英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

相棒 season19 第15話「薔薇と髭の不運」

2021-02-06 11:27:51 | ドラマ・映画
 巷では、ヒロコママ(深沢敦)は人気があるらしい。
 確かに、ストーリーにアクセントをつけるには“うってつけ”のキャラだが、ずけずけと我儘を言うキャラは苦手だ。「石段から転げ落ちそうになるところを助けてくれた麗音(篠原ゆき子)にお礼を言えよ!」と言いたい。


 事件は、被害者、犯人、第一発見者、愛人が絡み合い、ヒロコママを巻き込んで(ドラマ的にはヒロコママが震源地?)の複雑で面白い展開となった(デリバリーサービスのGPSシステムによる確実なアリバイのあった配達員・池澤麻尋(瀬川亮)が真犯人だと想像できてしまったが)
 しかし、終わってみると……
①第一発見者が、状況に便乗してコインをネコババ
②ヒロコママが事件と全く関係ない画像を撮影したのを、コインネコババ犯人が自分を撮影したのと勘違いして、撮影したスマホを盗もうとヒロコママを襲った

③殺人現場で都合よく空のクレーゾットが存在する
 という今まであったような事件を複雑化させるネタであった。


 ただし、そういうありがちパターンをヒロコママが吹き飛ばしてしまっていた。
 特命コンビ、捜一トリオ(特に麗音)、小手鞠たちとのやり取りは絶品で面白かったと思われる
(純粋に楽しめなかったのは、私の人間としての小ささによる)
 

 被害者の速水(綱島郷太郎)はクズだったが、ヒロコママの「世の中にはね、変えられる事と変えられない事があるんだけど、自分の生き方なら、この先いくらだって変えられるんだから」という素敵な言葉を池澤は活かせなかった。

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【ストーリー】番組サイトより
事件を呼び寄せる“あのママ”が再登場!
麗音が専属ボディーガードに転身!?


 貿易会社の社長・速水(綱島郷太郎)がマンションの一室で殺害される強盗殺人事件が発生。
 聞き込みにあたっていた麗音(篠原ゆき子)は、たまたま現場付近に居合わせ、バッグを奪われそうになったゲイバーのママ・ヒロコ(深沢敦)を助ける。すると、速水はヒロコの店の常連で、事件当夜、電話を受け、慌てて店を出ていたことが分かる。捜査一課は、問題のマンションに呼び出された愛人・郁美(吉井怜)が犯人と見て捜査を進める。
 いっぽう、右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、ヒロコと顔見知りのフード配達員・池澤(瀬川亮)のやり取りから、バッグを奪おうとした“ひったくり犯”の動機が、ヒロコのスマホにあった可能性を指摘。犯人は、ヒロコが偶然撮った写真に、自分が写り込んでいると思い込み、スマホを奪おうとしたのではないかという推理だった。
 麗音は、再び襲われる可能性があるヒロコの警護を買って出る。そんな中、右京と亘は、第一発見者となった速水の友人・相馬(佐伯新)から事情を聞く。すると、相馬にはアリバイがない上、闇金に手を出していた過去も判明して…!?

強盗殺人の犯人は、愛人か、第一発見者か…!?
解決のカギは事件を呼び寄せるゲイバーのママ?
意外過ぎる真相を特命係が解き明かす!


ゲスト:深沢敦 瀬川亮 佐伯新 綱島郷太郎 吉井怜

脚本:児玉頼子
監督:東伸児
コメント (2)
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新型コロナウイルス その91「宣言延期を “何処で” “誰が” 決定するのか?」

2021-02-03 11:48:24 | 時事
『緊急事態宣言の延期』発出までの流れ
➀菅総理、西村経済再生相、田村厚生労働相会談(1日午後8時半~9時・首相官邸)
 「栃木県は解除、10都府県は3月7日まで延長の方針」を固める(この会談前から、その方向は内定していたようだ)
②諮問委員会(感染症の専門家などで構成されている)(2日午後)
 「栃木県は解除、10都府県は3月7日まで延長」西村大臣
 「感染は減少傾向だが、まだまだ収まっていない状況で、機動的な対応を行っていく」田村大臣
 対象地域・期間が妥当かなど意見交換し、政府の方針を了承
③衆参両院議員運営委員会(諮問委員会後)
 諮問委員会での議論の経過を報告(菅総理)
 自民党3議員の銀座のクラブでの会食を謝罪(菅総理)
④対策本部(午後7時)
 10都府県での宣言延長を正式決定
⑤記者会見
 延長理由など説明と対策への協力を呼び掛ける

