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カンボジア経済

カンボジアの経済について、お堅い数字の話から、グルメ情報といったやわらかい話まで、ビジネス関係の方にお役に立つブログです

中国人観光客誘致 カンボジア国内での人民元支払拡充へ

2023年02月16日 | 経済
 2月7日、カンボジア観光省のトン・コン大臣は、カンボジアへの中国人観光客誘致の方策の一つとして、ホテルやレストランでの中国人民元での支払の受入れを拡充する方針を示しました。プノンペン空港での中国からの観光客歓迎式典で、大臣は中国からの観光客を今年誘致するために「China Ready」と名付けた一連の政策を実施する方針であると説明しました。2022年の中国からの観光客数は11万人程度に留まった模様ですが、2023年にはこれを100万人~200万人程度まで回復させたいとしています。
 中国政府は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて国民の海外団体旅行を約3年間禁止していましたが、2月6日から中国国民による20カ国への団体旅行を解禁するとしています。この20カ国の一つとしてカンボジアは旅行先となる国として認められました。カンボジアにとって中国からの観光客は重要で、新型コロナ前の2019年には国別では第1位となる約236万人が訪問していましたが、2022年には約11万人まで激減していました。
 カンボジアでは、為替の制限が緩いため、街中の両替商で中国の人民元から米ドルやカンボジアのリエルにいつでも簡単に両替できるようになっています。また、中国人なら必ず持っているという連銀カードの取扱も広範に広がっています。観光大臣の中国人民元での支払い拡充策は、大きな変化とはならないものと見られますが、あらゆる手段を活用して中国人観光客の回復を図るという意気込みが感じられます。
(写真は、アンコールワット)


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第7回日本・カンボジア外務・防衛当局間協議

2023年02月15日 | 経済
 2月6日、第7回日本・カンボジア外務・防衛当局間(PM)協議が、日本の外務省で開催されました。この協議には、日本側からは、林誠外務省南部アジア部参事官及び三浦潤防衛省防衛政策局次長他が、カンボジア側からは、グオン・ソックベーン外務国際協力省アジア太平洋局長及びスオン・ソムナーン国防省政策局次長他が出席しました。この協議は、二国間の外務・防衛当局間で、安全保障・防衛問題について意見交換するものであり、日本とカンボジアの間では2010年から定期的に開催してきています。
 今回の協議では、日カンボジア間の安全保障協力や地域情勢をはじめとする幅広い事項について意見交換を行いました。双方は、本年格上げされた「包括的戦略的パートナーシップ」の下、両国の安全保障分野での協力を引き続き強化していくことを確認したということです。
 他方、カンボジア政府は、カンボジア・中国の合同軍事演習「ゴールデンドラゴン」を2年ぶりに実施すると発表しました。3月20日にコンポン・チュナン州の演習場で実施される計画です。
 小国であるカンボジアは、米中対立の狭間で綱渡り外交を続けています。日本としては、様々なチャンネルを活用して、カンボジアが中国に傾き過ぎないようにすることが肝要と見られます。カンボジア側は、これまでしたたかな外交で成功を収めてきているように見られますが、米中双方からの圧力も高まってきており、慎重な対応が望まれます。
(写真は、2020年のカンボジア・中国合同軍事演習。クメールタイムズ紙より)

外務省の発表
https://www.mofa.go.jp/mofaj/s_sa/sea1/kh/page23_004158.html


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2022年 カンボジア中小企業銀行 中小企業向け貸付進む

