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病室の家族力

自分の時もそうだった。





祖母が入院して一週間経ち、病室に人が絶える事がない。

寝たきりで、話しをする事ができない。

話し掛けても耳は聞えているようだが、理解できているのかもわからない。



それでも両親はもちろん、叔父叔母、姉、親戚・・・毎日誰かかれかは祖母の元
にいる。





一年間入院していて強く感じたのは家族の力。

家族の意思がはっきりしていて、ブレず、それでいて頻繁に顔を出しているのと
いないのとでは大きく違う。



こんな事を言ってはなんだが、医師、看護師の受けとめ方も。

そんな事は無い、と絶対言われそうだが、対処の一つをとってもやっぱり違うと
感じた。



無言のプレッシャー、これは少なからずあると思う。




そして、

移植後、妻が嫌というほど言われた(らしい)のが、

「たくさん話し掛けてあげて下さい。最後はご家族の力が大きいですから。」



病人は、耳が達者だ。

目が見えずらくとも、意識がはっきりしていなくても、たとえICUにいようとも
耳は結構聞えていて印象に残っているものだ。





今、祖母はどうだろう。

何を聞かれても、うんうんとうなずくだけ。


でもきっと、家族の声は家族の声として、きっと聞き分けられていると思う。
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