みんなの心にも投資 … ソーシャルインベスター(社会投資家)への道

個人投資家の”いとすぎ ”が為替・株式投資を通じた社会貢献に挑戦します。すべてのステークホルダーに良い成果を!

『週刊 東洋経済』3月31日号 - 和倉温泉「加賀屋」は育児支援でも日本一!

2007-03-26 | 『週刊 東洋経済』より
今週の『週刊 東洋経済』特集は「経済 超入門」でした。
『週刊東洋経済』の定期購読(レビュー投稿で1,000円券プレゼント付)

最新の記事内容紹介は、こちらの方が早いです。
http://www.toyokeizai.co.jp/mag/toyo/

以前のエントリーに記載を追加しました。

特集を走り読みした印象では、新しい情報よりも
現況の分析が主ではないかと感じました。

配当権利が確定した今となっては、
もう少し踏み込んだ分析があっても良かったかという印象です。

「スリッパの法則」などはかなり以前から耳にしたことがありますし。

この時期に銘柄ランキングを載せても状況的に苦しいのではないか、
と個人的には思うのですが、編集部の皆様いかがでしょうか。

P48からP51までは、やや情報を詰め込み過ぎの印象がありますが、
好悪の両材料、ふたつのシナリオを描いており良心的な内容です。

ぜひ目を通すべきと思ったのは、運用のプロへのインタビューです。
いとすぎの目にとまったのは、田邊経済研究所の田邊孝則 代表と
フィデリティ・ジャパンの蔵本康雄 副会長の両名です。

 田邊孝則 氏 → 成熟経済下のレンジ相場を運用の前提とすべき
 蔵本康雄 氏 → ライバル会社、業界動向まで徹底的に調査する

運用者としてはかなり対照的なスタンスですが、
それぞれ非常に有益な考察だと思います。

    ◇     ◇     ◇     ◇

最初は読み逃していたのですが、P198の「OUTLOOK」は
もしかしたら今週の『東洋経済』で最も重要な記事かも知れません。

今年2月にヘッジファンドがNY市場に上場しましたが、

ファンド創業者が前途の不透明さを感じ取り、
情勢が有利な内にキャッシュアウトを図った

のではないかと梅沢正邦 氏が推測している論考です。

いとすぎは、HFに上場のメリットがあるとは到底思えないので、
この論考でようやく腑に落ちました。本質を衝いた視点でしょう。

    ◇     ◇     ◇     ◇

今回のエントリーのサブタイトルは、山田昌弘 教授の寄稿からです。

石川県 和倉温泉の「加賀屋」は旅行好きな方なら必ず知っている、
「27年連続 日本一の宿」として有名です。
http://www.kagaya.co.jp/kagaya/index.html

こちらは Ameba News より。
http://news.ameba.jp/2007/03/3684.php

石川は温泉に恵まれた土地で、
和倉温泉の加賀屋ようにプロからの評価の高い宿ばかりか、
個人客向けでも山中温泉や湯涌温泉に素晴らしい宿があります。

この山田教授の寄稿は、「もてなし」ばかりではなく、
育児支援でも「日本一」かもしれない、という話です。
何しろ、職場に託児所が併設されているなど
育児中の女性就業者にとって素晴らしい環境になっている、というのです。

「 制度にライフスタイルを合わせるのではなく、
 ライフスタイルに合わせた制度の必要性 」

を主張されているのは実に慧眼です。
ぜひ政府の無能な少子化対策担当者に聞かせたいところです。

山田教授は、サービス業の発達で社会が便利になってくると
必然的に働き方が多様化してゆき、

「土日や夜間に働かなければならない女性が増えているのに、
 保育園は"平日の昼間に働く女性"ばかりを対象としている」

と鋭く問題点を抉っているのです。(素晴らしい)

バングラディッシュに「プルキ」という驚くべき会社があるのですが、
国内百ヵ所余りの工場に託児所を併設・運営しています。

先進的な取り組みという面では、先進国も途上国も変わりません。
民間から生まれて強い支持を受けるイノベーションが、
これからも広がってゆくことに期待します。
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