即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

コミュニケーションは十人十色

2010年01月09日 22時57分31秒 | 
先日行った草津での出来事。

町内を循環するバスがあります。
どこまで行っても1回100円。

大雪の日、そのバスに乗った時のこと。
途中の駅から、40代くらいの夫婦連れが乗ってきて、僕らのすぐ後ろの関に座った。
乗ってきた時から、なんとかく目だってる。服装もだけど、声がでかい。
特に奥さん。
なんか、勘違いというか、無神経というか、怖いものなし、と言った風情。

ずっと大きな声で会話をしている。
奥さんが完全に主導権を取っていて、旦那が従う。
従うだけでなく、接待しているかのような調子で、機嫌をとる。
かといって、しゅんとしてか細く、蚊の鳴くような声でというほどではなく、普通に滑舌もよく、どっしりしている。

話の内容は詳しくはわからないし、良く覚えてはないのでうまく伝えられないのだけど、

妻『・・・が・・・・なの知ってるよねえ?』
夫『うん、ありゃイケテルね。』

妻『・・・・の話は、・・・・で、・・・ってことみたいよ。』
夫『そりゃ、かなりいい線行ってるな。』

妻『結局、・・で、・・だったでしょ。』
夫『そりゃあ、バッチグーだな。』

当たり前のように死語の連発。
もうここだけでも相当おかしいのだけど、伝えられない。
そんなにおもねってるわけでもなく、自然な会話なんだけど、なんか噛み合ってないというか、口調もおかしいので、眠気もふっとんで集中してきてしまった。

そして、極めつけはこの会話。
妻『・・・・・、私たちが一生行けないくらい高いあのお蕎麦屋、なんて言ったけねえ?覚えてない、あの店。』
夫『あー、あそこのね、うーん・・・・。』

よくある会話です。思い出せないと気持ち悪い。
なんか、変わった名前の店みたい。

それにしても私らが一生行けない店、という形容は?
ざる一杯が5千円くらいするとでもいうのだろうか。

妻『覚えてるでしょ?あんな店、忘れるはずないでしょ?』
夫『○×△屋だっけ?』
『違うよ。何言ってんの。あんた○すよ!』
(ここは書くといろいろ引っかかるのかもしれないので、敢えて伏す。「あいるきるゆー」ってこと。)

言葉のすごさだけでなく、かなりマジなトーンで言ってるので、バスの中にも一瞬緊張が走る。

変わった蕎麦屋の名前を思い出せず、たまたまとんちんかんな答えをしただけで、
『あんた○すよ!』、とは、壮絶。
自分で思い出せばいいじゃん。
これにはぶったまげーしょんマーク。

夫『違うか。うーん。。。じゃあ、△◆屋、かな?それとも、えーと、●□屋?』
妻『そうよ。それ。  
何やってんのよ。早くそう言いなよ。もったいぶらないでさ。しょうがないねえ。』

脅してるような怖さも感じるけど、そんな中で動じずに飄々と答えている夫。

いきなりの『あんた○すよ。』にはビックリと同時に、笑いをこらえるのに必死。
『あんた○すよ。』も仲の良い、愛情表現の一つなのか!

隣でうちの妻も苦しそうに笑いをこらえている。
振り返って顔見たいのだけどそうもできないし。
妻と目を合わせて、後ろに気づかれないよう、知らん振りしてるように注意を促す。

もうおかしくっておかしくって。
夫婦の関係はいろいろあるんだね。
コミュニケーションの仕方も十人十色だね。

終点でバス降りた時、あらためて二人の顔や服装、雰囲気などをじっくり観察したのは言うまでもない。
小さなショルダーバッグ一つで、夫とは関係なくスイスイ歩いて行く妻。

コートの下は、なんとショッキングピンク!のトレパン(?)のようなひらひら素材のズボン。
そして、これもぴらぴらの白のスニーカー。
がっちりした奴でなく、横も底も薄皮みたいなの。
こんな真冬の雪の中で、おかしくない?それ。
雪降ってるし、積もってもいるんだよ。

そして、重そうな大きな荷物を引きずって、遅れながら妻の後についていく黒ずくめ重装備の夫。

この二人、話なんかしてなくても雰囲気自体がおかしい。

こんなに楽しませてくれる人たちに会うと、それだけで一日が楽しい。

ありがとうございました。
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