2023年02月14日 | 経済
 2月3日、カンボジア中小企業銀行は、年次会合を開催し、2022年の業績等を発表しました。カンボジア中小企業銀行は、2020年2月に設立され、それ以降、2500社以上の中小企業に合計2億ドル以上の資金を融資してきました。2022年12月末の残高は、231社に対して5340万ドルでした。また、これに加えて、観光回復協調融資スキームでは、292社に4200万ドルを貸し付けています。
 中小企業銀行では、中小企業協調融資スキーム第1フェーズ及び第2フェーズで総額2億4000万ドルの貸付枠を有しています。中小企業協調融資スキームは、協調融資提携金融機関と協力して、経済回復戦略の一環として中小企業を振興するために、金融アクセスのニーズがある中小企業に貸付を行うものです。提携金融機関は、商業銀行、特殊銀行、マイクロファイナンス機関等の合計33機関です。融資上限額は、設備投資は50万ドル、運転資本は30万ドルです。金利は7.5%/年ですが、優先セクター(工業・サービス・貿易等)と認められる場合は、6.5%に優遇されます。融資期間は、最長7年です。
 また、観光回復協調融資スキームは、カンボジア中小企業銀行と民間提携金融機関により、総額1億5000万ドル(約192億円)を、新型コロナの影響を受けて厳しい状態にある観光業向けに融資するものです。中小企業銀行が7500万ドル、提携民間金融機関が7500万ドルを負担します。優遇金利(6.5%/年)が適用され、期間は最長7年(据置期間1年を含む)で、借入上限額は40万ドルとのことです。
 中小企業はカンボジアに70万社程度があり、カンボジア経済、特に雇用の創出について、重要な役割を果たしています。中小企業の振興の最大の課題は、金融へのアクセスであると指摘されています。多くの中小企業にとって、こうした優遇条件での融資は、大きな役割を果たすものと見られます。カンボジア政府では、今年も中小企業銀行向けに1億ドルの予算を準備しており、中小企業協調融資スキーム第3フェーズを実施する計画です。中小企業銀行が引き続き中小企業を支援していくことが期待されます。
(写真は、中小企業銀行のフェイスブックより)


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腐敗認識指数2022 カンボジアは150位に改善

2023年02月13日 | 経済
 2月3日、世界各国の汚職を監視している非政府組織トランスペアレンシー・インターナショナル(本部ベルリン)は、2022年版「TI腐敗認識指数」を発表しました。カンボジアの今年の指数は24点(100点満点)で、順位は180か国中150位でした(昨年は23点、157位)。東南アジア諸国の中では、ミャンマーに次いで下から2番目となっています。NGOの活動が極めて制限されていると判定されていることも順位の低い要素の一つとされています。しかし、カンボジアは指数を、2019年の20点から、2020年21点、2021年23点、2022年24点と、地道に改善してきており、今後の推移が注目されます。
 腐敗認識指数(Corruption Perceptions Index: CPI)は、トランスペアレンシー・インターナショナルが、1995年以来毎年公開しているもので、公務員と政治家がどの程度腐敗していると認識されるか、その度合を国際比較し、国別にランキングしたものです。1位はデンマークで、90点でした。日本は73点で18位となっています。
 TIでは、「指導者は、汚職との戦いと世界平和の振興を同時に実施できます。政府は多様な人々に開かれたものでなければなりません。民主主義社会では、全ての人々のために世界平和を求めるためにも、汚職を追放するためにも、人々は声をあげていくことができるのです。」と訴えています。

トランスペアレンシー・インターナショナルの発表(英文です)
https://www.transparency.org/en/cpi/2022


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メルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」今週号は本日発行です

2023年02月13日 | 一般
 ブログ「カンボジア経済」は、毎日更新して、カンボジア経済情報をデイリーにお伝えしています。これらの情報をまとめて週刊でメルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」を発行しています。毎週月曜日に発行しています。「無料」です。
 配信御希望の方は、下記のアドレス、またはブックマークから、まぐまぐのページで皆様のメールアドレスのご登録をお願いします。

 メールマガジン「週刊カンボジア経済ニュース」
https://www.mag2.com/m/0001154670.html


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環境配慮の日系イタリアン Pizza 4P’s バンケンコンに2号店

2023年02月12日 | 生活環境
 日系イタリアン「Pizza 4P’s」の2号店が、プノンペン中心部バンケンコンに開店しています。外装・内装も、モダンでスタイリッシュな感じです。お店はかなり大型で、2階もあって広々とした感じです。廃棄物をなるべく出さないことを目指しているそうで、様々な環境配慮がなされています。メニューは、1号店と同じもののようで、お洒落な感じです。前菜、パスタ、ピザ、デザート等、眼を惹くものが多く、選ぶのが大変です。今回は、バーニャカウダと手長エビのパスタ(写真上)をお願いしました。どれも美味しくて満足でした。日曜のランチ時でしたが、お客さんは、日本の方や地元の方が多いようで、ほぼ満員の盛況でした。ご家族連れも多く、お子様のパーティもやっていて、朗らかな感じでした。お値段はリーズナブルです。お勧めです。お試しください。

