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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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クレームを言う人のストレスは工務店の何百倍も…北斗市~札幌

2006年11月20日 21時05分50秒 | Weblog
誰もが好んで苦情(クレーム)をつけてくる訳ではありません。幾度も思い悩んだあげくに苦情(クレーム)をつけて来るのが殆どなのです。しかし、住宅産業はクレーム産業などと言ってクレームがあって当たり前のような雰囲気さえあります。
クレームに対する様々な対応マニュアルの存在もあり、それも建主さんからのクレームを上手に交わす方法が列挙してあります。クレームは避けられない事象として捉えています。

工務店が誠心誠意に対応をし、これ以上の傑作は無いのだと自信を持ってお引渡しをした家にも、それ相応の評価を戴く場合があります。しかし、同じような対応を行ったのにも関わらず評価を得るどころか、様々な不満を言う建主さんも実際にいらっしゃいます。
これ以上の家はないのだからと説得しても言い訳にしかならず、この言い訳は何の解決策になりません。クレームの要因は千差万別です。

ハード(構造的な欠陥など)的な問題…
建築施工に瑕疵(トラブルの要因)があった場合は、徹底的に要因を特定する事によってクレーム原因を解消させる事が可能です。
ファースの家においても蓄熱暖房器の容量や配置などに問題がある場合があります。
冷房においても、容量の絶対量の不足や、天井裏を均一に冷やすように適切なダクト配管が為されていない場合もあります。このような場合は適切にその状況を改善する事で解決がなされます。

ソフト(使用方法など)的な問題…
上手に作動させていない場合があります。蓄熱暖房器の特性は自然放熱で暖房を司るようになっておりますが、サーモスタットを用いて強制放熱は緊急対応のみなのです。
多用しますと確実に熱不足を招く事があります。
エアコンも停止させておいて暑くなってからエアコンを稼動させても構造体が温まっているため、直ぐには暖かくならず、場合によっては半日以上もかかる場合もあります。
いずれも、ハードを上手に使いこなす方法が徹底されていなかった事は我々の落ち度です。

我々のように家づくりに携わるものは、いかにしてクレームが発生しないかを吟味して行かなければなりません。クレームにはハード的にせよ、ソフト的にせよ、必ず要因があり、その要因をつくらないようにする事に様々な知恵と工夫が伴います。
我々、ファース本部に寄せられる電話やメールなどで多くの文書が送られてきます。その大半を占めるのが建主さんからのクレームなのです。家は良くて当たり前なのです。
その建主さんからのクレームが、我々に多くの教訓をもたらしてくれています。

写真は今日20日月曜日、札幌事務所前で撮りました。
行き交う人々も其々の表情が其々に異なり、人の心情の奥深さを感じるのですが…
自分自身もこんなに葛藤しているのですから…
ファースの家
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