 → 69,300円 ▼ 5,200(-6.98%)
【オークマ(東証一部 6103)の株価推移】
[6月7日] [3月16日]
1,202円 → 1,303円 △ 101(+8.40%)
【丸紅(東証一部 8002)の株価推移】
[6月7日] [3月16日]
573円 → 710円 △ 137(+23.91%)
【新日本建物(JASDAQ 8893)の株価推移】
[1月12日] [3月16日]
679円 → 805円 △ 126(+18.56%)
※ 投資判断は投資家各位で行って頂けますようお願い致します。
下げ局面で目立つ個人投資家の買い(ロイター)
http://news.goo.ne.jp/article/reuters/business/JAPAN-251479.html
” 市場では「過去の経験則では、急落相場で個人は2度の突っ込みま
では耐えるが、3度目から投げが目立つようになる」(岡地証券の
森氏)、「パフォーマンスの悪化が決定的となる日経平均の5日安
値1万6532円を割り込むと、押し目で買った個人はすべて評価
損となるため、その場合は下支え役から売りを主導する可能性も出
てくる」(中堅証券幹部)などの声が出ていた。”
→ これは極めて重要な指摘です。
個人が市場を買い支えているとは言え、
レバレッジを使っている個人も多いです。
下落が続いた場合、どこまでも踏ん張れるとは思えません。
~~~~~~~~(2006年の注目銘柄)~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【三菱商事(東証一部 8058)】 [6月7日] [1月12日]
2,220円 → 2,140円 ▼ 80(-3.60%)
【新日本建物(JASDAQ 8893)】[2月7日] [9月1日]
1,200円 → 645円 ▼ 555(-46.25%)
[4月14日] [9月1日]
985円 → 645円 ▼ 340(-34.52%)
~~~~~~~~(2005年の注目銘柄)~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【クリード(東証一部 8888)】[12月15日] [9月1日]
578,000円 → 408,000円 ▼ 170,000(-29.41%)
【東誠不動産(JASDAQ 8923)】[12月9日] [2月6日]
105,000円 → 157,000円 △ 52,000(+49.52%)
【オークマ(東証一部 6103)】[11月2日] [4月7日]
1,000円 → 1,631円 △ 631(+63.10%)
【丸紅(東証一部 8002)】 [10月24日] [4月14日]
507円 → 631円 △ 124(+24.46%)
【三菱商事(東証一部 8058)】[10月24日] [4月14日]
2,065円 → 2,740円 △ 675(+32.69%)
※ このウェブログを参考とし、めでたく投資収益を得られた方は、
譲渡益税の分を社会に貢献する組織・団体に寄付して下さい。
(当ウェブログのこちらのカテゴリーも御覧下さい。)