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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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マスメディアの横暴…東京~函館~北斗市

2006年11月15日 21時25分03秒 | Weblog
写真は今日15日に訪れた東京ビックサイトの受付風景です。
このビックサイトでの展示品で「塩化ビニール製家具」のブースがありました。
塩化ビニールは一頃、最大な環境破壊部材と指摘され、マスメディアによる熾烈な「塩ビバッシッグン」があった事を覚えている方もおられる事でしょう。埼玉県のゴミ焼却場から排出された煙によってダイオキシンが飛散し、周辺農家の生産したホウレン草が汚染され多大な被害を与えたと言うものです。
あの頃は塩ビ製品を製造したり、販売したりするればマスコミの標的にされかねない状況でした。
あの塩ビ製品がビックサイトで今日、堂々と復活しておりました。

あの塩ビ騒動はどうしたのでしょうか……あの大騒動は何だったのでしょう。
塩化ビニールを焼却するとダイオキシンを放出する、したがって塩ビは駄目!!と言う、とても短絡的な理由でした。塩化ビニールによる製品は、価格が安価である、製造加工がし易い、強度が保てる、紫外線劣化を起さないなど多くの利点があります。
塩ビ製品が多く使用されているヨーロッパの先進諸国ではダイオキシン問題が起きなかったのは何故か…
日本のマスメディアがこの諸外国のダイオキシン問題を取材しなかったのでしょうか…
当時、連日のように報道されたダイオキシンは、現在、何処へ行ったのでしょうか…

塩ビを焼却する場合の焼却温度が要因と言われます。日本のゴミ焼却炉は800度位の熱で処理するようになっていたそうです。この温度では塩ビ焼却でダイオキシンが発生するのだそうです。ヨーロッパで問題にならなかったのは、焼却施設が1,200度処理が出来るようになっていたそうですが、この温度では完全燃焼してダイオキシンは発生しないのだと言う事です。当時のマスコミはこの辺の事情を掘り下げて報道する記事が殆ど見当たりませんでした。
その後、日本全国のゴミ焼却設備は、多くの自治体が協同しての広域焼却方法をとり、高温で一気に処理する方法に変わりました。その事により現在、ダイオキシン問題が話題にならなくなったのです。

家づくりに使用する、配管、雨樋、ガラリなどの塩ビ製品は一頃、カタログの中から姿を隠ざるを得ない時期がありました。これはマスコミの横暴によるものではないでしょうか。
塩ビ製品を製造したものが、その製品を廃棄する際に1,200度以上で焼却する事の義務付を行う事で解決が図られたと思われます。
とにかく「打倒塩ビ」一辺倒のマスコミに、真実を知り尽くした専門メーカーが、どれだけ泣かされた事でしょう。

マスメディアは、現場の記者の書いた記事がセンセーショナルであればあるほど良いのだと聞いた事があります。
その記事が世の中に与えるマイナスの影響かを考える洞察力の持った編集キャップはいないのでしょうか。
報道の自由、言論の自由は守りつつも、マスメディアの横暴は阻止したいものです。

今日の最終便で北斗市に戻りましたが、気温1度、路面凍結ギリギリの気温でした。
ファースの家
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