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燃える氷

「メタンハイドレート」・・・次世代エネルギー資源と言われるこの物質をご存知
でしょうか。





1、2年ほど前から、少しの時間を見付けて好きな本を読む事にしている。
(と言ってもほとんどの場合トイレで用を足しながらだけど。)

その中で最近強烈に印象に残ったのが、「メタンハイドレート」の功罪について
書かれたこの本、

燃える氷
高任 和夫
祥伝社

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この本、読んでいると、どこがフィクションでどこまでがノンフィクションなのか
わからなくなる。

でも実際に「メタンハイドレート」が存在し、日本が国をあげて開発、商品化に向
けて動いているのは確かだ。


  その中心となるのが『メタンハイドレート資源開発研究コンソーシアム






そしてもし、この「メタンハイドレート」の商業化に成功すれば、日本がいきなり
資源大国になる可能性がある。

そう思って読み進めていると、著者の意図するのは反対の方向だった。






先のチリやハイチの大地震、このニュースを見ていて思わずうなってしまった。

「メタンハイドレート」開発の功罪の「罪」の方、これがまさに開発による海底地盤
の変形に伴う大地震とメタンガスの異常発生、著者はこの点を危惧している。





不思議なのが、日本の将来のエネルギーを根底から変えてしまうかもしれない、
この「メタンハイドレート」がイマイチ知られていない事。

まだ不確実なものだからなのか、何かの理由で(本にも書いてあるが)情報操作が
本当に行われているのか。


地球規模の天変地異が伴う(可能性がある)のならば、確かに慎重に物事を運ばな
ければならない。






読後感として、とても不思議な感覚の残る本だった。
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