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母の日に思うこと

子供が産まれてずっと思い続けてきたこと、それは母親が子を想う気持ち、
そして子が母親を慕う気持ち、二つとも父親と子との、それらとは明らかに
違う。遥かに大きく強い。

我が子が成長してきた段階で常に感じてきたことだ。

そして自分自身が成長してきた過程でも。


一見仲の良い父子であっても、結局最後は母親だし、どんなに子を想っても
母親の愛情には勝てっこない。
もちろん勝ち負けということではないけれど、母親のお腹で育ててきたのだ
から。


母親は、そして女性は男が羨ましくさえ感じる「ある強さ」を持っていると
思う。

時々思うこと、もし万が一、この病気になったのが自分ではなく妻だったら、
はたして一年間、自分はやってこれただろうか、と。

病気に対処しつつ、毎日病院に通い、病状に一喜一憂し、子供を育て、家事
をし、仕事をして、夜誰にも愚痴をこぼせず、不安を抱えたまま床に就く。
手術の成功に喜び、回復の遅れに落胆し、痛みに苦しむ姿をただ見ているこ
としかできず、病室では笑顔しか見せることができない。

笑顔しか見せない、というのは二人の姉もそうだ。
一年間を通じて自分の前ではけっして涙を見せなかったのに、自分の知らな
い所で泣いていた、というのは後で妻によく聞かされている。

相当の覚悟と強さを持てないと、・・・自分には無理だなと思う。


闘病中、妻は妻である以上に母だったと思う。
けっして子供達に対しても手を抜かなかった。

その時やれることはきっちりとやってくれていた。
だから今がある。

「オカンとボクと、たま~~~にオトン」だったこの一年半、子供達のここ
ろはさらにどんどんと母の方へ。

早く、頼りにされるように頑張らないと。

せめてせめて、「オカンとボクと、時々オトン」に早くなりた~い。
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