みんなの心にも投資 … ソーシャルインベスター(社会投資家)への道

個人投資家の”いとすぎ ”が為替・株式投資を通じた社会貢献に挑戦します。すべてのステークホルダーに良い成果を!

日本は福祉三流国? 『平らな国デンマーク』読後感

2006-01-05 | こんな本を読んでいます
あのJMMで大変興味深く拝見していたコラムが本になりました。
『平らな国デンマーク』「幸福度」世界一の社会から

今後の日本社会の取るべき方向性、
福祉設計のあるべき姿を考えるのに欠かせない一冊です。

 ↓ こちらも面白そう。
『少子化をのりこえたデンマーク』

デンマークは北欧の小国に過ぎませんが、
消費税25%、更に何と平均45%を超える所得税の重荷に耐えて、
高福祉社会を支えているのです。
デンマークで新車を買うと、税が
180%(!!)だそうですよ!

日本の有権者にはまず無理な政治的決定です。

信じられないような高い税負担と引き換えに、
デンマークでは医療費と教育費が無料になっているのです。
それと比較すると、日本はもう既に格差を許容する社会になっているのですね。

デンマークの投票率は80%とのこと。政治に真剣なのです。
いとすぎは「投票率 = 政治参加度の高さ、意識の高さ」という
本質を矮小化する幼稚なロジックは全く信じていませんが、
日本人の政治的、社会的レベルの低さを感じて恥ずかしくなりました。

   ◇     ◇     ◇     ◇

実のところ、いとすぎはデンマークが日本の目指すべき方向だとは思っていません。
(酪農国と農業+加工貿易国が同じ社会をつくる筈がありませんから)
しかし、政治における意志的なあり方、ひとつひとつの実行により社会を変えてゆく姿は、
残念ながら日本には根本的に欠けていると言わざるを得ません。

自分の賃金や年金の取り分をばかり心配している国民には、
良き未来など来るはずがありません。違いますか?
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