Pizza 4P’s
https://mobile.facebook.com/CambodiaPizza4Ps/

見た目も華やかなバーニャカウダ。5.9ドルとリーズナブルな価格です。


店内(2階)は、吹き抜けもあって、明るくて広々とした感じです。



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カンボジア発クラフトジン「MAWSIM」世界最高峰のジン品評会において金賞二冠

2023年02月11日 | 経済
 2月1日、株式会社サンウエスパは、カンボジア発のブランド「MAWSIM」のジン2種類が、イギリスで行われた世界最高峰のジン品評会「World Gin Awards 2023」において、それぞれ金賞及び国別最高賞を受賞したと発表しました。受賞したのは、MAWSIM GIN SPICES & HERBSがContemporary Style Gin部門の金賞及びContemporary Style Gin部門の国別最高賞です。また、MAWSIM GIN TROPICAL CITRUSが、Flavoured Gin部門の金賞及びFlavoured Gin部門の国別最高賞となります。
 World Gin Awards 2023は、イギリスの「World Drinks Awards」が主催する品評会で、世界中から出品された約600銘柄の中から、最も優れたジンを選出して表彰します。専門家によるブラインドテイスティングによる審査を経て、カテゴリーごとに「Gold」「Silver」「Bronze」、また国別に「Country Winner」が選出されます。
 ジンの名前となっている「MAWSIM」はアラビア語で「季節」の意味とのことで、季節風(モンスーン)の語源だそうです。日本の技術で、ホテイアオイから抽出したアルコールを基に、カンボジアで醸造・生産されています。また、プノンペン駅近くのMAWSIMのバーは、素晴らしい雰囲気で、奥に蒸留設備・瓶詰設備等があります。
 日本の方が努力されてカンボジアで製造されたジンが、高い評価を受けるのは大変素晴らしいことです。プノンペンでもMAWSIMバーだけでなく、色々なお店で楽しめるようになってきているようですので、ぜひお試しください。なお、日本でも購入可能とのことです。
(写真は、下記の発表より)

株式会社サンウエスパの発表
https://sunwaspa.com/blog/archive-1328

ブログ「カンボジア経済」2022年11月5日「隠れ家的なジン・バー MAWSIM」
https://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/133f0461b9902447fc73f7ca6dc005e2


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カンボジア2027年にLDC卒業へ 影響緩和策の検討へ

2023年02月10日 | 経済
 2月2日、カンボジア商業省の年次会合で、オウン・ポン・モニロット副首相兼経済財政大臣は、商業省及び関係省庁に対し、2027年に予想されるカンボジアの後発開発途上国(LDC)からの卒業に対する準備に万全を期すように求めました。
 現在、カンボジアを含む46カ国が後発開発途上国に分類されています。後発開発途上国に対しては、欧米や日本から特別特恵関税等の優遇措置が与えられています。カンボジアもこの点を活用して、縫製品や靴を先進国に無関税で輸出し、輸出を増大させてきました。カンボジアが後発開発途上国から卒業した場合には、こうした特恵関税の資格を失う等のネガティブな影響も大きいものと見られるため、政府として影響緩和策を検討し、着実に実施していく必要があります。
 後発開発途上国と認定される基準は、一人あたり国民総所得(GNI)(3年間平均):1018米ドル以下、HAI(Human Assets Index:人的資源開発の程度を表すための指標で、栄養不足人口の割合、5歳以下乳幼児死亡率、妊産婦死亡率、中等教育就学率、成人識字率を指標化したもの):60以下、EVI(Economic Vulnerability Index:外的ショックからの経済的脆弱性を表すための指標。人口規模、地理的要素、経済構造、環境、貿易のショック、自然災害のショックから構成):36以上、の3つとなっています。
 また、後発開発途上国を卒業する基準は、一人あたりGNI(3年間平均):1222米ドル以上、HAI:66以上、EVI:32以下となっています。カンボジアは、現在既に、GNI:1377ドル、HAI:74.3、EVI:30.6と、卒業基準を満たすレベルに改善しています。このため、次回2024年に予定される国連のレビューで検討され問題なければ、カンボジアからの要請が必要ではありますが、レビューから3年間の移行期間を経た後の2027年にカンボジアは後発開発途上国を卒業することとなります。
 後発開発途上国からの卒業に備えて、自由貿易協定の拡充や投資環境の整備等、十分な準備を行う必要があるものと見られます。カンボジア政府の着実な対応が期待されます。
 なお、世界銀行が定める一人当たり国民総所得(GNI)による分類(2022年)では、カンボジアは、既に低所得国(貧困国)を卒業し、低位中所得国(一人当たりGNI:1046~4095ドル)となっています。カンボジア政府としては、2030年までに高位中所得国(一人当たりGNI:4096~1万2695ドル)への移行を目標としています。
(写真は、カンボジアからの輸出を支えるため、日本の円借款で整備されたシアヌークビル港)

