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生体肝移植

昨日夜のTV番組で韓国の方の生体肝移植の話題を放送して
いた。見た方も多いと思いますが。
若くしてC型肝炎を患った父親が、若干16歳の娘の肝臓の
2/3をもらって移植手術を行うというものでした。


この16歳の少女は小さな頃から父親が苦しむ姿を目の当た
りにして育ち、日々肝臓について勉強し、ドナーとして法律
で許される16歳になるのを待って「私が父さんのドナーに
なる」と宣言していました。

父親は「娘の身体を傷付けてまで生きてはいけない」と言い
ますが、母親の「これが家族みんなの気持ちだから」という
言葉で手術に踏切り、2年後の今は2人共元気に過ごしてい
ます。


昨年の9月、自分もまさに同じ状況にいました。
透析の為入院した病院に、後々大変お世話になるH大学病院
のF医師が最悪の場合を想定し、足を運んで下さり、家族皆
に移植についての説明をして頂きました。

あまりにも想像もしていなかった衝撃的な話しの連続で、
その時のショックの大きさだけは今でもはっきり覚えています。
運良く適合者が見つかったとしても、自分の為にその人の身体
を危険にさらし、大きな傷を残してしまう。
生死を争う状況に自分の身が置かれていても、どうしてもその
ことを、そのことだけを考えてしまうのです。
産まれて初めて”死”というものを意識した瞬間でした。



今はドナーとなってくれた姉はほぼ元気になりましたが、
「大丈夫?」といつ聞いても、いつも返ってくる答えは
「本当に全然大丈夫!」という言葉ばかり。
ドナーといっても大手術をしていることに違いはありません。
心配掛けまいとするその裏に、痛みやたくさんの苦労がある
ことは想像に絶えません。

今は姉を始め、家族やまわりの皆さんには、本当にこの言葉しか
ありません。
「ありがとうございました。」「本当にありがとう。」!!!






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