「戦場に散った英霊の為にご冥福を祈り、リーダーとして手を合わせる。
これは、国際社会共通のリーダーの姿勢ではないかと思う」(安倍首相)
「ひたすら祖国の為を思い殉ぜられた方々に尊崇の念を表し慰霊をするということですから、
その総理の真意を分かっていただければ、中国、韓国にも総理の思いをご理解いただき、
冷静な対応をするということを期待します」(石破幹事長)
この安倍首相や石破幹事長の上手な弁明を聞くと、
「個人の信仰・宗教観・思想で参拝するのだから、他人(他国)がとやかく言うことではない」
という、みんなの党・水野政調会長の意見を代表する容認の考えも一理ありそうだが……(こういう考えで容認する一般の人々も多い)
靖国神社参拝は、いくつかの問題が絡み合っている。
まず、
1.首相の立場にいながら、個人の思想を優先してしまってよいのだろうか?
上記の首相や幹事長の主張を、日本を敵視する、あるいは敵視することで国論をまとめようとしている中国や韓国に理解してもらうことは現段階では非常に難しい。これは、近年の政情から分かり切ったことである。
なのに、何もわざわざ靖国神社参拝をして、日本非難の材料を提供する……一国の首相であるにもかかわらず、自分の思いを優先させて国益を損なう行為を犯してしまう。それこそ、一国のリーダーとしてはどうなのか?!
靖国参拝の波紋が小さくないと予測できたはずなのに強行したのは、個人の思いもあるかもしれないが、大きな要因としては
・「“決意を持って行動する首相”というものを演出しようとしている感じがする」(一橋大学大学院・吉田裕教授(日本の近代史が専門))という説。一理あるとおもうが、そうだとしたら、首相の人間的傲慢さを感じる。
・中国・韓国の激しい反発、アメリカの遺憾の意志までは汲み取れなかった。
この一年の安倍政権は、かなり時流が後押しした幸運があったが、それを自分の手腕だけの結果と勘違い。もともと、甘目の先の見通しを立てる政治家で、自分の予想の通り事が進むと思ってしまった。
話が横道に逸れるが、社会保障のための消費税アップなのに、増収分の多くを景気対策に回すという迷走ぶり(余計に課税して集めた税金を、偏った産業や国民の層にばらまくだけ)。強い意志を示すのなら、消費税アップの本来の目的を見失わず断行して欲しい。
・保守の支持層との約束を果たしたいという思いがあったというが、この“保守の支持層”とはどういう人たちなのか?国民一般の支持者を指しているのか、そてとも、自民党、あるいは政治家の“後ろ盾”なのだろうか。
2.靖国神社参拝の意味
やむを得ない当時の事情があったかもしれないが、A級戦犯者は多くの戦死者を出してしまった責任がある。その彼らがが一般の戦死者と合祀されていること、そのことが正しいか間違いかは難しい(私も分からりません)が、それを多くの国民が容認している。
日本人はつくづく寛容な国民性だと思う。日本人の良さとも言える。
ただ、そういう思いを他の国の人が理解してくれない、あるいは、理解しようとしてくれないという現実もある。
安倍首相が自分の思いを優先したいのなら、総理大臣を辞めて堂々と参拝すればよい。
これは、国際社会共通のリーダーの姿勢ではないかと思う」(安倍首相)
「ひたすら祖国の為を思い殉ぜられた方々に尊崇の念を表し慰霊をするということですから、
その総理の真意を分かっていただければ、中国、韓国にも総理の思いをご理解いただき、
冷静な対応をするということを期待します」(石破幹事長)
この安倍首相や石破幹事長の上手な弁明を聞くと、
「個人の信仰・宗教観・思想で参拝するのだから、他人(他国)がとやかく言うことではない」
という、みんなの党・水野政調会長の意見を代表する容認の考えも一理ありそうだが……(こういう考えで容認する一般の人々も多い)
靖国神社参拝は、いくつかの問題が絡み合っている。
まず、
1.首相の立場にいながら、個人の思想を優先してしまってよいのだろうか?
上記の首相や幹事長の主張を、日本を敵視する、あるいは敵視することで国論をまとめようとしている中国や韓国に理解してもらうことは現段階では非常に難しい。これは、近年の政情から分かり切ったことである。
なのに、何もわざわざ靖国神社参拝をして、日本非難の材料を提供する……一国の首相であるにもかかわらず、自分の思いを優先させて国益を損なう行為を犯してしまう。それこそ、一国のリーダーとしてはどうなのか?!
