英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

最近のマラソンが面白くない理由 + Wリーグなど

2011-02-20 21:19:22 | スポーツ
 この土日は、Wリーグ(女子バスケット)、千葉クロスカントリー、アルペン世界選手権、フィギュアスケート四大陸選手権、Vリーグ(女子バレー)、横浜国際女子マラソンと、スポーツ中継が盛りだくさん。その上、NHK杯将棋の準々決勝羽生-佐藤戦もありました。
 そのほとんどを録画して、夜に観るわけですが、ちょっと大変。NHK杯は、ほぼリアルタイムで観ることができました。

 Wリーグはナンバー1のJXと富士通(4位)の対戦。JXは田中と内海のシューター(カットインも得意)の二人を欠いているので、攻撃が単調になるのが弱点。
 この日は出だしに富士通の3ポンとシュートを含む外郭からシュートが決まり、それに気を取られマンツーマンディフェンスが甘くなり、第1クォーターで28-8と大きくリード。ディフェンスが悪いとオフェンスのリズムが崩れるという見本のような展開だった。
 しかし、第2クォーターでは見事に立て直す。まず、相手にシュートすらさせないというほどディフェンスのマークを厳しくし、オフェンスも落ち着きを取り戻した。逆にこのクォーターは26-5と大逆襲。前半で34-33と逆転した。
 結局、70-64でJXが勝利。両チームはプレーオフ・セミファイナルで対戦するが、やはりJXの優位は動きそうにない。ガードの大神、吉田、センター、フォワードの渡嘉敷、諏訪、間宮、木林と充実しているので、シューター不在でを補うほどの手厚さを感じる。ちなみに私は吉田亜沙美が好き。

 国際千葉クロスカントリーは、一般女子8kmの新谷仁美選手と女子ジュニア5kmの菅 華都紀選手の積極果敢の走り(好記録)がすごく良かった。

 フィギュアは土曜日放送の分だけ観ました。今夜のは深夜に観れるかどうか。
 アルペンは明日、Vリーグは明日以降です。

 さて、表題の女子マラソンですが、最近、「なんか、面白くないなあ」と感じていました。気象条件やレース展開に恵まれなかったこともあり、タイムも平凡でしたが、それだけでない原因があるような気がしていました。
 今日、ようやくそれが分かりました。


 レースは終盤抜け出した尾崎好美選手が2時間23分56秒で優勝した。「2時間26分を切って日本人トップ」という条件をクリアして、世界選手権の代表が内定した。終盤までトップグループ(3人)で頑張り、2位に入った中里麗美選手も2時間24分29秒で代表が有力。
 国内で2時間23分は久しぶりで、平坦なコースで、風も弱かったということもあるが、それぞれのランナーがベストパフォーマンスを発揮したと言える。
 トップグループから徐々に脱落していくサバイバルレースの趣が強く、私好みのレース展開だったが、何故か引きつけられるものを感じなかった。それは、このレースに限らず、ここ1、2年の国内マラソン中継に共通した感想だ。
 それが何故なのか、ずっと引っかかってきたが、今日、ようやく謎が解けた。

 ……それは、ペースメーカーが原因だったのだ。
 かなり以前から、ペースメーカーは存在していたが、主催者側、中継側は公にしたくない存在だった。しかし、好記録が求められる環境(要望)から、ペースメーカーは必須のものとなり、ここ10年ぐらい前から公に発表されるようになり、ナンバーカード(ゼッケン)も区別されるようにさえなった。どのくらいのペースで、何キロまでとかを設定・公表し、第2グループのペースメーカーまで用意されたレースもある。
 それにより、ペース配分(維持)で苦労することが減り、向かい風の時は風よけに利用でき、消耗を減少することができるようになった。
 しかし、それにより、レースも平坦なものになってしまった。
 30キロメートルまでペースメーカーがレースを引っ張ることが多いが、それまでは、淡々とレースが進み、それ以降、ようやく、レースが始まる感じとなる。しかも、それまで、ペースメーカー任せの走りをしていたので、ペースメーカーが抜けた後も、積極的にレースをリードしたり、作ることができないのだ。
 レース前は、30kmからが本当のレースとか、○○kmでスパートとか、思い浮かべているはずだが、30kmまで人任せのレースが続いていたので、なかなか、切り替えることができず、ペースメーカーが抜けた後も、なんとなく惰性で走ってしまうことが多いように思われる。
 以前は、スタート直後から「行けるところまで行ってしまえ作戦」とか、折り返し(レース中盤)で意表のスパートとか、飛ばし過ぎた先頭グループ全員がへばり、後方グループから一気にまくる展開とか、多彩で目が離せず、ドキドキしたものだった。
 今日のレースも、しっかりペースメーカーについて走り好タイムを刻み、その後、機を見てスパートし好記録でゴール。コースも平坦、レース展開も平坦で、つまらない。

 好記録が出るように、コースは平坦なものに変更、ペースメーカーも用意する(複数ある選考レースの条件を公平にする意味はある)。
 そんなレースで記録を出しても、世界に通用するとは思えない。だいいち、「2時間2時間26分を切る」という条件は緩すぎる。「最低2時間23分台」で良いのではないだろうか。

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