国連の後発開発途上国のサイト(英文です)
https://www.un.org/development/desa/dpad/least-developed-country-category.html

世界銀行の途上国分類(英文です)
https://blogs.worldbank.org/opendata/new-world-bank-country-classifications-income-level-2022-2023


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2022年第4四半期 カンボジア信用機構報告 消費者信用は微減

2023年02月09日 | 経済
 2月1日、カンボジア信用機構(CBC)は、消費者信用指標四半期報告(2022年第4四半期)を発表しました。CBCは、多重債務者を防止する目的で、金融機関から集めた信用情報を集積し、各金融機関の貸付審査にその情報を提供しています。四半期報告では、消費者信用申請状況、消費者信用供与状況、消費者信用の不良債権情報等を取りまとめています。
 今回の報告では、消費者信用申請については、対前期比で、件数は4%減、金額は11%減となりました。その内訳は、個人向け貸付が件数6%減、金額11%減、住宅ローンは件数15%増、金額11%減、クレジットカード利用は件数3%減、金額5%減となっています。
 消費者信用供与状況では、消費者信用借入人数が、対前期比3.5%増の約154万人となっています。残高は、前期末比3.8%増の143.2億ドル(約1兆8760億円)となりました。
 不良債権比率は、2020年第1四半期1.61%、第2四半期2.64%、第3四半期2.42%、第4四半期1.91%、2021年第1四半期2.24%、第2四半期2.57%、第3四半期2.56%、第4四半期2.03%、2022年第1四半期2.35%、第2四半期2.47%、第3四半期2.60%、第4四半期2.51%と推移しています。借入人の29.0%が複数の機関から借り入れを行っています。新型コロナの影響で返済に困っている借入人については、各金融機関が返済期限の延長等に応じてきましたが、この支援措置が2022年6月末で終了したことに伴い、不良債権比率がじわりと上昇しており、今後更に上昇する懸念があります。
 新規貸付需要は、2021年第1四半期・第2四半期は新型コロナの国内感染の拡大を受けて伸び悩んでいました。4月以降のロックダウン等の影響を受けて、継続的な貸付低迷の懸念がありましたが、段階的な規制緩和を先取りする形で2021年第3四半期は、大きく盛り返しました。2021年第4四半期~2022年第4四半期は、概ね横ばい状態でした。
 なお、こうした基礎情報が、定期的に公開されることは、金融セクターの健全性維持の観点からも重要性が高いものと見られます。

カンボジア信用機構の発表(英文です)
https://www.creditbureau.com.kh/press/consumer-credit-index-report-quarter-4-2022/


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2022年 カンボジアからの自転車輸出大幅増加

2023年02月08日 | 経済
 2月2日、カンボジア商業省は、2022年のカンボジアからの自転車の輸出額が、対前年比48.5%増の9億6676万ドル(約1270億円)に達したと発表しました。EUと英国の自転車需要の拡大が寄与したと分析しています。輸出先は、EU、英国に加え、米国、カナダ、日本、中国等50カ国以上になるとのことです。カンボジアからの輸出はこれまで縫製品、履物、旅行用品等が主流でしたが、最近は日系企業が生産している電気部品・自動車部品、台湾系が製造している自転車が大きく伸びてきています。2022年は、品目別輸出で第7位になったものと見られます。
 カンボジア国内には、台湾系等の大規模自転車工場が5工場あり、全てベトナム国境に近いスバイリエン州の経済特区に立地しています。ここで生産された自転車は、ベトナムのホーチミン周辺の港湾から輸出されています。
 これまで自転車生産国というイメージが低かったカンボジアですが、2021年の統計では、中国、台湾、オランダ、ドイツに次いで世界第5位の輸出国となっています。カンボジアの自転車産業の今後の更なる発展が大いに期待されます。
(写真は、スバイリエン州の自転車工場。AKPより)


