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奥野和彦

ボールを投げる

2017-08-04 20:14:04 | 写真


ボールを投げる。
ボールを投げるというのは人にとって難しい体の使い方なのだそうです。
考えてみれば、関節(かんせつ)を相当むずかしく動かして
ボールを投げる、という動作が出来上がっています。
それにしても虫の関節はかたそうですね。
ボールを投げることはできるだろうか。

まだ、ボール投げをしたことのない子供に
ボールを投げることを教えるのはとてもむずかしいです。
それから、人はそれぞれ骨格(こっかく)のちがいや
筋肉(きんにく)のつき方が違うので
特に子供のうちは、この投げ方にしなさいと
いちがいに教えてもできないこともあります。
多少ヨコから腕が出てしまっても
あまりにも故障(こしょう)を起こしそうな投げ方でなければ
その子なりにボールを投げられるようになりながら
修正(しゅうせい)していってあげるのが良いのではないかと
私は思っています。

キャッチボールができてないと言われて
相手にちゃんと届くことばかり気にして
肩を回せず、ヒジから先だけで弱々しくボールを
投げることが身についてしまっている子がいます。
ヒジもすぐに悲鳴(ひめい)をあげそうです。
結局それは高学年になって遠投(えんとう)が必要になった時につまずくし
コントロールが多少後回しになっても
低学年のうちからしっかり肩を回して腕を振って、ボールを強く
投げるようにしてください。
時々私が地面にボールを叩きつける練習をさせますが
あの勢いで腕を振れるようになって欲しいのです。

で、腕を振れるようになると
今度はコントロールが必要になりますが
みんな、もっと「ボールのにぎり」をしっかりして欲しいと思う。
2年生ぐらいまではまだ2本の指では投げられないかもしれませんが
わしづかみで思い切り腕を振って投げても
まず、ちゃんとボールを離せなさそうだな、と
想像しただけで、もうわかりませんか?

腕はしっかり振る。
それにコントロールと推進力(すいしんりょく)
推進力というのはボールが空気をきりさいて
前へ進んでいこうとする力のことですが、
コントロールと推進力をボールにつけるのが
2本の指で最後にピシッとかけるスナップです。
この時にかかるボールの回転は投げる人によって違います。
投手としてはそれが「持ち味」になるのです。
野手にしてみれば、レーザービームのような返球が
できるかどうかが、この普段の練習にかかってきます。

さ、やってみましょうか。