-凸凹帖-

写真 奥野和彦

4月20日

2020-04-20 15:37:44 | 写真


古いネガの整理をしていると書いた。
昨年、引き伸ばし機も処分したし
ネガを使うことも無く
捨てるしか無いが
ただ、捨てるには惜しい気がして
何が惜しいかというと
そこに傑作が入っているかもしれない
なんていうことでも無く
ただ、そのことに
自分の時間と、命を使ったということにおいて
簡単にポイと捨てるのが
何か引っかかるだけなのである。

ここに載せるモノクロ写真は
1988年のものであり
JRの船橋駅のホームである。
その頃、私の目に世の中はこのように見えていた。
柱に吸い殻入れが付いている。
ホームで、普通に煙草を吸っていた。

古いものから
スキャナにのっけて
理由では無く
直感で残そうと思うものだけPCに取り込む。
今日、ここのふるいにかけられて
もう金輪際無くなるカットがほとんどになる。
今日の只今の本当に気分次第である。
半年過ぎていれば、
この作業の後半になれば、
また気が変わるかもしれないが
人にはそんなことはどうでも良い。
たぶん、自分にとってもどうでも良い。