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2022年交通事故死亡者数は大幅増加

2023年02月07日 | 経済
 国家交通安全委員会によりますと、2022年の交通事故件数は2021年の2670件から11%増の2976件、死亡者は2021年の1497人から14%増の1709人、負傷者は2021年の3615人から11%増の4026人となりました。なお、届出されていない事故や負傷も多数あると見られます。新型コロナの影響で交通量が減ったことと、2020年5月から交通違反罰則金を大幅に引き上げる等の交通法規の厳格化がなされたこと等から、2020年~2021年は交通事故が減少していましたが、2022年は再び増加に転じました。
 交通事故の主な原因としては、スピード違反、飲酒運転、未熟運転・無謀運転・不注意運転、無理な追越し等が挙げられています。また、オートバイの死亡事故、特にヘルメット不着用の死亡事故が目立つと、以前から指摘されています。
 日本国内における2022年中の交通事故による死者数は過去最低の2610人です。車の台数等を考えると、カンボジアでは日本と比較して約100倍も死亡事故が発生していると言われます。
 交通事故は、カンボジアにとって重大な問題となりつつあり、交通安全教育や交通インフラにおける安全対策等によって、交通事故を減らしていく努力が引き続き必要とみられます。内務省では、道路交通法の改正案を検討中であるとしています。また、海外からの支援についても、今のところ交通安全対策は重点となっているとは言い難いところがあるため、ドナー各国や国際機関にその重要性を訴えていく努力も必要と見られます。特に、交通事故死亡者数を大幅に減らしてきた日本のノウハウをカンボジアで活かす機会も十分にあるものと見られます。
(写真は、クメールタイムズ紙より)


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新型コロナ カンボジアの状況 1月31日 観光の回復に期待