 経済や生活に大きな影響を与え、巨額の予算を投じる決定なので、多くの手続き(根回し)が必要なのだろう。
 しかし、2月1日(或いは1月31日)辺りで、宣言延期の方向は決まったかのような報道がされていた。
 そこで、疑問が生じる。
 《いったい、宣言延期を “何処で” “誰が” 決定するのだろうか?》

 ③の諮問委員会は“諮問”なので、事案(今回の場合、宣言の延期に関すること)に対して見解を述べる役割。
 事案に対して、妥当かどうか、問題点や改良策を提示するだけで、その会議で決定するような性質の機関ではない。
 今回は、政府の方針を了承した。
 「基本的対処方針」についての細かい修正を行ったという……会議後、尾身会長のコメント

 正式に決定するのは④の対策本部(NHKも「正式に決定した」と報じている)。
 ただし、対策本部に事案が提出した時点で、方針は決定しており、正式決定というのは手続きであろう。
 事案の周知と各省庁への指示などをするのだろう。

 気になるのは、“いつ” “何処で” “誰が”、延期の方針(方向)を固めたのかだ。
 先週末(1月末)は「専門家の意見を伺う」(総理)とか、「来週(2月1日以降)、諮問委員会を開く」(西村大臣)とコメントしていたが、➀の菅総理など3大臣会談前の日曜日(1月31日)辺りで、延期の方針は固まったような報道がされていた。
 となると……私は“2F氏”の顔が浮かんできた。
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2021大阪国際女子マラソン  ……あまり面白くなかったなあ

2021-02-01 17:54:12 | スポーツ
一所懸命走った選手たちやコロナ対策を採りつつ運営してくださった運営サイドの皆さんのご苦労を考えると、「あまり面白くなかったなあ」という言葉を書くのは、非常に申し訳なく思います。

 そう感じた理由の一つは、周回コースだったこと。
 これは、新型コロナウイルスの感染状況を思うと仕方がない。観戦自粛を呼び掛けても、最近開催された駅伝などの沿道では、通常より少ないとはいえ多くの感染者が見られたので、周回コースにしたのは妥当な判断であろう。
 選手にとっては《応援による力をもらえない》、《15回の周回コースはメリハリがなく単調》などのマイナス面コースに高低差がなく、上り坂のエネルギーの消耗や下り坂の膝への負担がない》《曲がり角や折り返しの足への負担やエネルギーのロスがない》などのプラス面が考えられる。

 もう一つの理由ペースメーカーが選手の疲労状況に合わせてペースを合わせて引っ張ったり、競技場直前まで伴走したこと。更に、男性のペースメーカーの方が”風よけ”になりやすい。練習風景を見ているようだった。
 先に述べた周回コースのメリットと合わせて考えると、非常に過保護なレースだった。
 一山選手は日本記録のハイペースで挑み、疲労してペースが落ちてからも踏みとどまり、下げ幅を最小限にとどめた。万全ではなかったと思われる前田選手も果敢にハイペースで臨み、前半で離されたものの、やはり踏みとどまって走り抜き、自己新をマークした。両選手の記録は評価できる。
 しかし、この条件で大会記録更新と言っても、「ちょっと違うんじゃないの?」と思ってしまう。

 ペースメーカーの問題点については、かなり古いが「最近のマラソンが面白くない理由 + Wリーグなど」(2011年2月)で述べている(《ペースメーカーが風よけとなって設定速度で選手を引っ張るので好記録は出やすいが、レースにコクがなくなってしまった》という主旨の記事)。
 今回のペースメーカーの設定は、瀬古氏の差し金?だったようだ。《アフリカなどの世界のトップ選手と戦うには、“良い持ちタイムを持っていること”が大きな武器になる》という思惑だ。確かに、よい持ちタイムは自信になり、他選手への牽制力になる。
 しかし、野口選手の持つ日本最高記録(2:19:12)でも19位で(2020年12月6日現在)、日本最高記録程度では牽制にはならない。強力選手が集まる五輪ではその他大勢の選手の一人に過ぎない。
 それよりも、ペースメーカーに頼らず、自分の力でレースを作り、走り切る力の方が必要で、今回の大阪女子マラソンはその機会を得る良いチャンスだったのではないだろうか?</span>
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