靖国参拝の波紋が小さくないと予測できたはずなのに強行したのは、個人の思いもあるかもしれないが、大きな要因としては
・「“決意を持って行動する首相”というものを演出しようとしている感じがする」(一橋大学大学院・吉田裕教授(日本の近代史が専門))という説。一理あるとおもうが、そうだとしたら、首相の人間的傲慢さを感じる。
・中国・韓国の激しい反発、アメリカの遺憾の意志までは汲み取れなかった。
この一年の安倍政権は、かなり時流が後押しした幸運があったが、それを自分の手腕だけの結果と勘違い。もともと、甘目の先の見通しを立てる政治家で、自分の予想の通り事が進むと思ってしまった。
話が横道に逸れるが、社会保障のための消費税アップなのに、増収分の多くを景気対策に回すという迷走ぶり(余計に課税して集めた税金を、偏った産業や国民の層にばらまくだけ)。強い意志を示すのなら、消費税アップの本来の目的を見失わず断行して欲しい。
・保守の支持層との約束を果たしたいという思いがあったというが、この“保守の支持層”とはどういう人たちなのか?国民一般の支持者を指しているのか、そてとも、自民党、あるいは政治家の“後ろ盾”なのだろうか。
2.靖国神社参拝の意味
やむを得ない当時の事情があったかもしれないが、A級戦犯者は多くの戦死者を出してしまった責任がある。その彼らがが一般の戦死者と合祀されていること、そのことが正しいか間違いかは難しい(私も分からりません)が、それを多くの国民が容認している。
日本人はつくづく寛容な国民性だと思う。日本人の良さとも言える。
ただ、そういう思いを他の国の人が理解してくれない、あるいは、理解しようとしてくれないという現実もある。
安倍首相が自分の思いを優先したいのなら、総理大臣を辞めて堂々と参拝すればよい。
その誰も責任を取らない伝統が祟って起きた原発事故に関しても、あっと言う間に容認していた国民も悪い、ですから、寛容というよりやはり愚かさの現れなんじゃないでしょうか。
愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。
ビスマルクの言葉を元にした金言ですが、これを国家に当てはめると、自分の国が経験した失敗から学ぶのは当たり前(愚者でもそうする)、賢くありたいなら既に他国が経験した失敗からも学ぶことだ、となりましょう。
愚かな国でさえ自分の失敗からは学ぶのに、それができない国というのはなんなのか。
日本人というのは総じて、国民一人一人の単位で言えば善良で優秀なのですが、上下の差が小さく、とんでもないアホがいないかわりにとても優秀な人間もいない(少ない)傾向があるらしいのです。そしてなんだか、国家(ここでは厳密に定義せず国民の総体っぽいイメージ)単位になると、愚かにも満たないレベルになる傾向があるみたいですね。
個々は優秀なのにまとまると馬鹿ばかりというのは、他人事なら非常に興味深く面白い話ですが、残念ながら当事者なので、しかしまあ個人でできることといったら精々面白がって分析するくらいでしょうか。
プロパガンダ。
他国は水に流すというのはないですが、それでも政治的な宣伝がなければ、これだけの時間が経てばここまでの騒ぎにはならないですよ。これだけの騒ぎになるのは政治的宣伝によるところが大きい。
ただそこで勘違いしていけないのは、だから日本の方が正しいとか道義的に問題ないという話ではないのですね。本来なら単に皆そろそろ当事者が死んで忘れる頃だろう、という話で。
相手の政治的宣伝で忘れてくれないからといって開き直っても支持される訳もなく。
安倍程のお馬鹿になると「真意」が存在するのか存在したとして何処にあるのかなど返ってわからなくなりますが、或いは改憲を進める為に近隣諸国との関係を故意に悪化させるくらいの心算はあったかもしれません。
一手先を読むくらいの頭はあるみたいなんですが、一国のトップならせめて三手先は読んでくれないと困りますね。
アメリカにもうちょい「こらっ」とやられたら、また下痢になって辞任するんじゃないかと思います。
>国家(ここでは厳密に定義せず国民の総体っぽいイメージ)単位になると、愚かにも満たないレベルになる傾向があるみたいですね。
仰る通り、個人や著名人や一企業・団体、官公庁には強気ですが、もっと漠然とした社会全体には弱かったり、寛容になってしまうのが日本人の特性かもしれません。
>日本人というのは総じて、国民一人一人の単位で言えば善良で優秀なのですが、上下の差が小さく、とんでもないアホがいないかわりにとても優秀な人間もいない(少ない)傾向があるらしいのです。
>個々は優秀なのにまとまると馬鹿ばかりというのは、他人事なら非常に興味深く面白い話ですが
悲しいことに、大して出来のよくない人物が、運や親の地盤によって、リーダーになってしまうことが多いですね。
しかも、優れた人物も、そういうトップを覆すほど優れていないのが悲しいです。
今の日本が不幸なのは、単に出来のよくないトップだけにとどまらず、その者たちが自分たちさえよければよく、国民や日本はどうなったって構わないと考えている点ですね。