2023年02月06日 | 経済
 カンボジアの新型コロナウイルスの感染状況は、感染が始まった2020年は低レベルでしたが、2021年2月から急増しました。発端は、陽性だった中国人女性が賄賂を使って隔離を脱走し、クラブ等で感染を拡大したという悪質なケースでした。2月20日市中感染事件と呼ばれるこの事件以降、感染が急拡大しました。このため、2021年4月15日からプノンペン等でのロックダウンが始まりました。その後、ワクチン接種の進展とともに感染は落ち着き始め、9月末から段階的に経済の再開が進められ、12月にはほぼ正常に戻っていました。2022年に入り、オミクロン変異株の登場で、感染者数は増加に転じましたが、5月には落ち着き、死者数、新規陽性者数ともに低レベルとなりました。しかし、7月に入って派生型ウイルスのBA.4株、BA.5株の市中感染が確認され、陽性者数は再び増加しました。9月以降は、陽性者数は減少し、10月~2023年1月には新規陽性者ゼロの日もありました。
 2月1日のカンボジア保健省の発表によれば、1月末現在の死者は累計3056名(12月31日からゼロ名増)です。累計陽性者数は13万8591名(同102名増)となっています。死者数は、ここ9カ月間ほどはゼロが続いています。陽性者数も5月から6月にかけてゼロが続きましたが、7月以降一日数名~50名前後で推移しています。なお、PCR検査数が大幅に減少していることもあり、新規陽性者の数字の正確性については議論のあるところです。
 新型コロナ対策成功の要因となったのは、早期のワクチン接種であったと見られます。世界的に見ても早いペースで接種が進んでおり、既に、3歳以上~成人については2回接種をほぼ完了していると言ってもよい状況と見られます。1月31日現在で、1526万1378人への第1回接種を完了しています。これは、カンボジアの人口(約1600万人)の95.4%に相当します。成人(18歳以上約1000万人)への接種について見ると、既に目標の103.8%に第1回接種を、100.5%に2回目を完了しています。ブースター接種(3回目)も実施が進められ、1051万3607人(うち成人695万4571人)が接種を完了しています。第4回・第5回・第6回の接種も進められています。
 1月30日、カンボジア政府は観光業界の回復を促すため、支援策を継続すると発表しました。支援策の主な内容は、ホテルやゲストハウス、旅行代理店に対して、付加価値税を除く税の免除期間を3月末まで延長、2019年末までが期限の税金滞納の罰則不適用期間を延長、一時帰休中の被雇用者への現金手当支給を継続等となっています。
 中国の団体旅行の解禁で、カンボジアは旅行先となる地域国として認められました。中国政府は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて国民の海外団体旅行を約3年間禁止していましたが、2月6日から中国国民による20カ国への団体旅行を解禁するとしています。カンボジアにとって中国からの観光客は重要で、新型コロナ前の2019年には国別では第1位となる約236万人が訪問していましたが、2022年には約11万人まで激減していました。中国の解禁を受けて、カンボジアでは期待が高まっており、2023年には中国人観光客が100万人を超えるとの見通しを観光省は発表しています。
 カンボジアでは、屋外でのマスク着用義務も解除され、「アフターコロナ」と言っても良い雰囲気となっています。カンボジアへの外国人観光客数は激減していましたが、最近は西洋系の観光客をかなり見かけるようになっています。ワクチン接種への積極的な取り組みと「ウィズコロナ」の規制緩和が非常にうまくいったものと見られ、今後の経済回復が期待される状況です。
 なお、在カンボジア日本国大使館では、「カンボジア国内では引き続き一定程度の感染が継続していると推測されますので、密の回避や手指消毒などの感染対策を引き続きご励行下さい。」と注意喚起していますので、ご留意ください。
(写真は、アンコールワット。観光地は賑わいを取り戻しつつあり、西洋人観光客も多数見かけられました。)


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メルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」今週号は本日発行です

2023年02月06日 | 一般
 ブログ「カンボジア経済」は、毎日更新して、カンボジア経済情報をデイリーにお伝えしています。これらの情報をまとめて週刊でメルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」を発行しています。毎週月曜日に発行しています。「無料」です。
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老舗イタリアン 移転して再開 La Volpaia

2023年02月05日 | 生活環境
 プノンペンのイタリアンの中でもお気に入りの1軒の「La Volpaia」です。プノンペン北部の郵便局近くにあった旧店が閉店してしまい、残念に思っていたのですが、中心部のバンケンコンに移転して再開しました。新しいお店のインテリアは、天窓を活用して明るい感じです。メニューはちょっと変わりましたが、お気に入りのルッコラが山盛りのビーフカルパッチョ、スパゲッティ定番のアーリオ・オーリオ等は、味も変わらずそのままで嬉しいです。なお、突き出しに出てくるピクルスも侮れない美味しさです。デザートのティラミスもお勧めです。お店は、カジュアルな雰囲気です。お客さんは、色々な方がいましたが、日本や韓国のマダムたちにも人気だそうです。お勧めです。ぜひお試しください。

La Volpaia
https://web.facebook.com/pages/La%20Volpaia/173852482664699/

スパゲッティ定番のアーリオ・オーリオ


店内は天窓からの光が降り注いで明るい感じです。



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シェムリアップ 人気のジェラート屋さん Gelato and Coffee Lab

2023年02月04日 | 生活環境
 シェムリアップ中心部、パブストリート近くにあるジェラート屋さん「Gelato and Coffee Lab」です。シェムリアップで一番美味しいと評判だそうです。昔ながらの一軒家で、急な階段で上がる2階もあって、渋い雰囲気です。メニューのジェラートは、種類がたくさんあって選ぶのに困ります。今回は、チョコチップをお願いしました。1スクープ1.5ドルとお手頃価格です。お客さんは、ご家族連れから観光客まで様々でした。アイスクリーム好きの方にはお勧めです。

Gelato and Coffee Lab
https://mobile.facebook.com/gelatolabsiemreap

壁に書かれたメニュー。チョコレートが人気らしいです。



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